江戸川乱歩賞受賞作

江戸川乱歩賞は日本推理作家協会が主催する、公募したミステリィ長編小説の中から選ばれた最優秀作品に与えられる文学賞です。
但し第1回と第2回は日本のミステリィ界への多大なる貢献ということで評論家の中島河太郎氏と早川書房がそれぞれ受賞していますので、今のような形で始まったのは実質的には第3回からとなります。
管理人の経験では江戸川乱歩賞受賞作に外れなしというくらいに、優れたミステリィ作品が選ばれているように思います。

年度 作品名 内容

第66回(2020年)

佐野広実

わたしが消える

第65回(2019年)

神護かずみ

ノワールをまとう女
受賞時「NOIRを纏った彼女」

日本有数の医薬品メーカー美国堂は、傘下に入れた韓国企業の社長による過去の反日発言の映像がネットに流れ、「美国堂を糺す会」が発足して糾弾される事態に。かつて美国堂がトラブルに巻き込まれた際に事態を収束させた西澤奈美は、コーポレートコミュニケーション部次長の市川から相談を持ちかけられる。新社長の意向を受け、総会屋から転身して企業の危機管理、トラブル処理を請け負っている奈美のボスの原田哲を排除しようとしていたものの、デモの鎮静化のためにやむを得ず原田に仕事を依頼する。早速、林田佳子という偽名で糺す会に潜り込んだ奈美は「エルチェ」というハンドルネームのリーダーに近づくと、ナミという名前の同志を紹介される。彼女は児童養護施設でともに育ち、二年前に再会して恋人となった姫野雪江だった。雪江の思いがけない登場に動揺しつつも取り繕った奈美は、ナンバー2の男の不正を暴いて、糺す会の勢いをくじく。その後、エルチェは美国堂を攻撃する起死回生の爆弾をナミから手に入れたというが、ナミ(=雪江)は奈美と約束した日に現れず、連絡も取れなくなった。起死回生の爆弾とは何なのか?

(「内容紹介」より)

第64回(2018年)

斉藤詠一

到達不能極

舞台は南極。第二次大戦時、ナチスの極秘実験によって引き裂かれた愛と、人類滅亡の鍵を握る秘密とは――。 乱歩賞史上最大のスケールで描かれる、“冒険×SF×ミステリー”超大作が幕を開ける!!
201X年、添乗員の望月拓海を乗せた観光チャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。生存した拓海は、一人でツアーに参加していた老人、アメリカ人のランディ・ベイカーらとともに、旧ソ連の到達不能極基地を目指す。1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。ロッテはナチスが秘密裏に行う研究の実験台にされる運命にあった――。現代と過去、二つの物語が交錯するとき、極寒の南極に閉ざされた災厄が目を覚ます。第64回江戸川乱歩賞受賞作!

(「内容紹介」より)

第63回(2017年)

受賞作なし

第62回(2016年)

佐藤究

QJKJQ

猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜李亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜李亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜李亜は自身の周りに違和感を覚え始め―。第62回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第61回(2015年)

呉勝浩

道徳の時間

道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?―有名陶芸家の死亡現場で、殺人をほのめかす落書きが見つかる。同じ頃、VJの伏見にかつて町の小学校で起きた殺人事件の映画撮影のオファーが。伏見はふたつの事件の奇妙なリンクに搦め捕られていく。選考会も紛糾した江戸川乱歩賞受賞作を完全リニューアル。

第60回(2014年)

下村敦史

闇に香る嘘
受賞時「無縁の常闇に嘘は香る」

孫への腎臓移植を望むも適さないと診断された村上和久は、兄の竜彦を頼る。しかし、移植どころか検査さえ拒絶する竜彦に疑念を抱く。目の前の男は実の兄なのか。27年前、中国残留孤児の兄が永住帰国した際、失明していた和久はその姿を視認できなかったのだ。驚愕の真相が待ち受ける江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第59回(2013年)

竹吉優輔

襲名犯
受賞時「ブージャム狩り」

ある地方都市で起きた、動機不明の連続猟奇殺人事件。逮捕された美青年は、怪物「ブージャム」の異名で恐れられ、熱狂的な信奉者を生み出した。やがて彼の死刑は執行。事件は終結したかに思われた。その矢先、現場にかつての「異名」を記した、新たな猟奇殺人が発生する。人の心の闇を描く江戸川乱歩賞受賞作!

