フィリップ・K・ディック記念賞(The Philip K. Dick Memorial Award)受賞作

フィリップ・K・ディック記念賞はSF作家フィリップ・K・ディックを記念して創設されたSF文学賞で、前年にアメリカでペーパーバックで刊行されたSF小説の中から最優秀作品が選ばれます。
以下は受賞作の一覧です。

年度 作品名 内容

2019年


Sooner or Later Everything Falls Into the Sea: Stories


Sarah Pinsker

2018年


Theory of Bastards

オードリー・シュルマン
Audrey Schulman

2017年


Bannerless

キャリー・ヴォーン
Carrie Vaughn

2016年


The Mercy Journals

クラウディア・キャスパー
Claudia Casper

2015年


Apex

ラメズ・ナム
Ramez Naam

2014年


The Book of the Unnamed Midwife

メグ・エリソン
Meg Elison

2013年

カウントダウン・シティ
Countdown City

ベン・H.ウィンタース
Ben H. Winters

失踪した夫を捜してくれないか―元刑事のパレスは、知人女性にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅すると予測されている日まで、あと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、できるだけのことをすると約束したパレスは手がかりをたどりはじめる。奇妙な店、学生たちが支配する大学、難民が流れつく海辺…捜索を始めたパレスは、混迷する終末の世界を目にする。『地上最後の刑事』に続き、世界の終わりの探偵行を描いたフィリップ・K・ディック賞受賞作!

(「BOOK」データベースより)

2012年


Lost Everything

ブライアン・フランシス・スラッテリー
Brian Francis Slattery

2011年

The Samuil Petrovitch Trilogy
(三部作)
Equations of Life
Theories of Flight
Degrees of Freedom

サイモン・モーデン
Simon Morden

2010年

バネ足ジャックと時空の罠
The Strange Affair of Spring-Heeled Jack

マーク・ホダー
Mark Hodder

蒸気機関や遺伝学など科学技術の発展により大変貌した、もうひとつの19世紀ロンドン。蒸気馬車が疾走し改造生物がゆきかうこの街で、天才探検家バートンは王室直属の密偵として親友の詩人スウィンバーンとともに、帝都を騒がす人狼たちを追う。その彼をなぜか敵視する、虚空に現れては忽然と姿を消す怪人「バネ足ジャック」は、ロンドン変貌の原因とバートンの将来について何事か知っているらしく…伊藤計劃『ハーモニー』を抑えて2010年度P・K・ディック賞を受賞した快作スチームパンク!

(「BOOK」データベースより)

2009年

エラスムスの迷宮
Bitter Angels

C.L.アンダースン
C. L. Anderson

地球を中心とする人類居住星域パクス・ソラリス。その周縁部に位置し、負債奴隷制を基盤とするエラスムス星系は、地球統一政府軍守護隊によって、戦争勃発の危険がもっとも高いホット・スポットに認定された。そんななか、守護隊のもと野戦指揮官テレーズは、現場復帰を依頼される。戦争の危機を回避し、盟友ビアンカの謎の死の真相を明らかにすべく、テレーズは権謀術数渦巻く迷宮と化したエラスムス星系へと向かうが!?―。

(「BOOK」データベースより)

2008年

シリンダー世界111
Emissaries from The Dead

アダム=トロイ・カストロ
Adam Troy Castro

“AIソース”と呼ばれる人工知性集合体が深宇宙に建造したシリンダー型ステーション“111”。直径千キロ、長さ十万キロにおよぶ巨大構造物で、殺人事件が発生した。この特異な世界に生息するウデワタリという生物を研究中の女性職員の一人が殺されたのだ!事態を重く見たホモ・サップ連合外交団は、敏腕捜査官アンドレア・コートを派遣したが…奇怪な世界を舞台に美貌の女探偵の活躍を描く傑作ハードSFミステリ。フィリップ・K・ディック賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2007年


