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ローカス賞 SF長篇部門を受賞した作品の一覧です。

ローカス賞(Locus Award)SF長篇部門受賞作

ローカス賞(Locus Award)はアメリカのSF情報誌「ローカス(Locus)」の読者投票で選ばれるSF・ファンタジィ作品を対象とした文学賞で、SF長編・ファンタジィ長編・中長編・中編・短編・ヤングアダルト・新人賞・雑誌・ノンフィクション等々、10以上の部門賞があります。
現在のSF長編部門とファンタジィ長編部門は1980年に長編部門(Best Novel)を分けて設立されました。
以下は1979年までの長編部門(Best Novel)と1980年以降のSF長篇部門(Best Science Fiction Novel)の受賞作の一覧です。

2024年

マーサ・ウェルズ(Martha Wells)

(System Collapse)

    2023年

    ジョン・スコルジー(John Scalzi)

    怪獣保護協会(The Kaiju Preservation Society)

      2020年。パンデミックのさなか、会社を解雇されたジェイミー。たまたま再会した昔の知りあいの紹介で「大型動物」の権利を守る組織とやらに雇われて、急遽、「現場」に向かうことに。だが、ジェイミーが連れていかれた先は、なんと並行世界の地球「怪獣惑星」だった! 保護する動物とは、体長150メートルの「怪獣」!?  驚きながらもジェイミーは、「怪獣保護協会」の一員として、巨大怪獣の生態を研究し、ある事情から絶滅の危機に瀕しているという彼らを保護する任務にとりかかる。だが、組織への資金提供者として地球からやってきた億万長者が怪獣を悪用しようとしたため、怪獣惑星と地球に危機が迫る……!
      (「内容紹介」より)

      2022年

      アーカディ・マーティーン(Arkady Martine)

      平和という名の廃墟(A Desolation Called Peace)

        銀河を支配する帝国テイクスカラアンに、採鉱ステーションのルスエルから派遣されてきた新任大使マヒート。帝国で勃発した皇位継承権をめぐる陰謀劇に巻き込まれながらも難局を乗り切った彼女は休暇を取りルスエルへ帰還していた。その前に現れたのは帝国で彼女と行動を共にしていた案内役のスリー・シーグラスで!? 前作『帝国という名の記憶』に続いてヒューゴー賞を受賞、あわせてローカス賞を受賞した傑作宇宙SF
        (「内容紹介」より)

        2021年

        マーサ・ウェルズ(Martha Wells)

        ネットワーク・エフェクト(Network Effect)

          かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの“弊機”。プリザベーション連合に落ち着いた弊機は警備役として惑星調査任務に赴くが、絶体絶命の危機に。はたして弊機は人間たちを守り抜き、大好きな連続ドラマ鑑賞への耽溺に戻れるのか? ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・日本翻訳大賞受賞『マーダーボット・ダイアリー』、待望の続編!
          (「内容紹介」より)

          2020年

          チャーリー・ジェーン・アンダーズ(Charlie Jane Anders)

          永遠の真夜中の都市(The City in the Middle of the Night)

            常に太陽に同じ面を向ける植民惑星の、永遠の昼と夜に挟まれた黄昏地帯で、ゆるやかに衰退してゆく人類。ソフィーは愛する対象であり革命を志すビアンカをかばって街を追放されるが、永遠の夜の中で異質な知的生命体ゲレトと出会い、人類がこの過酷な惑星で生き延びるための重大な秘密に迫ってゆく……。ネビュラ賞・ローカス賞受賞作『空のあらゆる鳥を』の新鋭作家が放つ、清新なSF。ローカス賞受賞・ヒューゴー賞候補作。
            (「内容紹介」より)

            2019年

            メアリ・ロビネット・コワル(Mary Robinette Kowal)

            宇宙【そら】へ(The Calculating Stars)

