新田次郎文学賞受賞作

新田次郎文学賞は、作家・新田次郎の遺産の一部を基金として創設された財団法人新田次郎記念会が主催する文学賞です。
前年の1月から12月に初めて刊行された作品で、小説・伝記・エッセイ・長短篇等の形式の如何を問わず、歴史、現代にわたり、ノンフィクション文学、または自然界(山岳、海洋、動植物等)に材を取ったものが対象となります。

以下は新田次郎文学賞の受賞作です。

年度 作品名 内容

第39回
2020年

土に贖う

河崎秋子

明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」)。昭和26年、レンガ工場で最年少の頭目である吉正が担当している下方のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺しといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。

(「BOOK」データベースより)

第38回
2019年

月まで三キロ

伊与原新

この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。

(「内容紹介」より)

第37回
2018年

葵の残葉

奥山景布子

この四兄弟がいなければ、幕末の歴史は変わっていただろう―。子福者と天下に羨まれた徳川傍流・高須家から尾張、会津、桑名に散った若き兄弟は動乱の中、維新派と佐幕派に分かれ対立を深めてゆく。葵の御紋の誇りを胸に、新時代の礎となった高須四兄弟の運命を描く!

(「BOOK」データベースより)

第36回
2017年

リーチ先生

原田マハ

日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”

(「BOOK」データベースより)

第35回
2016年

つかこうへい正伝 1968-1982

長谷川康夫

時代を変えた天才演出家、つかこうへい。しかし、その真の姿が伝えられてきたことは、かつてなかった―。70年代の“つかブーム”を共にした著者が風間杜夫を始め関係者を徹底取材。怒涛の台詞が響き渡る“口立て”稽古、伝説の舞台、そして人間つかこうへいを鮮やかに描き出す!狂熱の演出家、唯一無二の評伝。

(「BOOK」データベースより)

第34回
2015年

ひみつの王国: 評伝 石井桃子

尾崎真理子

ノンちゃん雲に乗る、クマのプーさん、ピーター・ラビットなど作家・翻訳者・編集者として幾多の名作を世に送り出し、溢れる才能のすべてを「子ども時代の幸福」に捧げた101年の生涯。200時間に及ぶインタビューや書簡、綿密な取材をもとに、戦前戦中の活動や私生活にも迫る。子どもの本で人々を勇気づけ、児童文学の星座で強い光をはなつ石井桃子の稀有な人生を描いた、初の本格評伝。

(「BOOK」データベースより)

第33回
2014年

天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債

幸田真音

横浜で英語を学び12歳で渡米。契約社会のなか、奴隷として売られる逆境も乗り切った。帰国後は教師、官僚、相場師、銀行員と、官・民でさまざまな職に就く。武器は堪能な英語力と、型破りな発想力、そして持ち前の楽天主義。失敗を繰り返しつつも、現場からの視点を失わない姿勢は、一流の財政センスへ結実してゆく―。日本経済を救った男・高橋是清の生涯を克明に描いた第一級の歴史小説。第33回新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第33回
2014年

バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌

川内有緒

18世紀終わりに生を享けた伝説の男ラロン・フォキル。彼が作った千以上の“バウルの歌”は、譜面に遺されることなく、脈々と口頭伝承され、今日もベンガル地方のどこかで誰かが口ずさむ。教えが暗号のように隠された詩は、何のために、数百年もの間、彼の地で歌い継がれているのか。アジア最貧国バングラデシュに飛び込み、追いかけた12日間の濃密な旅の記録。

(「BOOK」データベースより)

第32回
2013年

満つる月の如し: 仏師・定朝

澤田瞳子

時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。道長をはじめとする顕官はもちろん、一般庶民も定朝の仏像を心の拠り所とすがった。が、定朝は煩悶していた。貧困、疫病が渦巻く現実を前に、仏像づくりにどんな意味があるのか、と。華やかでありながら権謀術数が渦巻く平安貴族の世界と、渦中に巻き込まれた定朝の清々しいまでの生涯を鮮やかに描く。第32回新田次郎文学賞受賞作。

