第61回~第80回 直木賞受賞作

直木賞はご承知の通り、菊池寛が1935年に芥川賞とともに創設した文学賞です。正しくは直木三十五賞と言いますが、通称の直木賞の方が一般的な言い方ですね。
純文学の芥川賞と大衆文学の直木賞で、どちらも当初は「無名若しくは新進作家」が対象だったはずですが、直木賞はいつのまにやら大衆文学のもっとも権威ある賞になってしまいました。
権威を疑う癖のある管理人は、大衆文学と言いつつSF・ファンタジィには与えられない傾向を見て、本当に面白い作品は選ばれない文学賞という印象を持っていましたが、実際には流石にという作品も多いです。
以下は第61回から第80回の直木賞受賞作です。

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年度 作品名 内容

第80回
昭和53年/1978年下半期

一絃の琴

宮尾登美子

土佐藩の上士の娘・苗は、祖母・袖の嗜みであった一絃琴を5歳の時に初めて聴き、その深い音色に魅せられた。運命の師有伯と死別した後、結婚生活で一度は封印したものの、夫の理解を得て市橋塾を始め、隆盛を極めた。その弟子となった蘭子は苗との確執の果て、一絃琴の伝統を昭和に伝える…。直木賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

第80回
昭和53年/1978年下半期

大浪花諸人往来

有明夏夫

第79回
昭和53年/1978年上半期

離婚

色川武大

納得ずくで離婚したのに、ぼくはいつの間にかもと女房のところに住みついているのです─奇妙な男と女の世界を、独特のほろ苦いユーモアで活写した直木賞受賞作

(「内容紹介」より)

第79回
昭和53年/1978年上半期

深重の海

津本 陽

明治11年12月24日夕刻、熊野灘の沖に現われた1頭の巨大な鯨に、300人もの男たちが銛を手に、小舟を操って立ち向かっていった。これが“背美流れ”と云われた大遭難の発端であり、慶長以来400年もつづいた古式捕鯨の組織“鯨方”壊滅の始まりでもあった。文明開化という時代のさ中で滅びていった人びとの絶叫と、燦爛たる愛とをドラマチックに描いた感動の長編。第79回直木賞受賞作。

(「内容紹介」より)

第78回
昭和52年/1977年下半期

受賞作なし

第77回
昭和52年/1977年上半期

受賞作なし

第76回
昭和51年/1976年下半期

子育てごっこ

三好京三

放浪の老画家のつれ歩いている子供を預った過疎村の小学校教師が"異物"の乱入で私生活を破綻に近いまでにかき乱されるいきさつを描く直木賞受賞作と「親もどき<小説・きだみのる>」収録

(「内容紹介」より)

第75回
昭和51年/1976年上半期

受賞作なし

第74回
昭和50年/1975年下半期

復讐するは我にあり

佐木隆三

列島を縦断しながら殺人や詐欺を重ね、高度成長に沸く日本を震撼させた稀代の知能犯・榎津巌。捜査陣を翻弄した78日間の逃避行は10歳の少女が正体を見破り終結、逮捕された榎津は死刑に―。綿密な取材と斬新な切り口で直木賞を受賞したノンフィクション・ノベルの金字塔を三十数年ぶりに全面改訂した決定版。

(「BOOK」データベースより)

第73回
昭和50年/1975年上半期

受賞作なし

第72回
昭和49年/1974年下半期

雨やどり

半村良

舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など八篇を収録。

(「BOOK」データベースより)

第72回
昭和49年/1974年下半期

アトラス伝説

井出孫六

第71回
昭和49年/1974年上半期

鬼の詩

藤本義一

第70回
昭和48年/1973年下半期

受賞作なし

第69回
昭和48年/1973年上半期

津軽世去れ節
津軽じょんから節

長部日出雄

嘉瀬の桃、こと黒川桃太郎。この津軽三味線の大成者は、なぜ酒と賭博に溺れて窮死したのか?直木賞受賞の表題作はか五篇を収録

(「内容紹介」より)

第69回
昭和48年/1973年上半期

暗殺の年輪

藤沢周平

海坂藩士・葛西馨之介は周囲が向ける愍笑の眼をある時期から感じていた。18年前の父の横死と関係があるらしい。久しぶりに同門の貝沼金吾に誘われ屋敷へ行くと、待っていた藩重役から、中老暗殺を引き受けろと言われる―武士の非情な掟の世界を、端正な文体と緻密な構成で描いた直木賞受賞作と他4篇。

(「BOOK」データベースより)

第68回
昭和47年/1972年下半期

受賞作なし

第67回
昭和47年/1972年上半期

綱淵謙錠

首斬り浅右衛門の異名で罪人を斬り続けた山田家二百五十年の崩壊の末路を、豊富な資料を駆使して歴史小説の新しい可能性を拓いたと絶賛された第67回直木賞受賞作

(「内容紹介」より)

第67回
昭和47年/1972年上半期

手鎖心中

井上ひさし

材木問屋の若旦那、栄次郎は、絵草紙の作者になりたいと死ぬほど願うあまり、自ら勘当や手鎖の刑を受け、果ては作りごとの心中を企むが…。ばかばかしいことに命を賭け、茶番によって真実に迫ろうとする、戯作者の業を描いて、ユーモラスな中に凄みの漂う直木賞受賞作。表題作のほか「江戸の夕立ち」を収録。

(「BOOK」データベースより)

第66回
昭和46年/1971年下半期

受賞作なし

第65回
昭和46年/1971年上半期

受賞作なし

第64回
昭和45年/1970年下半期

長良川

豊田穣

一年余の闘病ののち妻は死んだ。残された二人の子を長良川に近い故郷にあずけ、男は一人東京生活を送る。そうした彼の胸によみがえる戦争と捕虜生活の屈辱の記録…。直木賞受賞作。解・小木曾新

(「内容紹介」より)

第63回
昭和45年/1970年上半期

軍旗はためく下に

結城昌治

陸軍刑法の裁きのもと、故国を遠く離れた戦場で、弁護人もないままに一方的に軍律違反者として処刑されていった兵士があった。理不尽な裁きによって、再び妻とも恋人とも会うことなく死んだ兵士の心情を、憤りをもって再現し、知られざる戦場の非情を戦後世代に訴える、直木賞受賞の著者代表作。

(「BOOK」データベースより)

第63回
昭和45年/1970年上半期

光と影

渡辺淳一

西南戦争で共に腕を負傷した同期の大尉二人。病院で一人は腕を切断され、もう一人は、軍医の気まぐれから切らずに治療することになる。これがその後の二人の進路を大きく隔てることになった。運命の残酷を描く直木賞受賞作「光と影」のほか、初期の医学ものの傑作「宣告」「猿の抵抗」「薔薇連想」を収録。

(「BOOK」データベースより)

第62回
昭和44年/1969年下半期

受賞作なし
第61回
昭和44年/1969年上半期

戦いすんで日が暮れて

佐藤愛子

強い男、りりしい男はいないのか!弱気な夫と、巨額の負債をしょいこんだ家庭の中で、休む間もない奮闘を続ける、男まさりの“強い妻”を独自の真情と塩からいペーソスで描く――直木賞受賞作。ほかに「ひとりぽっちの女史」、「佐倉夫人の憂愁」、「結婚夜曲」、「ああ男!」などの傑作短編7編を収録。

(「内容紹介」より)

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