              1952年、巨大隕石が突如、ワシントンD.C.近海に落下した。衝撃波と津波によりアメリカ東海岸は壊滅する。第二次大戦に従軍した元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、夫ナサニエルとともにこの厄災を生き延びた。だが、エルマの計算により、隕石落下に起因して、環境の激変が起こると判明する。人類が生き残るためには宇宙開発に乗りださなければならないが……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞の傑作!
              (「内容紹介」より)

              2018年

              ジョン・スコルジー(John Scalzi)

              星間帝国の皇女 ―ラスト・エンペロー(The Collapsing Empire)

                相互依存する国家および商業ギルドの神聖帝国、すなわち"インターディペンデンシー"は、異時空内の流れ"フロー"を用いた超光速航行で成立する星間帝国だ。だが、47星系を結ぶ礎である、そのフローが崩壊しつつあった……。父皇帝の死後、カーデニアは惑星ハブで若くして皇位を継ぐ。破滅の迫る帝国で、彼女は権謀術数渦巻く権力争いにのみこまれていくが――
                (「内容紹介」より)

                2017年

                劉慈欣(Cixin Liu)

                三体Ⅲ 死神永生(Death's End)

                  圧倒的な技術力を持つ異星文明・三体世界の太陽系侵略に対抗すべく立案された地球文明の切り札「面壁計画」。その背後で、極秘の仰天プランが進んでいた。侵略艦隊の懐に、人類のスパイをひとり送る――奇想天外なこの「階梯計画」を実現に導いたのは、若き航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)。計画の鍵を握るのは、学生時代、彼女の友人だった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)。この二人の関係が人類文明の――いや、宇宙全体の――運命を動かすとは、まだ誰も知らなかった……。一方、三体文明が太陽系に送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)は、たえず人類の監視を続けていた。面壁者・羅輯(ルオ・ジー)の秘策により三体文明の地球侵略が抑止されたあとも、智子は女性型ロボットに姿を変え、二つの世界の橋渡し的な存在となっていたが……。
                  (「内容紹介」より)

                  2016年

                  アン・レッキー(Ann Leckie)

                  星群艦隊(Ancillary Mercy)

                    戦火はいよいよアソエクの星系に及ぶ。無人のはずの隣接星系に潜む謎の艦、圧倒的な力を持つ不可解な異星種族プレスジャー、そして分裂したラドチの絶対的支配者――立ちはだかる数多の難題を前に、ブレクは贖罪の決意を胸に秘めて戦いつづける。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など驚異の全世界12冠を達成し、本格宇宙SFの歴史を塗り替えた《叛逆航路》三部作、堂々完結! ブレクの過去を描く前日譚の短編も特別収録。
                    (「内容紹介」より)

                    2015年

                    アン・レッキー(Ann Leckie)

                    亡霊星域(Ancillary Sword)

                      ついに内戦が始まった。宿敵アナーンダから艦隊司令官に任じられたブレクは反発しつつも、人ならぬ属躰であることを隠して出航する――かけがえのない人の妹が住む星系を守るため、かつての悲劇をけっしてくりかえさせないと誓って。だが乏しい情報と未熟な副官、誰が敵か誰が味方かわからない状況でどう戦う? ヒューゴー賞、ネビュラ賞はじめ7冠制覇の傑作『叛逆航路』に続く、本格宇宙SFのニュー・スタンダード第2弾!
                      (「内容紹介」より)

                      2014年

                      ジェイムズ・S.A.コーリィ(James S. A. Corey)

                      (Abaddon's Gate)

                        2013年

                        ジョン・スコルジー(John Scalzi)

                        レッドスーツ(Redshirts)

                        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                        銀河連邦の新任少尉ダールは、憧れの宇宙艦隊の旗艦に配属された。しかし、彼と新人仲間は奇妙なことに気づく。やたらと高い任務でのクルーの死亡率、絶対に死なない艦長上級士官、困ったときに出てくる謎の箱……。自分たちの命を操る何者かが存在するのではないか? 謎を解こうとするダールたちの前にあらわれた真実とは。
                        (「内容紹介」より)

