江波戸哲夫「ヘッドハンター」☆☆
中堅商社を辞めて優秀なヘッドハンターとして独立した男の視線から見た人間模様を描いたビジネス小説です。
ヘッドハンターって昔はよく聞きましたが、最近はどうなんでしょう。
中国や韓国が斜陽化した日本企業の優秀な技術者をヘッドハンティングして技術を盗むなんて話は聞きますけど、如何せんこの作品の時代背景は少し古いです。
何しろ1980年代が舞台ですので、今とはビジネス環境が相当違う感じがします。
また夫が浮気していると思い込んで家を出た妻を探す場面もありますけど、この辺りの流れは釈然とせず、今ひとつピンと来なかったですね。
ただ全体的にはそれなりに楽しめるビジネス小説だと思います。