リンダ・ハワード「未来からの恋人」☆☆

未来からの恋人

1985年にアメリカ南部の小さな田舎町の郡庁舎前にタイムカプセルが埋められた。

そのイベントを見学していた好奇心旺盛な少年ノックスは、新聞記事では12個のカプセルのはずが13個あった事に気がつく。

しかしこのイベントに参加していた高校教師が翌日自殺する事件が発生し、タイムカプセルの数はウヤムヤなままで終わってしまう。

それから20年が過ぎ、埋められたタイムカプセルが何者かに盗まれる事件が発生した。

警察官になったノックスは好奇心にかられて事件を調べるが、監視カメラを見ると怪しい光が発生した数秒間の間にタイムカプセルが掘り返され盗まれたことが分かる。

誰がどうやって?

調査を進めたいノックスだったが、町に住む裕福な弁護士が槍で殺されるという事件が発生し、更に弁護士宅周辺をうろつくFBI捜査官を名乗る謎の女性ニキータが現れたことにより、ノックスは時空を超えた陰謀に巻き込まれることに・・・。


SFサスペンス風のロマンス小説です。

200年後の未来からやって来た女性捜査官ニキータと、現代の捜査官ノックスとのロマンスを絡ませながら、タイムカプセル盗難事件と殺人事件の謎を解明する物語で、リンダ・ハワードらしい雰囲気が楽しめます。

タイムトラベルSFとしても、SFサスペンスとしても底が浅いですし、ロマンス小説としての盛り上げも少し足りないかもしれませんが、全体的にはまずまずの作品でしょうか。


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