                        2012年

                        チャイナ・ミエヴィル(China Mieville)

                        言語都市(Embassytown)

                          遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地〈エンバシータウン〉を建設し、謎めいた先住種族と共存を続けてきた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた〈大使〉をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この辺境惑星を動乱の渦に巻き込んでいった……。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF
                          (「内容紹介」より)

                          2011年

                          コニー・ウィリス(Connie Willis)

                          ブラックアウト(Blackout)

                          • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                          時間遡行技術が確立されて以来、オックスフォード大学史学部では学生たちが研究対象の時代に赴いて現地調査を行なってきた。そして2060年、第二次大戦中のイギリスへ史学生三人が送りだされる。だが、ロンドン大空襲で灯火管制(ブラックアウト)下にある市民生活を体験するポリーをはじめ、三人は現地で思わぬ事態に巻き込まれ……続篇『オール・クリア』とともにヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞の三冠に輝く傑作。
                          (「内容紹介」より)

                          2010年

                          シェリー・プリースト(Cherie Priest)

                          ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市(Boneshaker)

                            ブライアはライフルとガスマスクを手に、閉ざされた街へ降り立った――息子を救えるのはあたししかいない!掘削用ドリルマシン〈ボーンシェイカー〉が暴走し地下の毒ガスが噴出、シアトルの街は見境なく人間を襲う〈腐れ人〉が跋扈する地獄と化し、高い壁で閉鎖された。ブライアは、消えた父を追って街へ入った息子ジークを救うため、自らも壁の内側にむかう……。
                            (「内容紹介」より)

                            2009年

                            ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)

                            (Anathem)

                              2008年

                              マイケル・シェイボン(Michael Chabon)

                              ユダヤ警官同盟(The Yiddish Policemen's Union)

                              • 再読度 ☆:読後感 ☆

                              安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する――。ピューリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕!
                              (「内容紹介」より)

                              2007年

                              ヴァーナー・ヴィンジ(Vernor Vinge)

                              レインボーズ・エンド(Rainbows End)

                                ウェアラブル・コンピュータとネットワークが築く近未来社会をテロが襲う。07年、日本で初めて開催されたワールドコンでヒューゴー賞を獲得した、記念すべき作品が登場。
                                (「内容紹介」より)

                                2006年

                                チャールズ・ストロス(Charles Stross)

                                アッチェレランド(Accelerando)

                                  時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提供し、富を授けていく恵与経済(アガルミクス)の実践者。彼のヘッドアップ・ディスプレイの片隅では、複数の接続チャネルが常時、情報洪水を投げかけている。ある日、マンフレッドは立ち寄ったアムステルダムで、予期せぬ接触を受けた。元KGBのAIが亡命の支援を要請しているが、どうやらその正体は学名パヌリルス・インテルルプトゥス――ロブスターのアップロードらしい。人類圏が〈特異点(シンギュラリティ)〉を迎える前に隔絶された避難所へと泳ぎ去りたいというのだが……。この突飛な申し出に、マンフレッドの拡張大脳皮質(メタコルテックス)が導き出した答えは……。〈特異点(シンギュラリティ)〉を迎えた有り得べき21世紀を舞台に、人類の加速していく進化を、マックス家三代にわたる一大年代記として描いた新世代のサイバーパンク。2006年度ローカス賞SF長篇部門受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                  2005年

                                  ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)

                                  (The Baroque Cycle (i.e. Quicksilver; The Confusion; The System of the World))

                                    2004年

                                    ダン・シモンズ(Dan Simmons)

                                    イリアム(Ilium)

