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本屋大賞を受賞した作品の一覧です。

本屋大賞受賞作

本屋大賞は新刊を扱う書店の店員さんが選考する文学賞で、エンターティメント系の小説が選ばれる傾向が強いようです。
「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」がキャッチコピーになっています。
以下は年度別の受賞作品です。

第21回(2024年)

1位 宮島未奈 : 成瀬は天下を取りにいく

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
(「内容紹介」より)

第20回(2023年)

1位 凪良ゆう : 汝、星のごとく

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
(「内容紹介」より)

第19回(2022年)

1位 逢坂冬馬 : 同志少女よ、敵を撃て

1942年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊の村に住む狩りの名手セラフィマの暮らしは、ドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は、女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──。第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。
(「内容紹介」より)

第18回(2021年)

1位 町田そのこ : 52ヘルツのクジラたち

「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。 孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。注目作家・町田そのこの初長編作品!
(「内容紹介」より)

第17回(2020年)

1位 凪良ゆう : 流浪の月

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
(「内容紹介」より)

第16回(2019年)

1位 瀬尾まいこ : そして、バトンは渡された

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
(「内容紹介」より)

第15回(2018年)

1位 辻村深月 : かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
(「内容紹介」より)

第14回(2017年)

1位 恩田陸 : 蜜蜂と遠雷

国際ピアノコンクールの若きコンテスタントたち。今は亡き世界的なピアニストからの推薦状を持って現れた正規の音楽教育を受けていない15歳の規格外の天才少年・風間塵。子供の頃から天才少女と呼ばれ演奏活動をしていたにも係わらず、母親の突然死から表舞台から去っていた20歳の音大生・栄伝亜夜。ジュリアード音楽院に在籍する完璧なピアニストのマサル・C・レヴィ=アナトール。子持ちのサラリーマンとして楽器店で働きながら、最後の機会としてコンクールに参加した28歳の青年・高島明石。その4人を中心として音楽に真摯に向き合う人間像を描いた音楽小説。

第13回(2016年)

1位 宮下奈都 : 羊と鋼の森

北海道の山奥の小さな集落に生まれた外村は、高校生の時に体育館のピアノを調律したピアノ調律師の板鳥の音色に感動してピアノの調律師になった。先輩調律師についていきながら、技術だけでなく調律師としての心構えや覚悟などに悩みつつ、一歩一歩成長していく青年の姿を描いた2016年本屋大賞受賞の青春小説。

第12回(2015年)

1位 上橋菜穂子 : 鹿の王

強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。 その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾うが!?
(「内容紹介」より)

第11回(2014年)

1位 和田竜 : 村上海賊の娘

和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。
(「内容紹介」より)

第10回(2013年)

1位 百田尚樹 : 海賊とよばれた男

「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作その前編。
(「内容紹介」より)

第09回(2012年)

1位 三浦しをん : 舟を編む

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。
(「内容紹介」より)

第08回(2011年)

1位 東川篤哉 : 謎解きはディナーのあとで

ミステリ界に新たなヒーロー誕生! 主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。 彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。 本格ものの謎解きを満喫でき、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いが楽しい連作ミステリです。
(「内容紹介」より)

第07回(2010年)

1位 冲方丁 : 天地明察

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!
(「内容紹介」より)

第06回(2009年)

1位 湊かなえ : 告白

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞した国民的ベストセラー。
(「内容紹介」より)

第05回(2008年)

1位 伊坂幸太郎 : ゴールデンスランバー

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
(「内容紹介」より)

第04回(2007年)

1位 佐藤多佳子 : 一瞬の風になれ

春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート!
(「内容紹介」より)

第03回(2006年)

1位 リリー・フランキー : 東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~

オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人----。四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。「東京でまた一緒に住もうか?」。ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る----。大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作。
(「内容紹介」より)

第02回(2005年)

1位 恩田陸 : 夜のピクニック

朝8時から翌朝8時まで24時間かけて行われる「歩行祭」は北高の年に一度の伝統行事だった。全校生徒が80キロのコースをひたすら歩くという地味なイベントだが、自分を見つめ直し友人たちとの絆を深める良い機会になる。そんなイベントを前に3年生の甲田貴子は最後の歩行祭である事をしようか迷っていた。高校生たちの友情や恋、悩みなどを素直なタッチで描いた、吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞した青春小説。

第01回(2004年)

1位 小川洋子 : 博士の愛した数式

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。著者最高傑作の呼び声高い1冊。
(「内容紹介」より)