面白いミステリィ小説 Myベスト20
管理人が今まで読んだミステリィ小説の中でベスト20の作品です。
対象はいわゆる本格ものというか謎解きがメインの作品です。管理人はミステリィを再読することがあまりないので、読んだ時の印象で選んでいます。
多くのミステリィ・ファンがエっと思うような作品も選んでいるような気がしますが、あくまでMYベストですので・・・。
-
そして誰もいなくなった : アガサ・クリスティ
孤島に閉じ込められた10人の男女が、一人また一人と童謡「10人のインディアン」の歌詞のように殺されていくというクローズド・サークル・テーマの名作ミステリィ。 -
容疑者Xの献身 : 東野圭吾
思慕を寄せる隣人親子が犯した殺人事件の後始末に手を貸す中年高校教師石神。彼の完全犯罪に石神の友人だった天才物理学者湯川学が挑む。 -
黒後家蜘蛛の会 : アイザック・アシモフ
6人の友人が月に一度集まって開く会合「黒後家蜘蛛の会」で語られる不思議な出来事を給仕ヘンリーが解決するという安楽椅子探偵物のミステリィ。 -
悲しみのイレーヌ : ピエール・ルメートル
売春婦を惨殺する猟奇連続殺人犯を追うパリ警察のヴェルーヴェン警部のチーム。2部構成で作られた見事なサスペンス。 -
名もなき毒 : 宮部みゆき
財閥会長の娘と結婚した逆玉編集者が出会う悪意とエキセントリックな女性が起こす事件を描いた吉川英治文学賞受賞のミステリィ。 -
二流小説家 : デイヴィッド・ゴードン
猟奇連続殺人を犯して服役中の男から告白本の共同執筆を依頼された売れない小説家が事件に巻き込まれていくサスペンス・ミステリィ。 -
葉桜の季節に君を想うということ : 歌野晶午
悪徳商法を調査する行動的な元私立探偵成瀬将虎。巧みなトリックに見事にダマされるミステリィ。 -
果つる底なき : 池井戸潤
左遷されたエリート銀行員が、同期入行の行員の突然死の謎を追う中で、不正融資事件に行き当たるという江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリィ。 -
半落ち : 横山秀夫
アルツハイマーの妻を扼殺したとして自首してきた県警の幹部警察官の2日間の行動を追うヒューマン・ミステリィの傑作。 -
ボーン・コレクター : ジェフリー・ディーヴァー
四肢が麻痺したニューヨーク市警の元警部補リンカーン・ライムを主人公にした科学的な安楽椅子探偵ミステリィのシリーズ1作目。 -
夜の記憶 : トマス・H.クック
50年前に起きた少女殺害事件の謎ときをするミステリー作家が回想する自身の悲劇。情感が漂いながらも暗く恐ろしい物語。 -
折れた竜骨 : 米澤穂信
12世紀のイングランドの離島を舞台にしたファンタジィ・ミステリィ。日本人が書いたにしては違和感を感じさせない世界が秀悦です。 -
死の接吻 : アイラ・レヴィン
貧しい出自の野心家の青年が裕福な家庭の3姉妹を次々に毒牙にかけていく様子を描いた傑作ミステリィ。20代前半でこの作品を書いたアイラ・レヴィンは天才だと思う。 -
カササギ殺人事件 : アンソニー・ホロヴィッツ
昔ながらの探偵小説と作者である作家の死の謎を入れ子構造にして描いた傑作ミステリィ。近年読んだミステリィの中では最高傑作。 -
獄門島 : 横溝正史
死んだ戦友に頼まれて瀬戸内海の小島「獄門島」に出向いた探偵金田一耕助の目の前で起こる連続殺人事件。極めて日本的な情景と緻密なロジックが斬新な推理小説の古典的名作。 -
十角館の殺人 : 綾辻行人
孤島に建つ十角形の館に集まった大学ミステリ研究会のメンバーたち。しかし彼らは一人また一人と何者かに殺害されていく。新本格派の傑作ミステリィ。 -
ラスト・チャイルド : ジョン・ハート
双子の妹を誘拐された13歳の少年が崩壊した家族を取り戻すため独自の調査を続ける。すごいミステリィ。 -
盤上の敵 : 北村薫
留守中に自宅に押し入った殺人犯に妻を人質にされた夫が、何とか妻を救おうと考えだした計画。綿密に組み立てられたサスペンス・ミステリィの傑作。 -
死の蔵書 : ジョン・ダニング
殺人事件の被害者は腕利きの古本掘出し屋、事件を追う刑事の趣味は稀覯本を集めること。アメリカの古書業界事情が散りばめられ、うんちくが語られ、本好きにはたまらないミステリィ。 -
女彫刻家 : ミネット・ウォルターズ
母と妹を殺害した後でバラバラに切り刻み逮捕された女性。犯行を自白して無期懲役刑となった彼女について執筆しようとするノンフィクション・ライター。果たして彼女は本当に犯人なのか・・・。NWA賞受賞のミステリィ。