                                    • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                    はるか数千年もの未来、地球化された火星のオリュンポス山のふもとに住む学者ホッケンベリーは、イリアムの平原でギリシア神話の神々や英雄たちがホメーロスの『イーリアス』さながらに戦うトロイア戦争を観察していた。神々にナノテクで復活させられたホッケンベリーは、この戦争の記録をとらされていたのだ。だが、彼は思いもよらぬ使命をある女神からさずかる。地球でわずかに生き残っている人類は、仕事も学問もせず、衣食住のあらゆることを自動機械の下僕たちに任せ、享楽的な生活を送っている。この世界の仕組みに疑問をもった男ハーマンやその友人アーダとディーマンは、世界の謎をつきとめるべく旅に出た。木星の衛星エウロパに住む半生物機械モラヴェックのマーンムートは、イオのオルフらとともに、火星探検隊の一員として、火星へと向かった。地球化された火星で起こっている異常な量子擾乱の原因を調査しようというのだが…。「ハイペリオン」四部作で人気のシモンズが、ギリシア神話とSFをみごとに融合させた二部作の第一弾。ローカス賞受賞作。
                                    (「BOOK」データベースより)

                                    2003年

                                    キム・スタンリー・ロビンスン(Kim Stanley Robinson)

                                    (The Years of Rice and Salt)

                                      2002年

                                      コニー・ウィリス(Connie Willis)

                                      航路(Passage)

                                        マーシー総合病院で、臨死体験者の聞き取り調査を行なっていた認知心理学者のジョアンナは、神経内科医のリチャードから新規プロジェクトへの協力を求められる。NDE(臨死体験)を人為的に発生させ、その時の脳の活動を詳細に記録しようというのだ。しかしその実験にはトラブルが続出し、被験者が不足してしまう。ジョアンナはみずからが被験者となることを申し出るが、彼女が擬似臨死体験でたどり着いた場所は……!?
                                        (「内容紹介」より)

                                        2001年

                                        アーシュラ・K・ル・グィン(Ursula K. Le Guin)

                                        言の葉の樹(The telling)

                                          古い象形文字で書かれた、詩や小説、歴史書、哲学書など、過去のあらゆる本が焚書にされる惑星アカ。科学技術の進んだ大宇宙連合―エクーメンと接触後、圧政がしかれているアカは、伝統的な文化を捨て去り、新たな道を進みはじめていた。そんな世界に観察員として、地球から派遣された若き女性サティが知った伝統文化“語り”とは…『闇の左手』と同じ“ハイニッシュ・ユニヴァース”を舞台に描いたローカス賞受賞作。
                                          (「BOOK」データベースより)

                                          2000年

                                          ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)

                                          クリプトノミコン(Cryptonomicon)

                                            第二次大戦前夜、プリンストン大学に学ぶ青年ローレンスは、数学への興味を同じくする英国人留学生チューリングと出会う。やがて彼らは、戦争の帰趨を左右する暗号戦の最前線で戦うことに…それから半世紀、ローレンスの孫ランディもネット技術者として暗号に関わっていた。彼は大戦との因縁深いある策謀に巻きこまれていくが!?暗号をめぐり、二つの時代―第二次大戦中と現代で展開される情報戦を描く冒険SF大作。ローカス賞受賞。
                                            (「内容紹介」より)

                                            1999年

                                            コニー・ウィリス(Connie Willis)

                                            犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(To Say Nothing of the Dog: Or How We Found the Bishop's Bird Stump At Last)

                                              人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの "主教の鳥株" を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!? SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
                                              (「内容紹介」より)

                                              1998年

                                              ダン・シモンズ(Dan Simmons)

                                              エンディミオンの覚醒(The Rise of Endymion)

                                              • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                              人類がカトリック教会、パクスの支配下におかれた32世紀。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは、老詩人サイリーナスの依頼で“時間の墓標”から現われた少女アイネイアーをパクスの手から守りぬき、地球にたどりついた。それから4年、アイネイアーは、人類の救世主たる自らの使命を果たすべくパクス支配領域への帰還を決意する。そして彼女と行動をともにしてきたエンディミオンもまた新たな冒険へと旅立つが…。
                                              (「BOOK」データベースより)

                                              1997年

                                              キム・スタンリー・ロビンスン(Kim Stanley Robinson)

                                              ブルー・マーズ(Blue Mars)

