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半村良の作品リストです。

半村良

1933年10月27日生、2002年3月4日没

半村良は都立両国高校卒業後、30もの職を転々とした後に作家デビューしたSF作家です。直木賞を「雨やどり」で受賞するも、この短篇集がSFではなかった事が、日本の文壇におけるSFの地位を象徴することとしてよく話題になります。

ペンネームは、タレントのイーデス・ハンソン氏をもじったと言われていて、管理人もそうなんだと思っていましたが、実際には語呂の良い名前を適当に付けたらしいです。

雄大な構想力と想像力に満ちたSFが印象的な作家です。

半村良 作品リスト

  • 魔女街

    • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

    人の欲望には限りがない。金がなければないで、より高望みをするものだ。例えそれが空想の世界のものであっても――。 倒産寸前の木工所に勤める紬康平は、ある日銀座通りで一人の男に声をかけられた。男は超能力の研究家と名乗り、康平の特殊な能力を調査したいという。そして男が主宰する研究所に職場を移してから、康平の生活は一変した。贅沢な毎日と、彼を取り巻く美女たち。彼の持つ特殊な能力とは何だったのか。表題作ほか、日常性の裏側にある魅惑の世界を描く5篇を収録。
    (「内容紹介」より)

  • 石の血脈

    若き建築家隅田賢也は、突然失踪した美しく貞淑な妻・比沙子を探して夜の街をさまよううちに、チャイナドレスを身にまとった比沙子が見知らぬ男に抱かれている現場を目撃した。貞淑な妻がなぜ?彼女の失踪の謎を探る賢也はいつしか底しれぬ怪奇な世界に巻き込まれていく。吸血鬼伝説、人狼伝説、アトランティス、ドルメンの巨石信仰、更にイスラムの暗殺教団まで交えて進行するすごい伝奇小説の傑作。

  • 平家伝説

    • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

    高村家のお抱え運転手・浜田五郎はある日、近所の銭湯の主人から、自分の右肩にある大きな痣が“嘆き鳥”と呼ばれることを教えられる。―嘆き鳥、それは壇ノ浦の合戦に敗れた平時忠を能登の配所へ導いたという鳥の名であった。以来時忠の財宝のありかを示す地図として、嘆き鳥の痣が人の肌に伝えられてきたというのだ。五郎とその恋人・敏子との奇妙な愛情を軸に宝探しが始まるのだったが…。傑作伝奇ロマン。
    (「BOOK」データベースより)

  • 魔女伝説

    • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

    人もうらやむ美貌の妻・瑤子と仲むつまじく暮らしていた野川邦彦。その妻がある夜、突然姿を消した!わずかな手がかりをたよりに彼女を捜す邦彦の行く先々に現れる“光る苔”―一体妻の失踪といかなる関係があるのか?一方、瑤子は夫にさえ明かせぬ、ある「特殊な能力」のために、謎の敵から追われる旅を続けていたのだった。陰謀の渦中に巻き込まれた夫婦の愛の行方を描く一大ロマン。
    (「BOOK」データベースより)

  • 死神伝説

    • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

    大気汚染に隠された驚愕すべき悪意!ダイオキシンは大丈夫か?“現代”を問う伝奇ロマン。
    (「BOOK」データベースより)

  • 黄金伝説

    • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

    政財界の黒幕として君臨し、総理の首さえ簡単にすげかえてしまう怪人物栗栖重人。その彼の大邸宅から或る夜、円盤が飛び立つのが目撃された。円盤と彼の間に、どんな関係があるのか。一方、栗栖の秘密を探る人々が謎の遺物と言われる遮光器土偶と火焔土器を手掛りに辿りついたのは、十和田湖畔の山深くにある、天然のものとは思われぬ大洞窟と、そこに眠る莫大な黄金の山であった。常に人の心をとらえて離さぬ黄金伝説をテーマに、雄大な構想で描く傑作長編「伝説シリーズ」第一弾。
    (「内容紹介」より)

  • 英雄伝説

    • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

    広告代理店の社員佐伯は大手製薬会社に烈な売り込みをはかり、会長に面会する機会を得た。ところが、同席した老人が突然暴漢に射殺された。この事件をひた隠しに隠そうとする製薬会社、そして沈黙を条件に広告契約をまとめようとする佐伯の周辺に相次ぐ殺人。すべてはこの製薬会社が新しく開発を始めた薬品に関係しているらしい。しかもその背後には、古代の神社群が影絵のように浮かびあがるのだが……。
    (「内容紹介」より)

  • 産霊山秘録

    〈ヒ〉一族…日本の動乱期に必ず現われ、三種の神器と特殊能力で天下を平らげたというわれる異能集団。本能寺、関ヶ原、幕末、そして戦後にわたる〈ヒ〉一族の運命を、斬新な視点と壮大な構想で描き、第一回泉鏡花賞を受賞した著者渾身の傑作!
    (「BOOK」データベースより)