(「内容紹介」より)

第31回
2012年

雪男は向こうからやって来た

角幡唯介

ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人たちがいる。新聞記者の著者は、退社を機に雪男捜索隊への参加を誘われ、二〇〇八年夏に現地へと向かった。謎の二足歩行動物を遠望したという隊員の話や、かつて撮影された雪男の足跡は何を意味するのか。初めは半信半疑だった著者も次第にその存在に魅了されていく。果たして本当に雪男はいるのか。第31回新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第30回
2011年

あとより恋の責めくれば 御家人南畝先生

竹田真砂子

事の起こりは、南畝がふと口ずさんだ俗謡の一節「女郎のまことと玉子の四角 あれば三十日に月が出る」。これに狂歌連一の年若、山東京伝が異をとなえ平秩東作をまじえた三人は吉原の遊女屋へ。南畝の恋の始まりか。多彩な人物を配し、江戸の息吹の中に描く南畝の恋の顛末。

(「BOOK」データベースより)

第29回
2010年

恋の蛍―山崎富栄と太宰治

松本侑子

昭和二十三年六月、入水した太宰治と山崎富栄。天才作家と日本初の美容学校創立者の令嬢は、どのように出会い、恋に落ちていったのか…。いまだ謎に包まれる情死の真実とは!?二人の生涯、太平洋戦争、恋と創作の日々、残された家族の思いを、徹底した取材で描き、スキャンダル「玉川上水心中」の真相にせまった、愛の評伝小説。第29回新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第29回
2010年

水神

帚木蓬生

目の前を悠然と流れる筑後川。だが台地に住む百姓にその恵みは届かず、人力で愚直に汲み続けるしかない。助左衛門は歳月をかけて地形を足で確かめながら、この大河を堰止め、稲田の渇水に苦しむ村に水を分配する大工事を構想した。その案に、類似した事情を抱える四ヵ村の庄屋たちも同心する。彼ら五庄屋の悲願は、久留米藩と周囲の村々に容れられるのか―。新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第28回
2009年

群青―日本海軍の礎を築いた男

植松三十里

昌平黌から始まり、長崎海軍伝習所、軍艦奉行並、海軍総裁と幕府海軍の誕生から終焉まで立ち会った矢田堀景蔵の生涯を描く。

(「BOOK」データベースより)

第27回
2008年

頼山陽

見延典子

言葉の力で幕末の歴史を変えた男、頼山陽。自由闊達な売れっ子クリエイター、反骨の文筆家として文化・文政年間を鮮やかに生き、歴史書『日本外史』で国を憂える幕末の若者たちの心を尊皇へと傾けたひとりの男の人生を描ききった本作は、第27回新田次郎賞を受賞。高い評価を得たほか、天才を支えた家族の温かな描写で、多くの年配の読者から熱い支持を得た。この上巻では儒家として名高い父に反発して放蕩を繰り返す、若き青年・山陽の姿を描く。

(「内容紹介」より)

第26回
2007年

奸婦にあらず

諸田玲子

井伊直弼の密偵として、その美貌と才気で幕末の嵐を駆け抜けた女・村山たかの、一途な恋と数奇な一生を描いた長篇小説。彦根・多賀大社で忍びとして生まれ育ったたかは、内情を探るために近づいた井伊家の直弼と恋仲になる。しかしその後、苛酷な運命が二人を襲う…。第26回新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第25回
2006年

灰色の北壁

真保裕一

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。死と背中合わせの北陸を、たった一人で制覇した天才クライマー。その偉業に疑問を投じる、一編のノンフィクションに封印された真実とは…。表題作の他に「黒部の羆」「雪の慰霊碑」を収録。新田次郎文学賞を受賞した山岳ミステリー集。

(「BOOK」データベースより)