                                                火星全土に吹き荒れる独立の嵐により、地球の治安部隊は撤退し、軌道エレヴェーターの上端に追いやられる。一滴の血も流すことなく、革命は成功するかに思われた。だが、交渉中、過激な一分派が宇宙エレヴェーターへの攻撃を開始した……。『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』に続き、壮大な火星入植計画をリアルに描きつくしてSF史に金字塔を打ち立てた火星三部作の完結編、ついに邦訳! ヒューゴー賞、ローカス賞受賞作。
                                                (「内容紹介」より)

                                                1996年

                                                ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)

                                                ダイヤモンド・エイジ(The Diamond Age: Or, a Young Lady's Illustrated Primer)

                                                  近未来、ナノテクの発達により、文明社会は大きく変貌していた。世界は国家ごとではなく、人種・宗教・主義・趣味などを共有する者の集まりからなる、多種多様な“国家都市”に細分化されている。上海の貴族フィンクル=マグロウ卿は、孫娘の教育用にナノテクの枠をきわめた初等読本の作製を依頼するが…ダイヤモンドをはじめ、すべてをナノテクで作りだせるようになった近未来を描く、ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。
                                                  (「内容紹介」より)

                                                  1995年

                                                  ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold)

                                                  ミラー・ダンス(Mirror Dance)

                                                    マイルズの留守に乗じて傭兵艦隊に潜入した、彼そっくりの偽者――クローンのマーク。特命任務と偽って快速艇とコマンド部隊を手に入れ、ジャクソン統一惑星へ侵攻するが、マイルズならぬ身、攻略にしくじり進退きわまってしまう。急遽あとを追ったマイルズだったが、マークたちの救出作戦敢行のさなか、敵弾の直撃を受け……マイルズが死んだ!?
                                                    (「内容紹介」より)

                                                    1994年

                                                    キム・スタンリー・ロビンスン(Kim Stanley Robinson)

                                                    グリーン・マーズ(Green Mars)

                                                      革命の破局から、火星植民地は驚異的な回復を遂げつつあった。動乱後、地下のドーム住居に身をひそめた一派は、地球支配に対抗しようと雌伏するが。A・C・クラークが絶賛した最高にリアルな火星SF『レッド・マーズ』続編。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      1993年

                                                      コニー・ウィリス(Connie Willis)

                                                      ドゥームズデイ・ブック(Doomsday Book)

                                                      • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                      歴史研究者の長年の夢がついに実現した。過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代をじかに観察することができるようになったのだ。オックスフォード大学史学部の史学生キヴリンは実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった……はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか? ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      1992年

                                                      ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold)

                                                      バラヤー内乱(Barrayar)

                                                        幼年皇帝の摂政として惑星統治を委ねられた退役提督アラール。だが彼の前途には暗雲がたれこめ、反旗はついに、一夜にして翻された。クーデターで首都は制圧され、その妻コーデリアは五歳の皇帝をあずかり偏境の山中へ逃れるが……。マイルズの誕生前夜、辺境の星を襲った未曾有の動乱を描き、ヒューゴー賞・ローカス賞を制したシリーズ中の白眉。
                                                        (「内容紹介」より)

                                                        1991年

                                                        ダン・シモンズ(Dan Simmons)

                                                        ハイペリオンの没落(The Fall of Hyperion)

                                                        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                        宇宙の蛮族アウスターの侵攻に対抗すべく、連邦の無敵艦隊が投入され、熾烈な戦火の中にとり残された惑星ハイペリオン。この星にある、時を超越した遺跡〈時間の墓標〉を訪れていた七人の男女の眼前で、ついに幾多の謎が解明されるときが近づいていた!
                                                        (「内容紹介」より)

                                                        1990年

                                                        ダン・シモンズ(Dan Simmons)

                                                        ハイペリオン(Hyperion)