(「BOOK」データベースより)

第58回(2012年)

高野史緒

カラマーゾフの妹

ロシア帝国を震撼させた『カラマーゾフ家の父殺し事件』から十三年、内務省の特別捜査官となった次男イワン・カラマーゾフはある確信を抱いて故郷に舞い戻った。真犯人は異母弟スメルジャコフの他に必ずいる、と。再捜査が開始されるや否や、第二の殺人が起こる。世界文学の金字塔に挑む江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第57回(2011年)

川瀬七緒

よろずのことに気をつけよ

都内に住む老人が自宅で惨殺された。奇妙なことに、遺体は舌を切断され、心臓をズタズタに抉られていた。さらに、縁の下からは「不離怨願、あたご様、五郎子」と記された呪術符が見つかる。なぜ老人はかくも強い怨念を受けたのか?日本の因習に絡む、恐るべき真相が眼前に広がる!第57回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第57回(2011年)

玖村まゆみ

完盗オンサイト


(受賞時「クライミングハイ」)

皇居に侵入して、“お宝”を盗み出せ!ターゲットは、徳川家光が愛でたという名盆栽「三代将軍」。樹齢550年!?報酬は1億円!!天才フリークライマー水沢浹は、多額の損害賠償を求められ窮地にある元恋人を救うため、この前代未聞の依頼を引き受ける。果たして勝算はあるのか?第57回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第56回(2010年)

横関大

再会


(受賞時「再会のタイムカプセル」)

小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。第56回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第55回(2009年)

遠藤武文

プリズン・トリック


(受賞時「三十九条の過失」)

市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、同所内の宮崎が逃亡。遺体は奇妙にも“前へ倣え”の姿勢をとっていた。完全な密室で起きた事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。単行本未収録の“ある人物からの手紙”を収めた最強のトリックミステリーを、早くも文庫化!第55回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第54回(2008年)

翔田寛

誘拐児

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。“使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁”という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第54回(2008年)

末浦広海

訣別の森


(受賞時「猛き咆哮の果て」)

戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩。

(「BOOK」データベースより)

第53回(2007年)

曽根圭介

沈底魚

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。第53回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第52回(2006年)

鏑木蓮

東京ダモイ

舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。二つの事件に関わりはあるのか。当時のことを綴った高津の句集が事件をつなぐ手がかりとなる。60年前極寒の地で何が起こったのか?風化しても消せない歴史の記憶が、日本人の魂を揺さぶる。第52回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第52回(2006年)

早瀬乱

三年坂 火の夢

第52回江戸川乱歩賞受賞作。「三年坂で転んでね」そう言って兄は死んだ。火の街を疾走する謎の人力俥夫。「隠された坂」が背負う運命とは?綾辻行人氏を震撼させた大型新人、堂々の登場!

第51回(2005年)

薬丸岳

天使のナイフ

生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第50回(2004年)

神山裕右

カタコンベ

リミットは水没するまでの5時間。洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。史上最年少24歳3ヵ月!江戸川乱歩賞受賞作

第49回(2003年)

不知火京介

マッチメイク

プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。大観衆の見つめる中、何が起こったのか? 新人レスラー山田聡は同期の本庄と謎を追い始めるが、それが第二の悲劇を生む。プロレスに全てを懸けた者が決して許せなかったこととは? 感涙がとまらない第49回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第49回(2003年)

赤井三尋

翳りゆく夏
(受賞時「二十年目の恩讐」)

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。第49回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第48回(2002年)

三浦明博

滅びのモノクローム
(受賞時「亡兆のモノクローム」)

CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した16ミリフィルムの映像をCMに利用しようと考えた日下だったが、そのことが戦時中の封印された犯罪を暴き出し、新たな殺人を引き起こす結果に!?第48回江戸川乱歩賞受賞作、待望の文庫化。

(「BOOK」データベースより)

第47回(2001年)

高野和明

13階段

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。

第46回(2000年)

首藤瓜於

脳男

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。

第45回(1999年)

新野剛志

八月のマルクス

レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自らの過去に立ち向かう。TV・芸能界を舞台に描く江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第44回(1998年)

池井戸潤

果つる底なき

「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受賞作

(「BOOK」データベースより)

第44回(1998年)

福井晴敏

Twelve Y. O.

