アーサー・C・クラーク賞受賞作

アーサー・C・クラーク賞(Arthur C. Clarke Award)は、イギリスのSF作家アーサー・C・クラークの寄付に基づいて1987年に発足した、SF長編小説を対象としたイギリスの文学賞です。
前年度にイギリスで発刊された作品の中から、英国SF協会などから選ばれた選考委員会が受賞作を決定します。
以下は受賞作の一覧です。

年度 作品名 内容

2019年


Rosewater

タデ・トンプソン
Tade Thompson

2018年


Dreams Before the Start of Time

アン・チャーノック
Anne Charnock

2017年

地下鉄道
The Underground Railroad

コルソン・ホワイトヘッド
Colson Whitehead

コーラはランドル農園の奴隷だ。身よりはなく、仲間たちからは孤立し、主人は残虐きわまりない。ある日、新入りの奴隷に誘われ、彼女は逃亡しようと決意する。農園を抜け出し、暗い沼地を渡り、地下を疾走する列車に乗って、自由な北部へ…。しかし、そのあとを悪名高い奴隷狩り人リッジウェイが追っていた!歴史的事実を類まれな想像力で再構成し織り上げられた長篇小説。世界を圧倒した奴隷少女の逃亡譚。ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞、カーネギー・メダル・フォー・フィクション、シカゴ・トリビューン・ハートランド賞、レガシー・フィクション賞、インディーズ・チョイス・ブック・アワード受賞!ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーAmazon.comが選ぶ2016年のNo.1。

(「BOOK」データベースより)

2016年


Children of Time

エイドリアン・チャイコフスキー
Adrian Tchaikovsky

2015年

ステーション・イレブン
Station Eleven

エミリー・セントジョン・マンデル
Emily St.John Mandel

カナダ・トロントの劇場。『リア王』上演中、主演俳優のアーサーが急死する。このとき新型インフルエンザの爆発的流行が世界を覆い始めていた。二週間後、人類の九十九%が死滅し、文明が崩壊する。二十年後、女優キルステンはシェイクスピア劇を上演する旅廻りの一座にいた。アーサーの劇に出ていた幼い日、彼から渡された漫画本“ドクター・イレブン”を手放さず。パンデミックの恐怖に曝された現代人は、人類滅亡の危機を前に果たして生き延びることができるのか…。静謐な筆致で綴る黙示録後の世界。著者は四作目の本作で全米図書賞のファイナリストに。

(「BOOK」データベースより)

2014年

叛逆航路
Ancillary Justice

アン・レッキー
Ann Leckie

ブレクは宇宙戦艦のAIであり、その人格を4000人の肉体に転写して共有する生体兵器“属躰”を操る存在だった。だが最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただひとりの属躰となって生き延びたブレクは復讐を誓う…。デビュー長編にしてヒューゴー賞、ネビュラ賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠制覇、本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!

(「BOOK」データベースより)

2013年


Dark Eden

クリス・ベケット
Chris Beckett

2012年

世界を変える日に
The Testament of Jessie Lamb

ジェイン・ロジャーズ
Jane Rogers

バイオテロのため、子どもがもはや生まれなくなる疫病に世界じゅうが感染してしまった。このままではいずれ人類は絶滅する。科学の横暴を訴えて暴動にはしる者、宗教にすがる者。十六歳のジェシーは慣れ親しんだ世界の崩壊を目撃する。彼女の父親ら研究者は治療薬開発に取り組むが、かろうじて見出されたワクチンには大きな問題があった。それを知った彼女がくだした決断とは…。少女の愛と勇気を鮮烈に描き出した作品。

(「BOOK」データベースより)

2011年

ZOO CITY
Zoo City

ローレン・ビュークス
Lauren Beukes

南アきっての大都市ヨハネスブルグの一角に、犯罪者の吹き溜まり、ヒルブロウ地区があった。別名ズー・シティ―動物連れの街。当時、全世界で魔法としか思えない現象が起こっていた。すべての凶悪犯罪者は一体の動物と共生関係を結ばされ、その代わりに超能力をひとつ使えるようになったのだ。紛失物発見の特殊能力を持つジンジは、失踪した少女の捜索を依頼されたが、その行く手にはどす黒い大都市の闇が待ち受けていた!アーサー・C.クラーク賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2010年

都市と都市
The City and the City

チャイナ・ミエヴィル
China Tom Mieville

ふたつの都市国家“ベジェル”と“ウル・コーマ”は、欧州において地理的にほぼ同じ位置を占めるモザイク状に組み合わさった特殊な領土を有していた。ベジェル警察のティアドール・ボルル警部補は、二国間で起こった不可解な殺人事件を追ううちに、封印された歴史に足を踏み入れていく…。ディック‐カフカ的異世界を構築し、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞をはじめ、SF/ファンタジイ主要各賞を独占した驚愕の小説。

(「BOOK」データベースより)