                                                        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                        時は二八世紀、人類社会の辺境に位置する惑星ハイペリオン――今まさに、この星にある謎の遺跡〈時間の墓標〉に封じられた、時を超越する怪物シュライクが解きはなたれようとしていた。その謎を解明すべく送りだされた七人の巡礼者が、旅の途上で語る数奇な人生の物語とは……
                                                        (「内容紹介」より)

                                                        1989年

                                                        C・J・チェリイ(C.J. Cherryh)

                                                        サイティーン(Cyteen)

                                                        • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                                                        〈辺境〉星域における反地球勢力〈同盟〉の中心地、惑星サイティーン。ここでは植民政策にともなう人員増強のため、徹底した遺伝子操作とテープ学習によって人間が“製造”されていた。この技術を管理する遺伝子工学研究所は、ひとりの老獪な女性科学者アリアンが全権を掌握している。才能と権力をほしいままにする彼女が極秘のうちにすすめる、きわめて危険な試みとは。ヒューゴー賞に輝く傑作SF巨篇、堂々の開幕。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        1988年

                                                        ディヴィッド・ブリン(David Brin)

                                                        知性化戦争(The Uplift War)

                                                        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                        銀河の全ての知的種族は主属となる種族によって知性化され、類属として長い奉公期間を経た後に独立して主属として認められるのが一般的な中で、主属を持たず独力で知性化し超光速航法を開発した人類は鬼子扱いされ、銀河諸族には参加したものの友好諸族も数少ない極めて弱小な種族であった。そんな中で人類とその類属ネオ・チンパンジーの住む植民惑星ガースが、銀河の覇権を争う列強諸族の一つ鳥類型エイリアンのグーブルーの宇宙艦隊により占拠されてしまった。果たして人類はこの危機をどう乗り越えていくのか。知性化シリーズ第3弾。

                                                        1987年

                                                        オースン・スコット・カード(Orson Scott Card)

                                                        死者の代弁者(Speaker for the Dead)

                                                        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                        エンダーによる異星種族バガー皆殺しから3000年後、銀河各地へと植民地を広げていた人類は、ついに第二の知的異星種族と遭遇した。新たに入植したルシタニア星に棲むピギー族が、高い知性を持つことが発見されたのだ。バガーのときと同じ過ちを繰り返さないため、人類は慎重にピギー族と接する。そのころエンダーは、姉ヴァレンタインとともにトロンヘイム星を訪れていたが…ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞に輝く続篇登場!
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        1986年

                                                        ディヴィッド・ブリン(David Brin)

                                                        ポストマン(The Postman)

                                                        • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                                                        最終戦争ですべてが崩壊し、廃墟となったアメリカで、人々は小さな集落をきずき、やっと生きのびていた。ゴードンは、そんな世界をひとりで生き抜いてきた男だった。だが、山中に遺棄された郵便配達のジープを発見したとき、彼の運命は大きく変わった。郵便配達の制服を着たゴードンは、アメリカ再建をめざし、孤立無援の戦いに挑むが…キャンベル記念賞、ローカス賞受賞、ケビン・コスナー監督・主演で映画化の話題作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        1985年

                                                        ラリイ・ニーヴン(Larry Niven)

                                                        インテグラル・ツリー(The Integral Trees)

                                                          中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹“インテグラル・ツリー”では、地球からやってきた播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だかそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは?ハードSFの巨匠が『リングワールド』にまさるとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!ローカス賞受賞。
                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                          1984年

                                                          ディヴィッド・ブリン(David Brin)

                                                          スタータイド・ライジング(Startide Rising)

                                                          • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                          人類に知性化され類属となったイルカと彼らを指導する人類が乗った宇宙探検船ストリーカーは銀河辺境を航行中に巨大宇宙船団の遺跡を発見した。これは謎多き伝説の’始祖'の船団ではないか。銀河史の謎を解明する貴重な遺跡発見したストリーカーに対して、その情報を奪わんとする銀河列強諸属はそれぞれが強大な宇宙艦隊を出動させた。

                                                          1983年

                                                          アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)

                                                          ファウンデーションの彼方へ(Foundation's Edge)