  • 雨やどり

    • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆
    • 第72回(昭和49年/1974年下半期) 直木賞 受賞

    男を騙しながらも、なお、一途な女ごころのいじらしさ、哀しさ…。新宿裏通りにあるバー“ルヰ”。カウンターの前を通り過ぎるさまざまな人生を描く直木賞受賞作の表題作他7編。
    (「BOOK」データベースより)

  • 闇の中の系図

    • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

    嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。工場で働く浅辺宏一のそんな才能を必要とする奇妙な組織があらわれた。この〈黒紅会〉こそ、古代より日本を陰で支えてきた“嘘部”の現代の姿だった。国際社会を舞台に壮大な嘘が政治を経済を操っていく。現代の語り部半村良を代表する「嘘部」三部作第1弾。
    (「BOOK」データベースより)

  • 闇の中の黄金

    • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

    編集者津野田のもとにスポンサーの名指しで邪馬台国特集の大きな仕事が舞い込んだ。そんな折、自殺を知らされた親友は偶然にも邪馬台国について調査中だったという。マルコ・ポーロ・クラブなる国際金商人の怪しげな動き。親友の死への疑問。古代の卑弥呼と現代の陰謀が絡み合う。巨匠の傑作長篇サスペンス。
    (「BOOK」データベースより)

  • 闇の中の哄笑

    • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

    伊豆の高級リゾート地で、総理の紀尾井、副首相の伊奈、大蔵大臣の湖東がゴルフを楽しんでいた。その最中、次期首相を狙う伊奈は、湖東が崖っぷちで紀尾井の背中をついて転落させる光景を目撃し、ライバル湖東を失脚させる絶好のネタを握ったと確信したが、それは恐るべき罠だった…。嘘つき集団“嘘部”が政界を撹乱させる長篇サスペンス。
    (「BOOK」データベースより)

  • 暗殺春秋

    • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

    研ぎ師の勝蔵は剣の師匠・奥山孫左衛門に見込まれ、暗殺者の裏稼業を持つようになる。九寸五分の匕首で次々に悪党を消してゆく中で、次第に現れる闇の権力者・一橋治済の影。治済と老中・青山忠裕の陰の争いに巻き込まれていく勝蔵もまた、いつしか殺しの悦楽にはまり、のっぴきならなくなっていく……。
    (「内容紹介」より)

  • 黄金の侏儒宮

    • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

    「黄金の侏儒宮」「蛇と剣」「アクナル・バサックの宝」「復讐のギャンブラー」「撲られる」「つむじ風殺人事件」「サラムム」の7篇の短編を収録した短編集。

  • およね平吉時穴道行

    • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

    コピーライターの私は、江戸時代の戯作者山東京伝の現代にも通用する広告のセンスに親近感を抱いていた。私は、ひょんな事で、江戸時代の岡ッ引き“平吉”が書いた古日記を入手、日記には、京伝の妹“およね”への恋と、彼女が神隠しにあったらしい異変が記されていた。――そんな時、CMに登用した人気歌手が、知るはずのない日記の内容を熟知している事に気づいた! 彼女によってよみがえった、二百年後の恋のゆくえは……。表題作の他「収穫」等を収めた、半村良の傑作短編集。
    (「内容紹介」より)

  • 軍靴の響き

      その朝、人妻美子との情事のベッドで目覚めた広告マン室井はニュースに驚愕した。わが国のタンカー撃沈さる。インドネシア海域でゲリラが奇襲―。船長は美子の夫だった。専守防衛を名目に自衛隊は出動を強行、ついに戦後初の海外出兵の道は拓かれた。それが引き金だった。国防省設置、徴兵制復活…、日本は〈いつか来た道〉を一直線に驀進しはじめた。
      (「BOOK」データベースより)

    • ひっかかった春

        フレーベル館 こどもSF文庫(4) 宇宙シリーズ。文:半村良、絵:安野光雅。

      • 亜空間要塞

        • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

        あなたは、亜空間要塞という存在を信じられるだろうか。それは、侵略宇宙人が地球に据えつけた基地で、あなたのすぐそばに、あるかもしれない。――SF好きな四人組の前に、二十数年間も行方不明だった浄閑時公等が突然出現した。出現の謎の解明に向かった彼らに、突如、UFOの怪光線が襲いかかり、気がつくと“ジョーカンジー”と呼ばれる神がまつられた異次元空間に漂着していた……。鬼才、半村良があらゆるSF的世界の怪現象を雄大に描いた大冒険SF。
        (「内容紹介」より)