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は?真の目的は?圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第43回(1997年)

野沢尚

破線のマリス

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、一本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。

(「BOOK」データベースより)

第42回(1996年)

渡辺容子

左手に告げるなかれ

ニュ-・ヒロイン誕生!江戸川乱歩賞受賞作不倫相手の妻が殺された。万引防止に活躍する女性保安士は自らの手で自分の容疑を晴らそうと立ち上がる。苦い過去を抱きながら生きる女性像を描く長編推理小説。

(「BOOK」データベースより)

第41回(1995年)

藤原伊織

テロリストのパラソル

ある土曜日の朝、アル中のバーテンダー・島村は、新宿の公園で1日の最初のウイスキーを口にしていた。そのとき、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。全共闘運動に身を投じ、脛に傷を持つ島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。後日、テロの犠牲者の中には“同志"だった学生時代の恋人と、ともに指名手配された男が含まれていたことが判明した。島村は容疑者として追われながら、事件の真相に迫ろうとする――。江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した、小説史上に燦然と輝く傑作。

(「BOOK」データベースより)

第40回(1994年)

中嶋博行

検察捜査

弁護士会の大物が自宅でむごたらしく殺された。横浜地検の検察官岩崎紀美子が担当につくが、それほどの恨みを買う相手とは何者なのか。妨害にひるまず真相を追う若き女性検察官は、権力の暗部に踏み込んでいく。検察と弁護士会の暗闘は、法曹界を揺るがす大醜聞に発展する!第40回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第39回(1993年)

桐野夏生

顔に降りかかる雨

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。夫の自殺後、新宿の片隅で無為に暮らしていた村野ミロは、耀子との共謀を疑われ、成瀬と行方を追う羽目になる。女の脆さとしなやかさを描かせたら比肩なき著者の、記念すべきデビュー作。江戸川乱歩賞受賞!

(「BOOK」データベースより)

第38回(1992年)

川田弥一郎

白く長い廊下

十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。責任を問われた麻酔担当医窪島は、独自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く。しかし、その時、彼は大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまっていた。’92年度江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞初の医学ミステリー。

(「BOOK」データベースより)

第37回(1991年)

鳴海章

ナイトダンサー

M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし飛行困難に。その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航空機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される。第三十七回江戸川乱歩賞受賞の航空サスペンス。

(「BOOK」データベースより)

第37回(1991年)

真保裕一

連鎖

チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相究明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が…。重量感にあふれた、意外性豊かな、第三十七回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。

(「BOOK」データベースより)

第36回(1990年)

鳥羽亮

剣の道殺人事件

眼の壁に囲まれた密室―。衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。殺されたのは武南大の副将石川洋。京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する…。第36回江戸川乱歩賞受賞の剣の道ミステリー。

(「BOOK」データベースより)

第36回(1990年)

阿部陽一

フェニックスの弔鐘

ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。現場からはソ連製の毒ガスが発見された。モスクワではパイプラインが爆発…。デタントのうねりが世界を覆い、米ソ日で軍縮条約が結ばれようとしたとき、平和に挑戦し、冷戦の復活を目ざす巨大な陰媒が進行しつつあった。圧倒的迫力の第36回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第35回(1989年)

長坂秀佳

浅草エノケン一座の嵐

日中戦争の影がさす昭和十二年、浅草の人気劇団で看板役者が殺された。容疑者として浮かび上がったのは、なんと人気絶頂の喜劇役者、エノケンこと榎本健一だった。三重密室とアリバイの謎に、親友ロッパらと自ら挑むが、それをあざ笑うかのように第二、第三の殺人が…!『弟切草』の著者が、ミステリー界を席巻した、第三十五回江戸川乱歩賞受賞作、待望の復活。

