貴家悠&橘賢一「テラフォーマーズ」☆☆

テラフォーマーズ

人口増加で行き詰まった西暦2599年の地球。この事態を打開するために火星をテラフォーミング(地球化)する計画が立ち上がる。

火星の地表に苔を敷いた上で、地球上で最も生存能力が高いとされる生物ゴキブリを送り込み、ゴキブリが活動する熱で火星の温度を上昇させて、ドライアイス化した空気を溶かして人類の生存が可能な状態に火星を変えていくという火星テラフォーミング計画。

計画通りにゴキブリが火星に送られて500年が過ぎ、火星のテラフォーミング計画は順調に進んだかに思えた。

人類は火星の状況を確認するために宇宙船「バグズ1号」を送るが、「バグズ1号」は謎の音信不通となりテラフォーミングの進行状況は分からない。

そのため、地球は新た遺伝子操作で改造された兵士たちを乗せた「バグズ2号」を火星に向けて発射した。

「バグズ2号」が火星で見たのはテラフォーミングされた世界だったが、しかし人類の思惑に反して、火星は過酷な環境に耐えられるように進化したゴキブリが支配する世界となっていた。

ここに、巨大化し独自の社会を築いて人類に敵意をむき出しにするゴキブリたちと、人類との凄絶な戦いの幕が切って落とされる。


「バグズ2号」の乗組員はそれぞれ違う昆虫の遺伝子情報を埋め込まれ、特殊な能力を持つ兵士に改造されています。

その彼らが火星で出会うゴキブリは、人類と同じ大きさで2足歩行するサル風の生き物に進化していて、突如人間に襲いかかって来ます。

人間がゴキブリを嫌うように、実はゴキブリも人間を嫌悪していて、そこで両者の凄まじい戦闘になります。

そんな火星での戦闘場面、何やら思惑がありそうな地球の政治情勢、魂胆がありそうなテラフォーミング計画の関係者たち、それぞれを錯綜させながら物語は進んでいきます。

ともかくゴキブリが強すぎる。

強いはずの登場人物がガンガン死んでいくし、けっして心温まる話ではありませんけど、何となく話の続きが気になるマンガです。

マニアックというか、不気味というか、バカらしいというか、スゴイというか・・・。こんなマンガを書いた作者に日本のマンガの底力を感じました。

しかしながら、こういうストーリーがあるマンガは、ある程度の長さにとどめて欲しいとも思います。

 

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