Nova Swing

M・ジョン・ハリスン
M.John Harrison

2006年


Spin Control

クリス・モリアーティ
Chris Moriarty

2005年

ウォー・サーフ
War Surf

M・M・バックナー
M.M.Buckner

23世紀の地球、最新の防御デバイスに身を固め、労働争議がエスカレートして戦場と化した立ち入り禁止地帯に潜入し、自らの冒険をネットに中継する危険なスポーツ―“ウォー・サーフ”。大富豪ナジール・ディープラも、この“ウォー・サーフ”の熱烈な愛好者だった。だが、最高のウォー・サーファーを自認する彼が、仲間と共に地球衛星軌道上の最高難度の“天国”へとサーフしたとき…P・K・ディック賞に輝く衝撃作。

(「BOOK」データベースより)

2004年


Life

ギネス・ジョーンズ
Gwyneth Ann Jones

2003年

オルタード・カーボン
Altered Carbon

リチャード・モーガン
Richard Morgan

二十七世紀。人間の心はデジタル化され、小さなメモリー・スタックに記録されて頭部のつけねに埋め込まれている。肉体が衰え死を迎えるとスタックが残る。それを維持し外側の肉体を買う金がある人間は、永遠の生命を得られるのだ。一方、バックアップを取っていないメモリー・スタックを破壊された人間はR・D(リアル・デス=真の死)を迎える。犯罪者は精神のみを収容庫の拘禁され、財力がなければ肉体は売られる。おれ、タケシ・コヴァッチは、特命外交部隊「エンヴォイ・コーズ」に所属していた。高度な訓練を受け、神経システムを強化された完璧な兵士の集団だ。おれはエンヴォイを除隊したあと、犯罪に加担して百七十年の保管刑を宣告され、ハーランズ・ワールドの収容庫に入れられていたはずだった。だが刑期なかばにして、おれは見知らぬ男の姿で目覚めた。おれの心は惑星間の電送によってここに送られ、この男の体にダウンロードされていたのだ。おれをここに呼んだのは、ローレンス・バンクロフトという何百年も生き続けている大富豪だ。バンクロフトは数日前、頭部を焼かれて死んでいるところを発見された。肉体のクローンとメモリー・スタックのコピーを所有していたのでまもなく生き返ったが、死ぬ前の二日間の記憶がなかった。いつも四十八時間に一度スタックのコピーを更新しているが、更新する直前に頭部を焼かれたので記憶が残らなかったのだ。状況証拠から警察は自殺と断定したが、バンクロフトは自分が自殺するはずがないと信じていた。四十八時間の空白を埋めたがっているバンクロフトは、おれの元上官にすすめられ、調査を依頼してきた。応じれば十万国連ドルの謝礼金と新しい肉体が手に入り、ハーランズ・ワールドへ帰還して恩赦を受けることができるという。おれは六週間の期限つきで調査することになった。フィリップ・K・ディック賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

2002年

The Mount

キャロル・エムシュウィラー
Carol Emshwiller

2001年

Ship of Fools

Richard Paul Russo

2000年

オンリー・フォワード
Only Forward

マイケル・マーシャル・スミス
Michael Marshall Smith

スタークは、未来都市のトラブルシューター。彼だけが、ある特殊な能力を備えていた。あるとき彼は、誘拐された重要人物を探し出すよう依頼される。しかし、事件は単なる捜索だけでは終わらず、スタークは次々と新たなトラブルに巻き込まれていく。だが、スタークにもうあと戻りは許されない。オンリー・フォワード―すべてを終結させるために、ただ前進するしかないのだ。2001年フィリップ・K・ディック賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

1999年

プランク・ゼロ/真空ダイヤグラム
Vacuum Diagrams

スティーヴン・バクスター

真空ダイヤグラムの内容紹介
(邦訳ではプランク・ゼロと真空ダイヤグラムに2分冊されています。)