2009年


Song of Time

イアン・R・マクラウド
Ian R. MacLeod

2008年


Black Man

リチャード・モーガン
Richard Morgan

2007年


Nova Swing

M・ジョン・ハリスン
M. John Harrison

2006年

エア
Air

ジェフ・ライマン
Geoff Ryman

2020年、中国、チベット、カザフスタンに国境を接する山岳国家カルジスタンのキズルダー村では、先祖伝来の棚田を耕し、昔から変わらぬ生活を続ける人々が暮らしていた。中国系女性チュン・メイは、そんな村の女性のために、町にでかけてドレスや化粧品を調達し収入を得る“ファッション・エキスパート”だった。ある日、キズルダー村で、新システム“エア”のテスト運用が行なわれることになった。“エア”は脳内にネット環境を構築し、個々人の脳から直接アクセスを可能にする新しいネットワーク・システムで、一年後の全世界一斉導入が予定されていた。だが、テストの最中に思わぬ悲劇が起きる。メイの隣人タンおばあさんが、システムの誤動作が原因で事故死してしまったのだ。テスト中、メイは“エア”内でタンおばあさんと交感、彼女の全人生を体験する。それ以降、おばあさんの意識はメイの脳内に住みついてしまうが、まるでその代償であるかのように、メイは偶然“エア”にアクセス可能なアドレスを取得する。それをきっかけにメイの人生は急転回を見せはじめる。“エア”がメイに、そして人類にもたらすものとは…。SF界を代表する物語作家が、異質なテクノロジーと出会い、アジアの小村から世界を変えることになるひとりの女性の人生を、ストレートに描いた巨篇。英国SF協会賞/アーサー・C・クラーク賞/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2005年


Iron Council

チャイナ・ミエヴィル
China Tom Mieville

2004年


Quicksilver

ニール・スティーヴンスン
Neal Stephenson

2003年

双生児
The Separation

クリストファー・プリースト
Christopher Priest

1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、J・L・ソウヤーなる人物の回顧録原稿が持ちこまれる。第二次大戦中に活躍した英国空軍爆撃機の操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者だったJ・L・ソウヤーとはいったいどんな人物なのか…。稀代の物語の魔術師が、持てる技巧のすべてを駆使し書き上げた、“最も完成された小説”。アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

2002年


Bold as Love

ギネス・ジョーンズ
Gwyneth Jones

2001年

ペルディード・ストリート・ステーション
Perdido Street Station

チャイナ・ミエヴィル
China Mieville

蒸気機関と魔術学が統べる都市国家ニュー・クロブゾン。中心に巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳えるこの暗黒都市で、統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。自ら犯した大罪のため、翼を奪われた「鳥人」ヤガレクは、命にも等しい翼の復活をアイザックに依頼するのだった…。現代SF界の旗手が、SF/ファンタジイ・ジャンルの新たな可能性を示した巨篇。クラーク賞/英国幻想文学賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2000年


Distraction

ブルース・スターリング
Bruce Sterling

1999年

ドリーミング・イン・スモーク
Dreaming in Smoke

トリシア・サリバン
Tricia Sullivan

1998年


The Sparrow

メアリ・ドリア・ラッセル
Mary Doria Russell

1997年

カルカッタ染色体
The Calcutta Chromosome

アミタヴ・ゴーシュ
Amitav Ghosh

近未来のニューヨーク。国際水利委員会の目録整理をおこなうアンタールのモニターに現れた古ぼけたIDカード。それは、カルカッタで消息を絶ったかつての同僚ムルガンのものだった。端末でムルガンの足跡を追い、その再現を試みるアンタール。ムルガンがカルカッタで見たものは?マラリア感染のメカニズムに隠されたもう一つの“意味”とは?そして“カルカッタ染色体”とは?過去と現代と未来、インドとニューヨーク―医学史、SF、ミステリの要素を織り交ぜながら、アメリカ屈指のインド系作家が描く壮大な“陰謀”と“歴史”の物語。

(「BOOK」データベースより)

1996年

フェアリイ・ランド
Fairyland

ポール・J・マコーリイ
Paul J. McAuley

気候の大変動により水没したアジア・アフリカからの大量の移民で溢れ返る異形の街ロンドン。そこではドールと呼ばれる一種のロボットが市民生活の必需品となっていた。遺伝子ハッカーのアレックスは、ふとしたことから天才美少女ミレーナと知り合う。だが彼女はアレックスにドールを盗ませ、その電子チップを入れ替えて知性を持つフェアリイに変貌させるや姿を消した…自らが女王となるフェアリイ・ランドを造るために。アーサー・C.クラーク賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1995年


Fools

パット・キャディガン
Pat Cadigan

1994年

ヴァート
Vurt

ジェフ・ヌーン
Jeff Noon

ヴァートとは、新手のドラッグ。効用によって色分けされた羽を口のなかに差し入れて喉奥をなでれば、眼前にヴァート世界が出現する。マンチェスターの片隅でヴァート浸りの日々を送るスクリブルには、呪わしい過去があった。謎の黄羽でトリップし、妹をヴァート世界に置き去りにしてしまったのだ。最愛の妹を取り戻したい一心で、スクリブルは絶望的な探索を続けるが…A・C・クラーク賞に輝く、新鋭の超話題作。95年には最優秀新人賞にあたるジョン・W・キャンベル賞を受賞。

(「BOOK」データベースより)

1993年


Body of Glass

マージ・ピアシー
Marge Piercy

1992年


Synners

パット・キャディガン
Pat Cadigan

1991年


Take Back Plenty

コリン・グリーンランド
Colin Greenland

1990年


The Child Garden

ジェフ・ライマン
Geoff Ryman

1989年

消えない火
Unquenchable Fire

レイチェル・ポラック
Rachel Pollack

1988年

沈みゆく塔
Drowning Towers

ジョージ・ターナー
George Turner

1987年

侍女の物語
The Handmaid's Tale

マーガレット・アトウッド
Margaret Atwood

侍女のオブフレッドは、司令官の子供を産むために支給された道具にすぎなかった。彼女は監視と処刑の恐怖に怯えながらも、禁じられた読み書きや化粧など、女性らしい習慣を捨てきれない。反体制派や再会した親友の存在に勇気づけられ、かつて生き別れた娘に会うため順従を装いながら恋人とともに逃亡の機会をうかがうが…男性優位の近未来社会で虐げられ生と自由を求めてもがく女性を描いた、カナダ総督文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)


このページの先頭へ