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SFが読みたい!の海外篇ランキングです。

SFが読みたい!の海外篇ランキング

「SFが読みたい!」は早川書房がSF関係者約100人からのアンケートに基づいて集計し たSF小説のブック・ランキングです。
奥付が前年の11月1日から本年10月31日までに発行された新作SFを対象に、SF作家や評論家、編集者などがベスト5を国内・海外それぞれ最大5作品選出し、順位がある場合は1位~5位の作品にそれぞれ10点~6点を、順不同の場合はそれぞれ均等に8点を与えて集計され、ランキングが付けられます。
国内篇と海外篇に分かれていますが、以下は海外篇でランキングされた作品です。

年度 作品名
(作品名をクリックするとアマゾンにリンクします。)

2023年

チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク

ジョン・スラデック

1位 チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク(ジョン・スラデック)

Tik-Tok

もはやロボットを使うことは当たりまえになった。家事から医療、さらにロボットの製造まですべての分野でロボットが使役されている。人間の安全のためにロボットたちにはロボット三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていた。だが、チク・タクにはその回路が作動していなかった。ペンキ塗りをしていたチク・タクは少女を殺し、その血で壁に絵を描く。おかしなことにその壁画が美術評論家に評価され、チク・タクは芸術家のロボットとして世の注目を集める。使役から解放され金を手に入れたチク・タクは、人間への“実験”(殺人、強盗、扇動などなど)を開始する――。奇才スラデックによる英国SF協会賞受賞作のロボット・ピカレスク。
(「内容紹介」より)

2位 最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選(ジェフリー・フォード)
3位 ガーンズバック変換(陸秋槎)
4位 文明交錯(ローラン・ビネ)
5位 美しき血 竜のグリオールシリーズ(ルーシャス・シェパード)
6位 SFの気恥ずかしさ(トマス・M・ディッシュ)
7位 輝石の空(N・K・ジェミシン)
8位 怪獣保護協会(ジョン・スコルジー)
9位 未来省(キム・スタンリー・ロビンスン)
10位 時ありて(イアン・マクドナルド)

2022年

プロジェクト・ヘイル・メアリー

アンディ・ウィアー

1位 プロジェクト・ヘイル・メアリー(アンディ・ウィアー)

Project Hail Mary

グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。
(「内容紹介」より)

2位 いずれすべては海の中に(サラ・ピンスカー)
3位 円 劉慈欣短篇集(劉慈欣)
4位 異常【アノマリー】(エルヴェ・ル・テリエ)
5位 血を分けた子ども(オクテイヴィア・E・バトラー)
6位 NSA(アンドレアス・エシュバッハ)
7位 ロボットには尻尾がない(ヘンリー・カットナー)
8位 ヨーロッパ・イン・オータム(デイヴ・ハッチンソン)
9位 三体X 観想之宙かんそうのそら(宝樹)
10位 とうもろこし倉の幽霊(R・A・ラファティ)

2021年

三体Ⅲ 死神永生

劉慈欣

1位 三体Ⅲ 死神永生(劉慈欣)

Death's End

圧倒的な技術力を持つ異星文明・三体世界の太陽系侵略に対抗すべく立案された地球文明の切り札「面壁計画」。その背後で、極秘の仰天プランが進んでいた。侵略艦隊の懐に、人類のスパイをひとり送る――奇想天外なこの「階梯計画」を実現に導いたのは、若き航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)。計画の鍵を握るのは、学生時代、彼女の友人だった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)。この二人の関係が人類文明の――いや、宇宙全体の――運命を動かすとは、まだ誰も知らなかった……。一方、三体文明が太陽系に送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)は、たえず人類の監視を続けていた。面壁者・羅輯(ルオ・ジー)の秘策により三体文明の地球侵略が抑止されたあとも、智子は女性型ロボットに姿を変え、二つの世界の橋渡し的な存在となっていたが……。
(「内容紹介」より)

