岡場所の女に惚れ込んだ事から身を持ち崩し、不義理を重ねて江戸を売った刀の砥師・勝蔵が、江戸に戻って所帯を持った。

実は勝蔵は、他の土地で商人を襲って手にした大金を江戸に持ち帰り、その金を使って堅気に戻ったのだが、その事を知った剣術の師・奥山孫左衛門に世のため人のためになれと暗殺の道に引き込まれていく。

半村良の時代小説ですが、正直言って今ひとつの作品でしたね。

半村良の良さを感じない小説でした。

微妙に暗い作品なのは内容からして仕方がありませんけど、同じ殺し屋稼業を描いても池波正太郎の梅安シリーズのような迫力もなく、訴えてくる物もなかったです。