                                                            設立から五百年、第一ファウンデーションは今、その力の絶頂にあった。野蛮な状態に逆行した周辺惑星を併合し、死にかけた帝国や恐るべき超能力を持つミュールや謎に包まれた第二ファウンデーションをも打ち負かし…天才科学者セルダンがうち立てた第二帝国建設のプランは、順調に進行しているかに見えた。だが、それを信じない人物がただ一人いたのだ!全世界のファンから絶大な支持を受ける巨匠の傑作シリーズ第四弾。ヒューゴー賞受賞。
                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                            1982年

                                                            ジュリアン・メイ(Julian May)

                                                            多彩の地(The Many-Colored Land)

                                                              1981年

                                                              ジョーン・D.ヴィンジ(Joan D. Vinge)

                                                              雪の女王(The Snow Queen)

                                                                惑星ティアマットにいま〈交替〉のときが訪れようとしていた。〈双子〉と呼ばれる太陽がブラックホールである〈黒い門〉に近づくとき、もうひとつの太陽〈夏の星〉は輝きを増し、〈主導世界〉と唯一の連絡路である〈黒い門〉は使用不能となる。ティアマットは通商停止の世界、大宇宙の孤島となるのだ。150年にわたって〈冬の女王〉の治世は終わり〈交替〉を象徴する〈祭り〉とともに、〈夏の女王〉の治世が始まる。だが、〈生命の水〉によって永遠の若さを保つ〈雪の女王〉アリエンロードは、むざむざと〈冬〉を〈夏〉にあけわたす気はなかった…ヒューゴー賞受賞作!
                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                1980年

                                                                ジョン・ヴァーリイ(John Varley)

                                                                ティーターン(Titan)

                                                                  NASA所属の深宇宙探査船《リングマスター》が発見した土星の新衛星は、実は世代型恒星間宇宙船らしい。人類で初めて異星人と接触すべく、《リングマスター》は接近を開始する。そのとき、未知の宇宙船からタコの脚のような物体が何百本となく伸びてきて探査船をからめとった。SF界期待の星ジョン・ヴァーリイの意欲作。
                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                  1979年

                                                                  ヴォンダ・N・マッキンタイア(Vonda N.Mcintyre)

                                                                  夢の蛇(Dreamsnake)

                                                                  • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                                                                  烈風が吹きすさぶ荒れ果てた砂漠を、スネークはさまよっていた。彼女の職業は〈治療師〉。蛇の毒素から抗体をつくって、病人を癒す者。だが今のスネークには、その資格はなかった。治療のために必要な三匹の蛇のうち、スネーク自身がつくりあげた“夢の蛇”が殺されてしまったのだ。かくしてスネークは、新たなる夢の蛇を手に入れるべく、核戦争の爪跡も消えやらぬ荒野に旅立つが、その行手には何者かの邪悪な影がちらつき、旅を妨害するのだった!ル・グィン、ティプトリーと並び称される閨秀作家が流麗なタッチで描き、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝いた傑作SF。
                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                  1978年

                                                                  フレデリック・ポール(Frederik Pohl)

                                                                  ゲイトウエイ(Gateway)

                                                                  • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

                                                                  金星付近の小惑星で発見された千隻あまりの宇宙船―それは、謎のヒーチー人が残した超光速船だった。この船を使えば、人類の念願の恒星への飛行が可能となる。だが、操縦方法は皆目わからなかった。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つしかない。行手に待つものは死か、それとも、富を約束する未知の惑星か…。かくて、一攫千金を夢見る冒険家たちによって、スター・ラッシュが始まった!SF界の重鎮が、斬新な手法と躍動感あふれるストーリイ展開とで描き、全米の読者から熱狂的にむかえられた、ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作。
                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                  1977年

                                                                  ケイト・ウィルヘイム(Kate Wilhelm)

                                                                  鳥の歌いまは絶え(Where Late the Sweet Birds Sang)

                                                                    1976年

                                                                    ジョー・ホールドマン(Joe Haldeman)