2位 時の子供たち(エイドリアン・チャイコフスキー)
3位 こうしてあなたたちは時間戦争に負ける(アマル・エル=モフタール、マックス・グラッドストーン)
4位 わたしたちが光の速さで進めないなら(キム・チョヨプ)
5位 宇宙の春(ケン・リュウ)
6位 時の他に敵なし(マイクル・ビショップ)
7位 町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1(R・A・ラファティ)
8位 時間の王(宝樹)
9位 過ぎにし夏、マーズ・ヒルで(エリザベス・ハンド)
10位 移動迷宮 中国史SF短篇集(大恵和実=編訳)

2020年

息吹

テッド・チャン

1位 息吹(テッド・チャン)

Exhalation

「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。待望の最新作品集がついに刊行。人間がひとりも出てこない世界、その世界の秘密を探求する科学者の驚異の物語を描く表題作。『千夜一夜物語』の枠組みを使い、科学的にあり得るタイムトラベルを描いた「商人と錬金術師の門」をはじめ、各賞受賞作を含む9篇(初訳5篇含む)を収録。
(「内容紹介」より)

2位 三体Ⅱ 黒暗森林(劉慈欣)
3位 宇宙【そら】へ(メアリ・ロビネット・コワル)
4位 第五の季節(N・K・ジェミシン)
5位 マーダーボット・ダイアリー(マーサ・ウェルズ)
6位 シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選(シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム=編)
7位 時のきざはし 現代中華SF傑作選(立原透耶=編)
8位 月の光 現代中国SFアンソロジー(ケン・リュウ=編)
9位 荒潮(陳楸帆)
10位 となりのヨンヒさん(チョン・ソヨン)

2019年

三体

劉慈欣

1位 三体(劉慈欣)

The Three-Body Problem

物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは。
(「内容紹介」より)

2位 巨星 ピーター・ワッツ傑作選(ピーター・ワッツ)
3位 ビット・プレイヤー(グレッグ・イーガン)
4位 生まれ変わり(ケン・リュウ)
5位 危険なヴィジョン〔完全版〕(編集:ハーラン・エリスン)
6位 パラドックス・メン(チャールズ・L・ハーネス)
7位 雪降る夏空にきみと眠る(ジャスパー・フォード)
8位 声の物語(クリスティーナ・ダルチャー)
9位 方形の円 偽説・都市生成論(ギョルゲ・ササルマン)
10位 銀河核へ(ベッキー・チェンバーズ)

2018年

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

編集:ケン・リュウ

1位 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー(編集:ケン・リュウ)

Invisible Planets: Contemporary Chinese Science Fiction in Translation

北京、異形の都市。この街は貧富の差により三層のスペースに分割され、24時間ごとに世界が回転・交替し、建物は空間に折りたたまれていく。緻密にして巨大なルービックキューブ型都市の社会と文化に翻弄される男の冒険を描いた?景芳(ハオ・ジンファン)による表題作、秦の始皇帝指揮下3百万の軍隊を用いた脅威の人間計算機の顛末が語られる劉慈欣(リウ・ツーシン)「円」(ヒューゴー賞受賞作『三体』抜粋)、遺伝子改造鼠を倒すべく歩を進める隊列の闇を描いた陳楸帆(チェン・チウファン)「鼠年」など、7人の作家の13作品を、短篇の名手ケン・リュウが精選し英訳。いま最注目の中国SF、その最前線を奔る作家たちが満を持して放つアンソロジー。
(「内容紹介」より)

2位 竜のグリオールに絵を描いた男(ルーシャス・シェパード)
3位 七人のイヴ 全三巻(ニール・スティーヴンスン)
4位 シルトの梯子(グレッグ・イーガン)
5位 六つの航跡(ムア・ラファティ)
6位 メカ・サムライ・エンパイア(ピーター・トライアス)
7位 われらはレギオン 全三巻(デニス・E・テイラー)
8位 アルテミス(アンディ・ウィアー)
9位 図書館島(ソフィア・サマター)
10位 J・G・バラード短編全集5 近未来の神話(J・G・バラード)

