リンダ・ハワード「青い瞳の狼」☆☆

青い瞳の狼

化学兵器工場を爆破する任務を帯びてイランに潜入したCIAの特殊チーム。

夫とともにミッションに参加した非正規エージェントのニエマは、想定外だった敵側の襲撃により夫を失い、ショックに陥ったところをミッション・リーダーのタッカーに救われて、敵地からからくも脱出する事が出来た。

それから5年の月日が過ぎ、CIAの一般事務職員として働いているニエマの前に、亡夫と同様に危険な香りのする男タッカーが現れる。

自分の本名はジョン・マディーナだと告げたタッカーは、ニエマに新しいミッションへの協力を依頼し、心の奥でスリルに満ちた生活に憧れていたニエマは危険なスパイの世界に戻っていく事を決める。


夫に紹介され初めて会った時から、何故か気になっていた危険な香りを漂わせている男タッカー。

一目見ただけで強く惹かれながらも友人の妻だと自分を戒め、友人の死後は危険な世界に引き込まないよう避けていた女ニエマ。

お互いに対して燃え上がる気持ちを抑えられない二人。

ロマンチック・サスペンスですねぇ・・・。

富豪令嬢を装ったニエマが、標的である魅力的なフランス人の武器商人に近寄り、彼の心を射止めていく辺りはまずまずですけど、正体が発覚してからの展開には少々ついていけない感じがします。

いささかご都合主義が目立つ小説でした。


このページの先頭へ