(「BOOK」データベースより)

第34回(1988年)

坂本光一

白色の残像

夏の甲子園大会、千葉代表と茨城代表の両監督はかつて大阪代表の名門信光学園でバッテリーを組んで優勝した実績をもつが、不幸な事故が二人を遺恨対決に変えてしまう。東都スポーツの中山記者が二人を取材したが、そんなときハンデ師殺人事件が起きる。高校野球への熱い思いを込めた乱歩賞受賞の傑作長編。

(「BOOK」データベースより)

第33回(1987年)

石井敏弘

風のターンロード

み…美恵ちゃん…娘たちの喉を突き破って金切声がほとばしった。ふくよかな女の胸には1本のナイフが突きささっていた。Z2を駆って芹沢顕二は単身、犯人を捜しに走る。そこへ現われた“青い仔猫”という美貌のライダー。そして盲目のピアニスト怜子。疾走する青春群像を生き生きと描く江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第32回(1986年)

山崎洋子

花園の迷宮

横浜の遊郭に2人の少女が売られて来た。飢えと不景気の昭和初期、歓楽の町に投げこまれた2人を、死と、恐るべき秘密が待っていた。娼家を次々と襲う殺人事件、人間の欲望の凄まじさ、少女のけなげさが、巧みな展開と伏線、意表をつく結末で余すところなく描かれる、江戸川乱歩賞受賞の傑作推理長編。

(「BOOK」データベースより)

第31回(1985年)

東野圭吾

放課後

内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。

(「BOOK」データベースより)

第31回(1985年)

森雅裕

モーツァルトは子守唄を歌わない

モーツァルトの子守唄が世に出た時、“魔笛”作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす―。その陰に策動するウィーン宮廷、フリーメーソンの脅しにもめげず、ベートーヴェン、チェルニー師弟は子守唄が秘めたメッセージを解読。1791年の楽聖の死にまつわる陰謀は明らかとなるか。乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第30回(1984年)

鳥井加南子

天女の末裔

岐阜県王御滝郡神守地区、禁男の山中で坐女が生んだ女の子は、民俗学研究の学生が連れていったという。そのとき、村の男が殺され、坐女は殺人犯として服役する。村人たちは「イチミコサマの呪い」と呟くのみであった。そして23年後、再び山中で謎の殺人事件が起きた!江戸川乱歩賞の話題作。

(「BOOK」データベースより)

第29回(1983年)

高橋克彦

写楽殺人事件

謎の絵師写楽の実体探査のなかで起こる殺人東洲斎写楽が誰だったのか?過去十数人の名が挙げられたがいずれも確証乏しい.美術史学者津田は核心に迫ろうとするが連続殺人に巻込まれた!第29回乱歩賞受賞

(「BOOK」データベースより)

第28回(1982年)

岡嶋二人

焦茶色のパステル

競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。隆一の妻の香苗は競馬について無知だったが、夫の死に疑問を抱き、怪事件に巻き込まれる。裏にある恐るべき秘密とは?ミステリー界の至宝・岡嶋二人のデビュー作&江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第28回(1982年)

中津文彦

黄金流砂

義経北行説にからむ謎の古文書に、歴史学者殺人事件の鍵が?解読不能の古代文字と格闘する新米記者。暗号推理の興奮も満喫できる傑作

(「BOOK」データベースより)

第27回(1981年)

長井彬

原子炉の蟹

関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!?だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作、待望の新装版。

(「BOOK」データベースより)

第26回(1980年)

井沢元彦

猿丸幻視行

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき―百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸太夫が詠んだ歌に秘められた謎。そして“いろは歌”に隠された千年の暗号とは?友人の不可解な死に遭遇した、後の民俗学の巨人・折口信夫の若き日の推理が、歴史の深い闇をあぶりだす。江戸川乱歩賞受賞の永遠の傑作。

(「BOOK」データベースより)

第25回(1979年)

高柳芳夫

プラハからの道化たち

第24回(1978年)