2017年

隣接界

クリストファー・プリースト

1位 隣接界(クリストファー・プリースト)

The Adjacent

近未来英国、フリーカメラマンのティボー・タラントは、トルコのアナトリアで反政府主義者の襲撃により最愛の妻メラニーを失ってしまう。住まいであるロンドンに帰るため、海外救援局(OOR)に護送されるタラントだったが、道中悪夢のごとき不確実な事象が頻発する。彼の現実は次第に歪みはじめ、さまざまな時代を生きる違う男の人生に侵食されていく。第一次世界大戦中、秘密任務を負うことになった手品師、女性パイロットに恋するイギリス空軍の整備兵、夢幻諸島で名をあげんとする奇術師……。語り/騙りの名手プリーストがこれまでの自作のモチーフを美しいパッチワークのごとくつなぎあわせ、めくるめく世界を生み出した集大成的作品。
(「内容紹介」より)

2位 母の記憶に(ケン・リュウ)
3位 エコープラクシア 反響動作(ピーター・ワッツ)
4位 アロウズ・オブ・タイム(グレッグ・イーガン)
5位 書架の探偵(ジーン・ウルフ)
6位 わたしの本当の子どもたち(ジョー・ウォルトン)
7位 無限の書(G・ウィロー・ウィルソン)
8位 ゴッド・ガン(バリントン・J・ベイリー)
9位 ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者(アダム・ロバーツ)
10位 巨神計画(シルヴァン・ヌーヴェル)

2016年

死の鳥

ハーラン・エリスン

1位 死の鳥(ハーラン・エリスン)

25万年の眠りののち、病み衰えた惑星〈地球〉によみがえった男の数奇な運命を描き、ヒューゴー賞/ローカス賞に輝いた表題作「死の鳥」、コンピュータ内部に閉じこめられた男女の驚異の物語――「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」、初期の代表作「「悔い改めよ、ハーレクィン! 」とチクタクマンはいった」など、半世紀にわたり、アメリカSF界に君臨するレジェンドの、代表作10篇を収録した日本オリジナル傑作選。
(「内容紹介」より)

2位 ユナイデッド・ステイツ・オブ・ジャパン(ピーター・トライアス)
3位 叛逆航路(アン・レッキー)
4位 あまたの星、宝冠のごとく(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)
5位 クロックワーク・ロケット(グレッグ・イーガン)
6位 宇宙探偵マグナス・リドルフ(ジャック・ヴァンス)
7位 ロデリック(ジョン・スラデック)
8位 ガンメタル・ゴースト(ガレス・L・パウエル)
9位 蒲公英王朝記(ケン・リュウ)
10位 エターナル・フレイム(グレッグ・イーガン)

2015年

紙の動物園

ケン・リュウ

1位 紙の動物園(ケン・リュウ)

ぼくの母さんは中国人だった。母さんがクリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた……。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞受賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、地球へと小惑星が迫り来る日々を宇宙船の日本人乗組員が穏やかに回顧するヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、中国の片隅の村で出会った妖狐の娘と妖怪退治師の「ぼく」との触れあいを描く「良い狩りを」など、怜悧な知性と優しい眼差しが交差する全15篇を収録した、テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる短篇集。
(「内容紹介」より)

2位 神の水(パオロ・バチガルピ)
3位 ゼンデギ(グレッグ・イーガン)
4位 完璧な夏の日(ラヴィ・ティドハー)
5位 ジーン・ウルフの記念日の本(ジーン・ウルフ)
6位 ドリフトグラス(サミュエル・R・ディレイニー)
7位 寄港地のない船(ブライアン・オールディス)
8位 SF雑誌の歴史 黄金期そして革命(マイク・アシュリー)
9位 短篇ベスト10(スタニスワフ・レム)
10位 楽園炎上(ロバート・チャールズ・ウィルスン)

