日本歴史時代作家協会賞受賞作

日本歴史時代作家協会賞は、2011年4月に歴史・時代小説の隆盛と育成を目的に発足した歴史時代作家クラブ(現在は日本歴史時代作家協会)が主催する、歴史・時代文学の発展と才能の発掘を目的として創設された文学賞です。
発足当初は歴史時代作家クラブ賞となっていましたが、2019年に主催が日本歴史時代作家協会に変わったことにより賞の名称が日本歴史時代作家協会賞に変更されました。
新人賞、文庫書き下ろし新人賞、文庫書き下ろしシリーズ賞、功労賞、作品賞などに分かれていますが、以下は作品賞を受賞した作品一覧です。

年度 作品名 内容

第9回(2020年)

まむし三代記

木下昌輝

弘治二年(一五五六)、四月二十日―― 国さえもたやすく滅ぼしてしまうものが、大量に発見された。美濃の地においてである。奇しくも、この日、ひとりの男が討たれた。まむしと恐れられた斎藤道三である。国を滅しかねないものを集め、秘蔵した張本人だ。より正確を期すなら、道三とその父親である。道三の父親は美濃へわたり、異例の出世をとげる。無論のこと、その影には国を滅ぼしかねない凶器の存在があった。道三と法蓮房の親子二代の国盗りに、この凶器が暗躍する。いつしか、道三と法蓮房らは凶器のことをこう呼ぶようになった。国滅ぼし――と。

(「内容紹介」より)

第8回(2019年)

雑賀のいくさ姫

天野純希

イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアンは、乗り込んだ船での内紛と難破のはてに、紀伊雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴はカラベル船を修復した「戦姫丸」に乗って商いのためにジョアンらと南洋に向かうが、海賊や大名の思惑、そして過去の因縁に巻き込まれていく。雑賀、村上、毛利、大友、島津―戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う大海賊と雌雄を決する。

(「BOOK」データベースより)

第8回(2019年)

青山に在り

篠綾子

川越藩筆頭家老の息子・小河原左京は、学問剣術いずれにも長け、将来を嘱望される13歳の少年。ある日、城下の村の道場で自分と瓜二つの農民の少年と出会ったところから、運命の歯車が大きく動き出す―。幕末の川越藩を舞台に、激動の時代と数奇な運命に翻弄されながらも、己に誠実に、まっすぐ生きようとする若者たちを清冽に描き出した青春時代小説の永遠のスタンダード、誕生!

(「BOOK」データベースより)

第7回(2018年)

鳳凰の船

浮穴みみ

箱館にて洋式帆船造りの名匠と謳われた船大工の続豊治。だがある不運から、船大工の職を離れ、一介の仏壇師として二十年余りを過ごしていた。世は明治へと移り変わり、ひっそりと暮らす豊治のもとを伊豆の船匠・上田寅吉が訪ねる。寅吉との対話により、齢七十を過ぎたその胸に、船造りにかける熱い想いが再燃する。―『鳳凰の船』江戸の残映が色濃い明治初期の函館を舞台に、人々の心情を細やかに描きあげた五編。

(「BOOK」データベースより)

第7回(2018年)

おもちゃ絵芳藤

谷津矢車

あたしは絵師だ。死ぬまで絵師だ。死んでも絵師だ。―歌川国芳の弟子の姿を通し、絵師の矜持と執念に迫る傑作。

(「BOOK」データベースより)

第6回(2017年)

白村江

荒山徹

悲劇の王子が運命に抗う時、東アジアの歴史が変わる。大化の改新、揺れる朝鮮半島、そして白村江の戦い―果たして真の勝者は誰だったのか。感動の長編小説。

(「BOOK」データベースより)

第5回(2016年)

ヨイ豊

梶よう子

黒船来航から12年、江戸亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太郎と、粗野だが才能あふれる八十八。ひと回り歳が違う兄弟弟子の二人は、尊王攘夷の波が押し寄せる不穏な江戸で、一門を、浮世絵を守り抜こうとする。

(「BOOK」データベースより)

第5回(2016年)

若冲

澤田瞳子

「世に二つとない絵を描く」画人、その名は伊藤若冲―池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭…絵師たちの運命が京の都で交錯する。著者渾身!至高の芸術小説。

(「BOOK」データベースより)

第4回(2015年)

かたづの!

中島京子

慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を手助けする一本の角―南部の秘宝・片角となる。平穏な生活を襲った、城主である夫と幼い嫡男の不審死。その影には、叔父である南部藩主・利直の謀略が絡んでいた―。次々と降りかかる困難に、彼女はいかにして立ち向かうのか。波瀾万丈の女大名一代記!

(「BOOK」データベースより)

第4回(2015年)

乱丸

宮本昌孝

「わたしは、天下布武の子なのだ。何があろうと、決して上様を裏切らない。上様の御為に生きて死ぬ」。信長に初期から仕え、武名高き森三左衛門。その子として美濃・金山城に生を受けた森乱丸は、幼き日に、敬愛する父と兄を戦で失った。やがて美しく才気溢れる若者に成長した乱丸は、信長自らに請われ、近習として仕えることになる。完成間近の安土城、天下の頂点に立とうとする主君。その傍らで苦楽を共にする近習、そして名高き戦国武将たち。十三歳の若武者の目に映じたその姿と心の内とは…。百年の乱世を畢わらせる。主君の大望を果たすため、若武者は、自らの生を賭ける!

(「BOOK」データベースより)

第3回(2014年)

捨ててこそ空也

梓澤要

天皇の血筋を捨て、人々の営みに一身を捧げた空也。波乱と熱涙の全生涯と仏教の核心を描く歴史小説。

(「BOOK」データベースより)

第2回(2013年)

義烈千秋 天狗党西へ

伊東潤

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。水戸藩士・藤田小四郎は、幕政を正し外敵を掃おうと各地に書状を放つ。集まったのは貧しくも真摯に国を想う、若き志士たち。一同は筑波山で挙兵するが、幕府の討伐軍が迫り来る。内部分裂、強大な追手、峻烈な山越え。犠牲を払いながらも、一橋慶喜に志を訴えるべく京を目指し―。理想に燃えた男たちの歩みに涙する、歴史長編。

(「BOOK」データベースより)

第2回(2013年)

日御子

帚木蓬生

代々、使譯(通訳)を務める“あずみ”一族の子・針は、祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。超大国・漢の物語に圧倒される一方、金印に「那」ではなく「奴」という字を当てられたことへの無念が胸を衝く。それから十七年後、今度は針が、伊都国の使譯として、漢の都へ出発する。

(「BOOK」データベースより)

第1回(2012年)

煬帝

塚本青史

北周の重臣の子として生まれた楊広(煬帝)は、利発で美しく、周囲の期待を一身に集める少年だった。だが、その心底には誰にも見えない闇が…。中国史上最凶の暴君の生涯を、壮大なスケールで描き、第1回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞した歴史大作、待望の文庫化。

(「BOOK」データベースより)

第1回(2012年)

四十八人目の忠臣

諸田玲子

赤穂浅野家に仕えるきよは浅草小町と謳われる美女。当主内匠頭の寵臣礒貝十郎佐衛門と、夫婦の約束をしている。だが、内匠頭が吉良上野介を殿中で斬り付け、お家は断絶。礒貝は、家老大石らとあだ討ちを画策する。きよは恋と忠義のはざまで、討ち入りの日を迎える。本懐後も忠義を貫き、遺族の赦免と浅野家再興を目指し将軍家へ近づいていく…。歴史に名を残した実在の女性を描く全く新しい忠臣蔵誕生!

(「BOOK」データベースより)


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