      • 聖母伝説

          私がバーでマネージャーをしていたある日、突然チンピラが乱入し店内で発砲した。撃たれた男は幼なじみの谷口怜悧男だった。重傷を負ったが、超人的回復力をみせたのだった。以前から、怜悧男にはどこか得体の知れないところがあったが、やがて彼が背負う驚くべき出生の秘密が明らかにされていく―。不思議な男とのかかわりを半自叙伝風に綴る、伝奇ロマンの秀作!
          (「BOOK」データベースより)

        • 虚空王の秘宝

            ある日、露木一郎はゆえなく国家権力に追われる身となった。彼は逃亡を手助けしてくれた「虚空蔵菩薩」を奉じる秘密結社に加入し、その領袖が、失踪中の父・露木春夫であることを知る。探鉱師であった父は、いまや、秩父山中に埋まっていた巨大な宇宙船に搭乗すべき400人のクルーたちの頂点に立つキャプテンであった。その動きを察した権力との戦闘のさなか、露木たちを乗せた船は地球を出発する。
            (「BOOK」データベースより)

          • 亜空間要塞の逆襲

            • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

            ある日、私、半村良の本を読んだという男が訪ねてきて驚くべき事を語った。それは、まったくの空想で私が考え出した世界『亜空間要塞』は実在し、彼自身も小説の登場人物として亜空間要塞に行ってきたという……。以来私は、なぜ『亜空間要塞』を書き上げたのかを知ろうとする宇宙人に追いまわされるはめになった。そして、とうとう私までが自分の作品の世界に足を踏み入れることになってしまったのだ! 奇想天外なSF世界を展開しながら作者自身の内面を語る『亜空間要塞』の続編。
            (「内容紹介」より)

          • わがふるさとは黄泉の国

              知り合いの染色デザイナー久子が“自殺村”出身と知った商社マン室谷は、古事記由来の地名を持つ村の秘密と死に魅力を感じる自らの出自の謎に導かれ、黄泉の国へと足を踏み入れていった…表題作の他、ユニークで破天荒な民話研究「庄ノ内民話考」、多元宇宙SF「二都物語」等バラエティに富んだ、全6篇の傑作短篇集。
              (「BOOK」データベースより)

            • 戦国自衛隊

                日本海側で大演習を展開していた自衛隊を、突如“時震”が襲った。突風が渦を巻きあげた瞬間、彼らの姿は跡形もなく消えてしまったのだ。伊庭三尉を中心とする一団は、いつの間にか群雄が割拠する戦国時代にタイムスリップし、そこでのちに上杉謙信となる武将とめぐり逢う。“歴史”は、哨戒艇、装甲車、ヘリコプターなどの最新兵器を携えた彼らに、何をさせるつもりなのか。日本SF界に衝撃を与えた傑作が新装版で登場。
                (「BOOK」データベースより)

              • 不可触領域

                  婚約者・敬子とともに中原市を訪ねた伊島。敬子の伯父への挨拶を済ませ、東京へと自動車で戻る途中、霧に包まれ森の中へ迷い込んでしまった二人の前に現れたのは一匹の豹だった! その上、助けを求めて飛びこんだ研究所では三人の所員が皆、自殺を遂げていたのだ。地方都市の奇怪な事件の裏に隠された恐るべき真相とは何か?現代社会へ警鐘を鳴らす、SFの傑作。
                  (「内容紹介」より)

                • 男あそび

                    男の人ってウブね―。自分が必要とする時に男をよびよせ、意のままに操る順子…。表題作「男あそび」他、女と男がくり広げる“恋愛ゲーム"を軽妙に描く7編を収録。
                    (「内容紹介」より)

                  • 妖星伝

                    • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                    神道とともに発生し、超常能力をもってつねに歴史の闇に潜み暗躍してきた異端の集団―鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。彼らを最も忌み嫌った徳川政権は徹底的な弾圧を繰り返した。が、八代将軍吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!民族や宗教を超え、人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く、大河伝奇巨編。
                    (「BOOK」データベースより)

                  • 邪神世界

                      夢を買っていたはずの宝くじが当選した瞬間から、岩井栄介の人生は奇妙に歪みはじめていった。「邪霊が邪運を呼んだのだ」―東洋神秘教団を名乗る妖しげな老人の占い。同窓生の美津子から特異な霊能力を指摘され、栄介は次第に古代と現代の交錯した別世界での神々の闘争に巻き込まれていく。巨匠の奔放華麗な伝奇SF。
                      (「BOOK」データベースより)

                    • 獣人伝説

                        設計事務所に勤める神崎順一郎はある日、伊東のホテルで目が覚めた。どうやってそこまできたのかまったく記憶のない彼をさらに困惑させたのは、ポケットの中にあった"G・O・D"と記された一枚のカードであった。その日以来、彼の周りを悪魔のような尻っ尾を持つ"有尾人"たちが跋扈しはじめる。「神の使者」として、彼らに戦いを挑む神崎だったが...。神vs悪魔を軸に展開する伝奇長篇!
                        (「内容紹介」より)