2014年

火星の人

アンディー・ウィアー

1位 火星の人(アンディー・ウィアー)

The Martian

映画「オデッセイ」原作。 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。
(「内容紹介」より)

2位 白熱光(グレッグ・イーガン)
3位 レッド・スーツ(ジョン・スコルジー)
4位 霧に橋をかける(キジ・ジョンソン)
5位 旋舞の千年都市(イアン・マクドナルド)
6位 SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと(チャールズ・ユウ)
7位 ピース(ジーン・ウルフ)
8位 2312(キム・スタンリー・ロビンソン)
9位 図書館の魔法(ジョー・ウォルトン)
10位 モンド9(ダリオ・トナーニ)

2013年

夢幻諸島から

クリストファー・プリースト

1位 夢幻諸島から(クリストファー・プリースト)

The Islanders

時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的緊張状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々〈夢幻諸島〉から成っている。最凶最悪の昆虫スライムの発見譚、パントマイマー殺人事件、謎の天才画家の物語……。死と狂気に彩られた〈夢幻諸島〉の島々には、それぞれに美しくも儚い物語があった。語り/騙りの達人プリーストが年来のテーマとしてきた〈夢幻諸島〉ものの集大成的連作集。英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。
(「内容紹介」より)

2位 ブラインドサイト(ピーター・ワッツ)
3位 言語都市(チャイナ・ミエヴィル)
4位 パラークシの記憶(マイクル・コーニイ)
5位 11/22/63(スティーヴン・キング)
6位 宙の地図(フェリクス・J・パルマ)
7位 第四の館(R・A・ラファティ)
8位 オール・クリア(コニー・ウィリス)
9位 クラーケン(チャイナ・ミエヴィル)
10位 巨獣めざめる(ジェイムズ・S・A・コーリイ)
10位 たんぽぽ娘(ロバート・F・ヤング)

2012年

都市と都市

チャイナ・ミエヴィル

1位 

都市と都市(チャイナ・ミエヴィル)

The City & The City

ふたつの都市国家〈ベジェル〉と〈ウル・コーマ〉は、欧州において地理的にほぼ同じ位置を占めるモザイク状に組み合わさった特殊な領土を有していた。ベジェル警察のティアドール・ボルル警部補は、二国間で起こった不可解な殺人事件を追ううちに、封印された歴史に足を踏み入れていく……。ディック-カフカ的異世界を構築し、SF/ファンタジイ主要各賞を独占した驚愕の小説
(「内容紹介」より)

2位 第六ポンプ(パオロ・バチガルピ)
3位 量子怪盗(ハンヌ・ライアニエミ)
4位 サイバラバード・デイズ(イアン・マクドナルド)
5位 連環宇宙(ロバート・チャールズ・ウィルスン))
6位 青い脂(ウラジーミル・ソローキン)
7位 リヴァイアサン クジラと蒸気機関(スコット・ウエスターフェルド)
8位 ブラックアウト(コニー・ウィリス)
9位 アンドロイドの夢の羊(ジョン・スコルジー)
10位 心のナイフ 混沌の叫び1(パトリック・ネス)

2011年

プランク・ダイヴ

グレッグ・イーガン

1位 プランク・ダイヴ(グレッグ・イーガン)

The planck dive

地球から遙か遠宇宙のブラックホール〈チャンドラセカール〉ではある驚異的なプロジェクトが遂行されようとしていた。果たして人類は時空の構造を知り得るのか?――ローカス賞受賞の表題作、別の数学体系をもつ並行世界との最終戦争を描く「暗黒整数」、ファースト・コンタクトSFの最高峰「ワンの絨毯」ほか、本邦初訳作品を含む全7篇を収録。現代SF界最高の作家の最先端作品を精選した日本オリジナル短篇集第4弾。
(「内容紹介」より)