                                                                    終りなき戦い(The Forever War)

                                                                      人類は画期的な新航法コラプサー・ジャンプを発見、 その結果多数の移民船や探検船が果てしない宇宙へ送り出された。 だがそうした船の一隻が、正体不明の異星人に突如攻撃されるという事件が発生し、 これを契機に人類は、トーランと呼ばれるこの異星人との全面戦争に突入した! 苛酷な訓練を受け、殺人機械と化した兵士たちが、 特殊スーツに身を固めて戦地に赴いたものの、 戦況は次第に救いなき泥沼化の様相を呈していった…… 期待の俊英が壮絶なる星間戦争を迫真の筆致で描き 『宇宙の戦士』にまさるとも劣らないと絶賛された、 ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞の傑作戦争SF
                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                      1975年

                                                                      アーシュラ・K・ル・グィン(Ursula K. Le Guin)

                                                                      所有せざる人々(The Dispossessed: An Ambiguous Utopia)

                                                                        恒星タウ・セティをめぐる二重惑星アナレスとウラス―だが、この姉妹星には共通点はほとんどない。ウラスが長い歴史を誇り生命にあふれた豊かな世界なら、アナレスは2世紀たらず前に植民されたばかりの荒涼とした惑星であった。オドー主義者と称する政治亡命者たちがウラスを離れ、アナレスを切り開いたのだ。そしていま、一人の男がアナレスを離れウラスへと旅立とうとしていた。やがて全宇宙をつなぐ架け橋となる一般時間理論を完成するために、そして、ウラスとアナレスの間に存在する壁をうちこわすために…。ヒューゴー賞ネビュラ賞両賞受賞の栄誉に輝く傑作巨篇。
                                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                                        1974年

                                                                        アーサー・C・クラーク(Arthur Charles Clarke)

                                                                        宇宙のランデヴー(Rendezvous With Rama)

                                                                          〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕太陽系内に突如現われた謎の小惑星。だが、それは自然の天体ではなく、巨大な金属物体であった。ついに人類は、宇宙からの最初の訪問者を迎えることになるが……巨匠クラークが〈未知の存在〉とのファースト・コンタクトを、該博な科学知識を駆使して見事に描きあげた超話題作
                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                          1973年

                                                                          アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)

                                                                          神々自身(The Gods Themselves)

                                                                            西暦2070年。研究室の試薬ビンを手にした化学者フレデリック・ハラムは驚愕した。タングステンが入っているはずのそのビンには、我々の宇宙には存在しないプルトニウム186が入っていたのだ! それは〈平行宇宙〉からタングステンとの交換に送られてきたらしい―〈平行宇宙〉ではタングステン186が、我々の宇宙ではプルトニウム186が無公害でコストゼロのエネルギー源となる。かくて〈平行宇宙〉とのエネルギー源の交換がエレクトロン・ポンプを通して行なわれることとなった。だが、この取引きには恐るべき罠が隠されていた!米SF界の巨匠が満を持して放つ最高傑作
                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                            1972年

                                                                            アーシュラ・K・ル・グィン(Ursula K. Le Guin)

                                                                            天のろくろ(The Lathe of Heaven)

                                                                              青年オアの悩みは、自分が見た夢が現実になってしまうこと。そんな彼が訪ねた精神科医のヘイバー博士は彼の能力を利用して世界を改変しようとする…。『ゲド戦記』のル=グウィンによる「夢」と「現実」をテーマにした近未来SF。
                                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                                              1971年

                                                                              ラリイ・ニーヴン(Larry Niven)

                                                                              リングワールド(Ringworld)

                                                                                パペッティア人のネサスから見せられた一枚のホロに、ルイス・ウーは目をむいた - 恒星のまわりをとりまく、薄いリボン状の構築物が写っていたのだ。このリングワールドの謎を解くべくルイスらは勇躍旅立った!シリーズの華麗なるクライマックス
                                                                                (「出版社の解説目録」より)