第24回
2005年

落花は枝に還らずとも 会津藩士・秋月悌次郎

中村彰彦

幕末動乱の京都に「日本一の学生」と呼ばれたサムライがいた。禁門の変へ到る長州との死闘、そして謎の左遷…。全1200枚、渾身の長編小説。

(「BOOK」データベースより)

第23回
2004年

狙うて候―銃豪村田経芳の生涯

東郷隆

薩英戦争、鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争、西南戦争…激動の幕末・明治を駆け抜けた男、村田経芳。近代「もの作り」の開祖にして、村田銃の開発者。欧米にも知られた名射撃家の波乱の生涯を描く長編時代小説。

(「BOOK」データベースより)

第22回
2003年

滑稽な巨人―坪内逍遙の夢

津野海太郎

彼の「成功」ではなく「失敗」こそが、今の私たちには、よくわかる―「近代文学の先駆者」というイメージを超え、新しい逍遙像を描く、傑作評伝。

(「BOOK」データベースより)

第21回
2002年

武揚伝

佐々木譲

黒船来航に揺れる幕末。榎本釜次郎(武揚)は、幕府要人の蝦夷地視察に随行した後、新設の海軍伝習所に入所。操船、蒸気機関等の技術や語学を研鑽し、オランダ留学を果たす。欧州の地で近代国家間の戦争を目の当たりにした釜次郎は、日の本と隔絶する列強諸国の有り様に驚愕する―。新田次郎文学賞受賞作を全面改稿した決定版、待望の文庫化!

(「BOOK」データベースより)

第20回
2001年

寺山修司・遊戯の人

杉山正樹

華々しく十八歳で歌壇に登場し、詩・小説・演劇・映画・エッセイと、あらゆる分野で活躍、劇団「天井棧敷」が海外で高く評価された寺山修司。かれはまた盗作疑惑やのぞき事件など、たえずスキャンダルを起こすトリックスターだった。デビュー時から身近に接した著者が、その虚と実を精緻に跡づけた傑作評伝。

(「BOOK」データベースより)

第19回
2000年

周公旦

酒見賢一

太公望と並ぶ周王朝建国の功労者にして、孔子が夢にまで見たという至高の聖人に、著者独特の大胆な解釈で迫る。殷を滅ぼし、周を全盛に導いた周公旦の「礼」の力とは何か?果たして彼は政治家なのか、それともシャーマン?そして亡命先の蛮夷の国・楚での冒険行の謎とは。無類の面白さの中国古代小説。新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第19回
2000年

漂泊の牙

熊谷達也

雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。現場付近では、絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れる。果たして「犯人」は生きのびたニホンオオカミなのか?やがて、次次と血に飢えた謎の獣による犠牲者が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まる。獣と人間の壮絶な闘いを描き、第19回新田次郎文学賞を受賞した傑作冒険小説。

(「BOOK」データベースより)

第18回
1999年

文壇栄華物語

大村彦次郎

「文藝春秋」「オール讀物」が永井龍男により復刊される敗戦直後から和田芳恵「一葉の日記」の完成を見た昭和三十一年までの十有余年。栄枯盛衰ただならぬ文壇と中間小説誌の発展期に重なる華やかな時代を舞台に生きた人々―筆一本に賭けた作家たちと編集者が織りなす哀歓の明け暮れを豊富な資料をもとに描いた、もう一つの戦後文壇史。第18回新田次郎文学賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

第17回
1998年

藪の中の家―芥川自死の謎を解く

山崎光夫

あまたの宿痾に悩まされた文豪の晩年と死の実相を、主治医・下島勲の未発表日記を中心に医学的側面から照射した画期的評伝。

(「BOOK」データベースより)

第16回
1997年

江戸前の男―春風亭柳朝一代記

吉川潮

最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった…。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。

(「BOOK」データベースより)