宇宙進出から1万年の歳月が経過し、異星種属スクウィーム、クワックスによる支配をも克服した人類は、ついに超種属ジーリーに次ぐ地位を獲得するに至った。しかし、彼らはまだ知らなかった―時空の開闢以来、数百億年をかけてジーリーが遂行してきた計画の存在を。その目的が、間近に迫った宇宙の終末とともに成就されることを…。人類という種の絶頂から衰退、時空の黄昏までを描ききった驚愕の未来史連作集第2巻。

(「BOOK」データベースより)

1998年

253: The Print Remix

ジェフ・ライマン
Geoff Ryman

1997年

The Troika

Stepan Chapman

1996年

タイム・シップ
The Time Ships

スティーヴン・バクスター
Stephen Baxter

1891年、時間航行家はタイム・マシンに乗り、ふたたび未来へ旅立った。タイム・マシンを発明した時間航行家は、最初の時間旅行から帰還したものの、野蛮なモーロック族に拉致されたエロイ族の少女ウィーナを忘れられなかったのだ。彼女を救うべく時間航行家は西暦80万2701年の未来をめざすが…。英国SF協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、P・K・ディック賞、クルト・ラスヴィッツ賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1995年

Headcrash

Bruce Bethke

1994年

Mysterium

ロバート・チャールズ・ウィルスン
Robert Charles Wilson

1993年

Growing Up Weightless

ジョン・M・フォード
John M. Ford

1993年

エルヴィシー
Elvissey

ジャック・ウォマック
Jack Womack

1992年

Through the Heart

Richard Grant

1991年

黎明の王 白昼の女王
King of Morning, Queen of Day

イアン・マクドナルド

群れつどう妖精、妖怪狩猟、頭に角を戴く妖精王―15歳の少女エミリーは、ケルトの妖精世界に憧れ妖精王と結ばれることを夢見ていた。そんなエミリーの前に、ある日ほんものの妖精が現われた。妖精の呪縛に絡めとられ、エミリーの日常はすこしずつ狂いはじめた。しかも、呪縛はエミリーの子孫まで影響を与えることに…。90年代のSF・ファンタジイ界を代表する作家が贈るフィリップ・K・ディック記念賞受賞の話題作。

(「BOOK」データベースより)

1990年

Points of Departure

パット・マーフィー
Pat Murphy

1989年

Subterranean Gallery

Richard Paul Russo

1988年

4000億の星の群れ
Four Hundred Billion Stars

ポール・J・マコーリイ
Paul J. McAuley

超光速航法により銀河系へと進出した人類は、いま謎の異星人と交戦状態にあった。その正体は、いっさい不明。わずかな手がかりは探査隊が発見した、驚嘆すべき科学力で改造された惑星だけだった。奇妙な生態系を持ち、地球を含む近隣星系から何百万年も前に絶滅した動物が棲息するこの惑星こそ、敵が遺棄した植民惑星ではないかと考えた軍部は、謎を解明すべく、テレパシー能力を持つ天文学者ドーシー・ヨシダを派遣するが…。

(「BOOK」データベースより)

1988年

ウェットウェア
Wetware

ルーディ・ラッカー
Rudy Rucker

『ソフトウェア』の騒動から30年。スタアン・ムーニーと名前を変えて、月で探偵稼業にいそしむステイ=ハイに、ユカワ博士から女性助手の行方をさがしてほしいと依頼があった。遺法の麻薬“マージ”がらみの事件らしい。“マージ”は人体のタンパク質をどろどろに溶かし、この世のものとも思えぬ法悦境を味わわせるという代物。しかもロボットがこの麻薬を悪用し、人間・ロボット双方を超越する存在をつくりだそうとしたことから、ムーニーはとんでもない事件に巻きこまれていく…。ディック記念賞受賞のシュールでポップな正統派マッドSF。

(「BOOK」データベースより)