                      • 新宿馬鹿物語

                          昭和40年代、喧騒と混沌の町・新宿。だが、バー〈ルヰ〉の周りには、穏やかな大人の遊び場としての新宿が生きていた。直木賞受賞作「雨やどり」に続き、1軒のバーを舞台に男女が綾なす人間模様を描く、半村良の新宿人情物語、ついに電子化。「昔カウンターの中から水上先生や柴田先生を畏敬の目で見ていたバーテンが、今ではその先生方のように客として新宿を歩き回っている。人と人とのからみ合いとはふしぎなものだ。そんなことを考えると、自分の人生がいとしくって、ふと涙ぐんだりする。」
                          (「内容紹介」より)

                        • 戸隠伝説

                            作家水戸宗衛の助手をする井上昭が偶然に出会った謎の美女ユミは、戸隠に祀られた古代の神につらなる家系の娘だった。ユミとつきあい始めてから井上は奇妙な感覚にとらわれはじめ、水戸は自分の書く小説『戸隠伝説』をめぐり敵に襲われる。虚実の境が消え、古代の神々の壮絶な戦いがはじまる。壮大なる伝奇ロマン。
                            (「BOOK」データベースより)

                          • どぶどろ

                              魔が差して掛け取りの金に手を付けてしまった莨問屋の手代・繁吉の苦悩。(「いも虫」)。亭主に先立たれ商売敵の囲い者となった女房。その子供たちに乞食が放った痛切な台詞とは?(「おこもさん」)。本所で発生した夜鷹藁麦殺し。山東京伝の従者・平吉は、その謎を追ううちに、意外な真相に到達する…。(「どぶどろ」)。天明末から寛政の世を舞台に、名手・半村良が市井の人々の哀歓を細やかな筆致で謳いあげる大江戸人情世話ミステリー。
                              (「BOOK」データベースより)

                            • 下町探偵局〈PART1〉

                                所長の名前が下町誠一、だから名付けて「下町探偵局」―ところが場所が東京・両国なものだから誰もが“シタマチ”探偵局と呼ぶ。平和な下町ゆえ、所長以下五人の局員たちはのんびりと依頼人を待つ毎日。久しぶりの依頼も、近所の中華そば屋で働く女の子からのものだった。あるお屋敷にお手伝いさんとして住み込みたいので、その家の内情を調べてほしいというのだが…。人情味とペーソスあふれる連作ミステリー第一弾。
                                (「BOOK」データベースより)

                              • 下町探偵局〈PART2〉

                                  下町探偵局―ところが東京・両国にあるものだから人呼んで“シタマチ”探偵局。あまりはやらない事務所は仕舞屋の二階で営業中。その探偵局に元相撲とりという探偵志願の大男がやって来た。男を調査マン見習いとして雇い入れたとたん、探偵局に暴力事件が発生!就寝中の所長を何者かが襲撃、事務所も荒らされてしまったのだ。「この喧嘩、買ってやる」―いきり立つ局員たちだったが…。人情探偵劇第二弾。
                                  (「BOOK」データベースより)

                                • セルーナの女神

                                  • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                                  ある日、私の仕事部屋を二人の黒人が、わざわざアフリカから訪ねてきた。彼らは私に、時間を支配する女神「セルーナ」の像をかえしてくれというのだ。すべてが初耳で、何が何やらわからぬ私に、彼らはその気になるまで、いつまでも待っていると言って帰っていった。ところがその直後、私の旧友がアフリカ旅行のみやげと言って、セルーナの女神像らしい木彫りの人形を持って現われたのだ――。表題作ほか、日常生活の中に起こる奇妙な話を描く傑作短編八篇を収録。
                                  (「内容紹介」より)

                                • かかし長屋

                                  棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。そして彼らを助ける証源寺の住職忍専。ふりかかる事件にも自分たちの知恵で切り抜けていく。そんな長屋住人たちを闊達な筆で描きだす人情時代小説。第6回柴田錬三郎賞受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                • 岬一郎の抵抗

                                  岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマンだが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと応対する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が…。
                                  (「BOOK」データベースより)

                                • 女神伝説

                                  • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                  就職試験に落ち、失意の日を送る貧しい大学生・純次は秘密の守護神『サバの女神』に祈った。「女神よ、俺を金持ちにしてくれ!」ある日、彼の前に突如出現した絶世の美女・嵯峨子は、なぜか彼にさまざまな幸運をもたらしてくれた。会社の社長となり、巨額の金を操り、豪華なマンションに住み、夜は嵯峨子と激烈な愛を交わす純次……しかし清楚な少女・春子に彼の心が移ると、嵯峨子はその正体をあらわす。
                                  (「内容紹介」より)