直木賞はご承知の通り、菊池寛が1935年に芥川賞とともに創設した文学賞です。正しくは直木三十五賞と言いますが、通称の直木賞の方が一般的な言い方ですね。
純文学の芥川賞と大衆文学の直木賞で、どちらも当初は「無名若しくは新進作家」が対象だったはずですが、直木賞はいつのまにやら大衆文学のもっとも権威ある賞になってしまいました。
権威を疑う癖のある管理人は、大衆文学と言いつつSF・ファンタジィには与えられない傾向を見て、本当に面白い作品は選ばれない文学賞という印象を持っていましたが、実際には流石にという作品も多いです。
以下は第1回から第20回の直木賞受賞作です。絶版の作品が多いですけど、不思議なもので古い作品の方が古典として評価されているような印象です。
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年度 |
作品名 |
内容 |
第20回 昭和19年/1944年下半期 | 受賞作なし | |
第19回 昭和19年/1944年上半期 ニューギニア山岳戦 岡田誠三 | | 巨匠・海音寺潮五郎「天正女合戦」や、単行本未収録の富田常雄「刺青」「面」など、小説の最高栄誉に輝きながら世に出ていない直木賞9作品を収録。 (「内容紹介」より)
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第18回 昭和18年/1943年下半期 山畠 池蛾と笹舟 森荘已 | | 巨匠・海音寺潮五郎「天正女合戦」や、単行本未収録の富田常雄「刺青」「面」など、小説の最高栄誉に輝きながら世に出ていない直木賞9作品を収録。 (「内容紹介」より)
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第17回 昭和18年/1943年上半期 | 受賞作なし | |
第16回 昭和17年/1942年下半期 強情いちご その他 田岡典夫 | | |
第16回 昭和17年/1942年下半期 寛容 その他 神崎武雄 | | 「寛容」は、英領下にあるインド人が、自らの日本観を新たにする経緯を書く。インド独立を夢見るドミイは、日本で商い、家庭を構え、根付きながらも「笑ふ人種」の日本人を軽んじている。「不良英人」として国外退去処分になっても、さしたるショックはなかった。しかし、日中戦争の勃発を機にドミイは、日本人がいざとなればひどく勇猛であること、自分の侮ってきた日本人の甘さが、実は日本の「寛容」であったことを知る。 (「Audible版 紹介」より)
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第15回 昭和17年/1942年上半期 | 受賞作なし | |
第14回 昭和16年/1941年下半期 | 受賞作なし | |
第13回 昭和16年/1941年上半期 雲南守備兵 木村荘十 | | 巨匠・海音寺潮五郎「天正女合戦」や、単行本未収録の富田常雄「刺青」「面」など、小説の最高栄誉に輝きながら世に出ていない直木賞9作品を収録。 (「内容紹介」より)
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第12回 昭和15年/1940年下半期 上総風土記 その他 村上元三 | | |
第11回 昭和15年/1940年上半期 小指 その他「雛妓」 堤 千代 | | とある理由で両腕を切断してしまう軍人の元へ慰問に訪れた芸者。「自分の両腕を切ってしまう前に一度でいい、生れて初めて、そして最後にこの手で女の人の手にさわって見たい」と言われ…。第11回直木賞受賞作品。 (「Audible版 紹介」より)
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第11回 昭和15年/1940年上半期 軍事郵便 河内仙介 | | 戦争中における、戦場から家族のもとへ日本人兵士が送った手紙。第11回直木賞受賞作品。 (「Audible版 紹介」より)
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第10回 昭和14年/1939年下半期 | 受賞作なし | |
第9回 昭和14年/1939年上半期 | 受賞作なし | |
第8回 昭和13年/1938年下半期 秋田口の兄弟 兜首/吉原堤の仇討 大池唯雄 | | |
第7回 昭和13年/1938年上半期) ナリン殿下への回想 橘 外男 | | |
第6回 昭和12年/1937年下半期 ジョン万次郎漂流記 その他 井伏鱒二 | | 少年漁師・万次郎の数奇な運命を描いて直木賞を受賞した「ジョン万次郎漂流記」、岩穴にとじこめられた山椒魚の悲哀を描く「山椒魚」のほか、「屋根の上のサワン」「鯉」「休憩時間」の名作5編を収録。 (「BOOK」データベースより)
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第5回 昭和12年/1937年上半期 | 受賞作なし | |
第4回 昭和11年/1936年下半期 人生の阿呆 その他 木々高太郎 | | 比良カシウにはいっていたと思われるストリキニーネのために死者が出、比良家は家宅捜査を受けた。その時、物置小屋から無産党の弁護士の射殺体が発見される。そして、殺害時と目される日に、社長の息子良吉は、モスクワへ向けて旅立っていた……。直木賞を受賞し、著者の作家的地位を確立した作品を、初版の体裁を復元して愛好家に贈る。 (「内容紹介」より)
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第3回 昭和11年/1936年上半期 天正女合戦 武道伝来記/その他 海音寺潮五郎 | | |
第2回 昭和10年/1935年下半期 吉野朝太平記 鷲尾雨工 | | |
第1回 昭和10年/1935年上半期 鶴八鶴次郎 風流深川唄/その他 川口松太郎 | | |
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