栗本薫

ぼくらの時代

栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。アルバイト先のTV局内で発生した女子高生連続殺人事件を、ロック・バンド仲間の信とヤスヒコと解決しようと挑む―。当時の若者たちの感覚や思考を背景に、凝った構成と若々しい文体によって、シラケ世代とミーハー族の心の断面をえぐった江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第23回(1977年)

藤本泉

時をきざむ潮

三陸の辺鄙(へんぴ)な海岸で、双生児を思われる学生の遺体が車の中から発見された。地元警察署には、別の学生の捜査依頼が出されていたが、高館刑事は二つの事件のつながりを直感し、接点を求めて捜査を開始する。事件の舞台となった白蟹村は古い伝承と習俗をもつ閉ざされた社会であった。刑事の執念の捜査が、まさに核心に迫ったとき、古代伝承は不気味に甦る。

(「内容紹介」より)

第23回(1977年)

梶龍雄

透明な季節

戦時下の旧制中学校で発生した配属将校射殺事件。真相を追う男子生徒の活躍と、将校の美しき未亡人への淡くせつない恋を感動的に描く

(「BOOK」データベースより)

第22回(1976年)

伴野朗

五十万年の死角

日米開戦直後、北京原人の化石骨を接収すべく日本軍、中国共産党、国民党各派が暗闘する。虚々実々の駆け引きを描く異色サスペンス。

(「BOOK」データベースより)

第21回(1975年)

日下圭介

蝶たちは今…

旅先で間違えた他人のバッグから出てきた一通の手紙。それは女から男にあてたものだった。バッグを返すべく、手紙の差出人を訪ねてみると、意外にもその女性は三年前に死んでいた。しかも受取人まで故人! 死者同士で交わされた手紙の謎の背後には、忌まわしい出来事が…。

(「内容紹介」より)

第20回(1974年)

小林久三

暗黒告知

足尾銅山鉱毒事件の渦中に起きた、反対派農民の殺害。凶器は反対派巨頭・田中正造の杖。社会問題をエンターテインメントに昇華した傑作推理。

(「BOOK」データベースより)

第19回(1973年)

小峰元

アルキメデスは手を汚さない

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。さらにクラスメートが教室で毒殺未遂に倒れ、行方不明者も出て、学内は騒然!大人たちも巻き込んだミステリアスな事件の真相は?’70年代の学園を舞台に、若者の友情と反抗を描く伝説の青春ミステリー。江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第18回(1972年)

和久峻三

仮面法廷

土地売買の利権に絡む殺人事件。民事裁判の実態を鋭く抉る

(「BOOK」データベースより)

第17回(1971年)

受賞作なし

第16回(1970年)

大谷羊太郎

殺意の演奏

芸能ショーの司会者、細井道夫が死体となって発見された。部屋は内鍵が下ろされた密室で、死因はガス中毒。机に、遺書とみられる暗号日誌が残され、暗号を解読した捜査当局は、自殺と断定し、捜査を打ち切った。が、解読されたはずの暗号が二重構成と判明するや、事件は、がぜん複雑な相を帯びてきた…。 第16回江戸川乱歩賞を受賞した本格長編ミステリ作品。

(「内容紹介」より)

第15回(1969年)

森村誠一

高層の死角

東京の巨大ホテルの社長が堅牢な密室で刺殺された。捜査線上に浮かんだのは、事件の夜に刑事の平賀とベッドをともにしていた美しき社長秘書。状況証拠は秘書と事件の関係を示していたが、間もなく彼女も福岡で死体となって見つかった。なぜ彼女は社長殺しを計画し、東京から遠く離れた福岡で殺されたのか。愛した女性の真実を求め、平賀の執念の捜査が始まる―。鮮やかなアリバイ崩しが光る、江戸川乱歩賞受賞の傑作。文庫書き下ろし短編収録!

(「BOOK」データベースより)

第14回(1968年)

受賞作なし

第13回(1967年)

海渡英祐

伯林-一八八八年

ドイツ娘との恋に煩悶する留学中の医学生・森鴎外が伯爵殺害事件に遭遇、究明に乗り出す。事件の背後には鉄血宰相ビスマルクが!?