第15回
1996年

「白き嶺の男」
「沢の音」
「頂稜」

谷甲州

山岳会の新人山行として冬の八ヶ岳縦走に参加した加藤武郎。山岳会の常識にとらわれない彼の行動に、リーダーは戸惑い、怒りを覚えるが、その夜、猛吹雪がふたりを襲う。

「白き嶺の男(「BOOK」データベースより)」

第14回
1995年

夢幻の山旅

西木正明

辻潤と伊藤野枝の間に生まれ、山を放浪し、絵と音楽を愛した稀有の自由人・辻まことの生涯。

(「BOOK」データベースより)

第13回
1994年

評伝 長谷川時雨

岩橋邦枝

「旧聞日本橋」「美人伝」を著し、「女人芸術」を主宰し、ひと回り年上の妻として作家三上於莵吉を支えた時雨。彼女の生涯に深いまなざしを注いで、その人となりを見事に甦らせた初の本格的評伝。

(「BOOK」データベースより)

第12回
1993年

山を貫く

もりたなるお

西洋画の先駆者としての、高橋由一の一念が克つか、鬼県令・三島通庸の権勢に屈するか。―明治黎明期の二人の巨人の対決を描く雄渾の書下し長編。

(「BOOK」データベースより)

第12回
1993年

漱石先生ぞな、もし

半藤一利

動乱の昭和の原点は、明治の中でも日露戦争以後十年の時代に求められる。その歴史の転換点を小説家として生きたのが夏目漱石であった。漱石の義理の孫にあたる歴史研究家の著者が、知られざるエピソードを発掘しながら、文豪の生きた時代と、文明批評家としての彼の側面を、ユーモラスな語り口で綴った新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第12回
1993年

四十七人の刺客

池宮彰一郎

赤穂浪士の討入から三百年、忠臣蔵の歴史に聳立する画期的な傑作が誕生した。公儀が赤穂藩に下した理不尽な処断に抗して、大石内蔵助は吉良上野介暗殺という非情のテロを決意する。塩相場の操作で資金を集め、謀略を駆使して吉良の喉元に迫る大石。藩主の実父を護るため、財力を傾け知嚢を絞ってこれを阻もうとする上杉家。武門の意気地にかけて死力を尽くす両者の暗闘は、ついに幕府権力をも脅かす。

(「BOOK」データベースより)

第11回
1992年

友子

高橋揆一郎

北に生きる坑夫達にみる人間の原質―。共済組織「友子」に寄せる愛惜をあふれる郷愁とともに描く会心のライフワーク。

(「BOOK」データベースより)

第11回
1992年

九頭竜川

大島昌宏

空襲・大地震・大洪水・旱魃とあらゆる災害に見舞われた昭和20年代の福井を舞台に、復興に立ち上がる市民たちの姿を背景として、九頭竜川に鮎漁師として生きる愛子の青春を描く文芸大作。

(「BOOK」データベースより)

第10回
1991年

天空の舟―小説・伊尹伝

宮城谷昌光

中国最古の王朝・夏を滅した湯王の補弼、伊尹の波瀾にとんだ生涯。中国古代という未踏の世界を初めて描きだした記念碑的作品である

(「内容紹介」より)

第9回
1990年

華日記 昭和生け花戦国史

早坂暁

勅使河原蒼風、小原豊雲、安達潮花、そして孤高の天才・中川幸夫…。戦後の復興のなかで、家元を頂点として巨大な権力構造を形成し、熾烈な争いを繰り広げた華道界。美しき花の背後にうごめく人間の欲望と野心を描ききった長編小説。

(「BOOK」データベースより)

第9回
1990年

北の海明け

佐江衆一

文化元年、幕府は対露政策の一環として蝦夷地に官寺建立を決定。命を受けた文翁、智弁らは、アイヌ教化のためにアッケシに赴任した。文翁の布教は困難を窮め、若い智弁はアイヌを虐待する和人に慣りを募らせていく、やがて、文翁は幕命を果せぬまま横死、智弁は苛烈な運命に呑まれてゆく。二つの文化の間で苦悩する二人の僧を通して歴史の暗闇に光を当てる新田次郎賞受賞の巨編。

(「BOOK」データベースより)