1987年

ストレンジ・トイズ
Strange Toys

パトリシア・ギアリー
Patricia Geary

9歳の少女ペットは、畏怖する長姉の秘密を知ったことで、危険に満ちた魔術的世界へと足を踏み入れてしまう。トラブルを避けるべく、両親と次姉とともにあてどない逃避行の旅に出たペットは、悪意に満ちた超自然的な力が、愛する家族に狙いを定めていることを知る。ペットだけが家族を救える―その力をもつのがどの儀式なのか、どの呪物なのか、ただわかりさえすれば…。ケリー・リンク、ティム・パワーズらが激賞。長らく翻訳が待たれてきた、禍々しい魅力に満ちた衝撃の書がついに刊行。もっとも生々しく、もっとも魅力的な悪夢だけがもつ、突拍子もない幻覚に満ちた「オン・ザ・ロード」。

(「BOOK」データベースより)

1986年

ホムンクルス
Homunculus

ジェイムズ・P・ブレイロック

市井の哲学者、科学者、芸術家を自負する一風変わったメンバーからなるトリスメギストス・クラブに、ある日、盗賊が侵入した。どうやら、エントロピーを逆転する力を持つホムンクルスを狙ってのことらしい。だが、その伝説の小人がどこにいるのやら、当のクラブのメンバーさえ知らないしまつ。あまつさえ、この小人をめぐって暗黒街の黒幕、マッド・サイエンティスト、狂信的な伝道師、はてはゾンビまで現われて、事件は混乱の一途をたどるが…。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に奇人・変人・狂人が暴れまわる、話題のスチームパンク登場。ディック記念賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1985年

奇人宮の宴
Dinner at Deviant's Palace

ティム・パワーズ
Tim Powers

馬にひかれた真紅のシボレーが大通りを走り、通貨は稀少な蒸溜酒、昼夜をとわず武装自転車暴走族が略奪のかぎりをつくす奇妙な世界…だがこれこそ核戦争後の廃墟から甦ったロサンゼルスの姿だった!しかも、妖しげな“儀式”を行なって信者をふやす淫祠邪教が不気味に勢力を拡大している。ミュージシャンのリーヴァスは、かつての恋人がこの教団に囚われたと知り、その奪還を決意した。だが、総本山《奇人宮》への単身潜入した彼を待っていたのは、想像をはるかに超えた異様な光景だった!米SF界に新風を吹きこんだ期待の俊英が暗黒の近未来を描くディック記念賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

1984年

ニューロマンサー
Neuromancer

ウィリアム・ギブスン
William Gibson

ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だが、その能力を再生させる代償に、ヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた。きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。話題のサイバーパンクSF登場!

(「BOOK」データベースより)

1983年

アヌビスの門
The Anubis Gates

ティム・パワーズ
Tim Powers

さえない中年の英文学者ブレンダン・ドイルは、好事家として有名な大富豪ダロウの話に思わず耳を疑った。なんとダロウは時間旅行の方法を発見したというのだ。なんでも時の流れには〈孔〉が開いていて、そこを通れば過去へ行くのも未来へ行くのも思いのままらしい。19世紀に赴いてコールリッジの生の講演を聞くというダロウの計画にすっかり乗せられ、時間旅行に参加することに決めたドイルを待ち受けていたものは…。フィリップ・K・ディツク記念賞受賞。

(「BOOK」データベースより)

1982年

ソフトウェア
Software

ルーディ・ラッカー
Rudy Rucker

明るい陽光、バームツリーと白い砂浜。隠退老人たちのリゾート天国、フロリダで余生を送る元天才ロボット学者のコッブは、自分とそっくりの男の訪問を受けた。月に行ってくれれば、代償に新たな肉体を提供するというのだ。月では、かつてコップに自意識を与えられ、人間に対して叛乱を起こしたロボットたちが、独自の都市を築いている。いぶかしく深いながらも招待に応じたコップは、いつしかロボット同士の大抗争にまきこまれてしまった!マッドSFの鬼才ラッカーが、奇想天外な大騒動をポップなタッチで描いたディック記念賞受賞。

(「BOOK」データベースより)


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