(「BOOK」データベースより)

第12回(1966年)

斎藤栄

殺人の棋譜

日本将棋連盟所属の河辺真吾八段が、「最高位」挑戦者決定戦に勝利し、タイトル保持者の名人との対局が決まった。が、河辺を襲った突然の悲劇―三歳の愛娘・万里が誘拐されたのだ。神奈川県警・須川刑事指揮のもと、犯人逮捕に向けて万全の態勢で臨むが、予想外の方法で身代金を奪われ、万里の行方も不明。最悪の事態の中、最高位戦第一局が始まった…!?江戸川乱歩賞に輝いた誘拐ミステリーの名作。

(「BOOK」データベースより)

第11回(1965年)

西村京太郎

天使の傷痕

武蔵野の雑木林で殺人事件が発生。瀕死の被害者は「テン」と呟いて息を引き取った。意味不明の「テン」とは何を指すのか。デート中、事件に遭遇した田島は、新聞記者らしい関心から周辺を洗う。どうやら「テン」は天使のことらしいと気づくも、その先には予想もしない暗闇が広がっていた。第11回江戸川乱歩賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第10回(1964年)

西東登

蟻の木の下で

動物園で発見された男の死体には熊の爪痕が。近くには新興宗教のバッジが落ちていた。謎解きの意外性に戦争犯罪の傷痕を絡めた異色作。

(「BOOK」データベースより)

第9回(1963年)

藤村正太

孤独なアスファルト

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

(「BOOK」データベースより)

第8回(1962年)

戸川昌子

大いなる幻影

孤独な老嬢たちが住む女子アパート。突如始まったアパート移動工事と同時に奇怪な事件が続発。老嬢たちの過去も次第に暴かれていく。

(「BOOK」データベースより)

第8回(1962年)

佐賀潜

華やかな死体

大手食品会社社長の死体が発見され、元社長秘書の男が逮捕された。事件をめぐり少壮の検事と老獪な弁護士の熾烈な戦いが始まった。

(「BOOK」データベースより)

第7回(1961年)

陳舜臣

枯草の根

陶展文は、神戸海岸通にある料理店「桃源亭」の店主。ある日、シンガポールの大富豪が彼の事業を破滅から救った中国人の元銀行家を訪ね、神戸を訪れた。そしてその直後に一人の老高利貸しが殺された。事件の謎解明に陶展文が桃む「枯草の根」。倭寇の頭目・王直が隠したという秘宝をめぐる顛末「王直の財宝」。文庫初収録短編3作「縄シリーズ」。いずれも陶展文の推理が冴える新編集の傑作選。

(「BOOK」データベースより)

第6回(1960年)

受賞作なし

第5回(1959年)

新章文子

危険な関係

死亡した父親から全財産を譲ると遺言された大学生の世良高行(せらたかゆき)。命を狙われた彼が犯人を特定するために選択した方法は、偽装自殺だった。

(「BOOK」データベースより)

第4回(1958年)

多岐川恭

濡れた心

女子高生の純粋な同性愛を阻む悪意、そして殺人事件。日記や手記を取り入れた斬新な構成が人間関係や動機を際立たせる文学的探偵小説。

(「BOOK」データベースより)

第3回(1957年)

仁木悦子

猫は知っていた

時は昭和、植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が引っ越した下宿先の医院で起こる連続殺人事件。現場に出没するかわいい黒猫は、何を見た?ひとクセある住人たちを相手に、推理マニアの凸凹兄妹探偵が、事件の真相に迫ることに―。鮮やかな謎解きとユーモラスな語り口で一大ミステリブームを巻き起こし、ベストセラーになった江戸川乱歩賞受賞作が、装いも新たに登場。

(「BOOK」データベースより)

第2回(1956年)

早川書房

「ポケット・ミステリ」の出版

第1回(1955年)

中島河太郎

探偵小説辞典

江戸川乱歩、横溝正史、クイーン、クリスティらの内外作家の紹介や、『心理試験』『緋色の研究』『オランダ靴の秘密』などの名作案内など、探偵小説に関する、作家、作品、著書、術語等の用語解説をした項目別辞典。配列は50音順。


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