第9回
1990年

反骨―鈴木東民の生涯

鎌田慧

徹底した反ナチス報道が追放され、なお軍部の言論弾圧に屈せず、敗戦後は読売新聞大争議を指導、のち釜石市長として反権力・反公害運動を展開、一生を時流に媚びず反骨に生きた男の破天荒の生涯。

(「BOOK」データベースより)

第8回
1989年

我が名はエリザベス―満洲国皇帝の妻の生涯

入江曜子

天津の外国租界に育ち、エリザベスと呼ばれた少女は、紫禁城の豪華にも「満洲国」のかりそめの夢にも、ついに幸福を見出すことはなかった。歴史のいけにえを我が身の役割として引きうけた一女性の凄絶な生涯を描く長篇歴史小説、書き下ろし800枚。ラストエンペラー溥儀の妻の生涯。

(「BOOK」データベースより)

第7回
1988年

F1 地上の夢

海老沢泰久

ホンダにはレースの夢に憑かれた男たちが集まっていた―。モータースポーツの頂点、F1グランプリ。日本のホンダがF1に参戦して二十余年、遂にワールド・チャンピオンとなって世界を極めた。A・セナやA・プロスト、ウィリアムズやマクラーレン・チームと共に闘ってきた男達の光芒の軌跡。

(「BOOK」データベースより)

第7回
1988年

ハラスのいた日々

中野孝次

一匹の柴犬を"もうひとりの家族"として惜しみなく愛をそそいだ感動の愛犬記。後日談と可愛い写真もさらにふえ、"ハラス"は甦える。

(「内容紹介」より)

第6回
1987年

見知らぬ戦場

長部日出雄

敵中突破のため、必死の斬込みをかける日本兵。故郷の田野を守るべくゲリラとなった山岳民族。実兄を北ルソンの戦いに喪った著者が、悲惨な比島戦を彼我両面から描き出す!

(「BOOK」データベースより)

第5回
1986年

異郷の歌

岡松和夫

第4回
1985年

責任 ラバウルの将軍今村均

角田房子

陸軍大将今村均はラバウルで敗戦を迎えた。やがて始まる軍事法廷で次々と裁かれる将兵たち。不充分な審議のまま戦犯として処刑されてゆく部下たちの姿を目のあたりにした今村は自らの意志で苛酷な状況の戦犯収容所に入り、やがて自身も戦犯として服役生活を送る。一人の軍人の姿を描くことで戦争と人間の真実を問うた名作。

(「BOOK」データベースより)

第4回
1985年

大君の通貨―幕末「円ドル」戦争

佐藤雅美

徳川幕府の崩壊は、薩長の武力のみにあらず、もう一つの大きな要因は通貨の流出にあった。ペリーの来航以来日本は、初めて世界経済の荒波に見舞われた。幕府の経済的な無知につけ込んで、一儲けを企む米外交官ハリス、駐日英国代表オールコックたちの姿を赤裸々に描く新田次郎文学賞受賞の傑作歴史経済小説。

(「BOOK」データベースより)

第3回
1984年

男たちの大和

辺見じゅん

昭和十六年十月、極秘のうちに誕生した、不沈戦艦「大和」の予行運転が初めて行われた。同十二月、太平洋戦争突入。そして戦況が悪化した昭和二十年四月六日、「大和」は三千三百三十三名の男たちを乗せ、沖縄への特攻に出撃した。日本国と運命を供にした「大和」の過酷な戦いと男たちの人生を、丹念に、生々しい迫力をもって描く、鎮魂の書。新田次郎文学賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第2回
1983年

小さな島の明治維新―ドミンゴ松次郎の旅

若城希伊子

第1回
1982年

一瞬の夏

沢木耕太郎

強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。当時駆けだしのルポライターだった“私"は、彼の選手生命の無残な終りを見た。その彼が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン、手を貸す老トレーナー、見守る若きカメラマン、そしてプロモーターとして関わる“私"。一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託し、人生を賭けた。

(「内容紹介」より)


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