2位 ねじまき少女(パオロ・バチガルピ)
3位 奇跡なす者たち(ジャック・ヴァンス)
4位 クロノリス -時の碑- (ロバート・チャールズ・ウィルスン)
5位 スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選(山岸真編)
6位 エステルハージ博士の事件簿(アヴラム・デイヴィッドスン)
7位 ダールグレン(サミュエル・R・ディレイニー)
8位 時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集(高野史緒編)
9位 千年紀の民(J・G・バラード)
10位 リトル・ブラザー(コリイ・ドクトロウ)

2010年

異星人の郷

マイクル・フリン

1位 異星人の郷(マイクル・フリン)

Eifelheim

1348年のある晩、ドイツの深い森にある小村を異変が襲った。奇妙な光と障気。屋根が吹き飛び、火事が起きた。人知れず果たされたファースト・コンタクトを描く感動作。
(「内容紹介」より)

2位 ファージング 三部作(ジョー・ウォルトン)
3位 時の地図(フェリクス・J・パルマ)
4位 WORLD WAR Z(マックス・ブルックス)
5位 ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選(大森望編)
6位 ジェイクをさがして(チャイナ・ミエヴィル)
7位 ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選(中村融編)
8位 宇宙飛行士オモン・ラー(ヴィクトル・ペレーヴィン)
9位 跳躍者の時空(フリッツ・ライバー)
10位 平ら山を越えて(テリー・ビッスン)

2009年

ペルディード・ストリート・ステーション

チャイナ・ミエヴィル

1位 ペルディード・ストリート・ステーション(チャイナ・ミエヴィル)

Perdido Street Station

蒸気機関と魔術学が統べる都市国家ニュー・クロブゾン。中心に巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳えるこの暗黒都市で、統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。自ら犯した大罪のため、翼を奪われた〈鳥人〉ヤガレクは、命にも等しい翼の復活をアイザックに依頼するのだった……。現代SF界の旗手が、SF/ファンタジイ・ジャンルの新たな可能性を示した巨篇。
(「内容紹介」より)

2位 アッチェレランド(チャールズ・ストロス)
3位 洋梨形の男(ジョージ・R・R・マーティン)
4位 TAP(グレッグ・イーガン)
5位 ユダヤ警官同盟(マイケル・シェイボン)
6位 ベガーズ・イン・スペイン(ナンシー・クレス)
6位 無限記憶(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
8位 時の娘 ロマンティック時間SF傑作選(中村融編)
9位 レインボーズ・エンド(ヴァーナー・ヴィンジ)
10位 アメリカン・ゴッズ(ニール・ゲイマン)

2008年

時間封鎖

ロバート・チャールズ・ウィルスン

1位 時間封鎖(ロバート・チャールズ・ウィルスン)

Spin

2位 蒸気駆動の少年(ジョン・スラデック)
3位 限りなき夏(クリストファー・プリースト)
4位 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル)
5位 ハローサマー、グッドバイ(マイクル・コーニイ)
6位 深海のYrr(フランク・シェッツィング)
7位 夏の涯ての島(イアン・R・マクラウド)
8位 銀河北極(アレステア・レナルズ)
9位 ライト(M・ジョン・ハリスン)
10位 ザ・ロード(コーマック・マッカーシー)

2007年

双生児

クリストファー・プリースト

1位 双生児(クリストファー・プリースト)

The Separation

1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、J・L・ソウヤーなる人物の回顧録原稿が持ちこまれる。第二次大戦中に活躍した英国空軍爆撃機の操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者だったJ・L・ソウヤーとはいったいどんな人物なのか……。稀代の物語の魔術師が、持てる技巧のすべてを駆使して書き上げた、最も完成された小説。アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞受賞作
(「内容紹介」より)

2位 ゴーレム100(アルフレッド・ベスター)
3位 ひとりっ子(グレッグ・イーガン)
4位 輝くもの天より墜ち(ジェイムズ・ティプトリー・Jr.)
5位 オリュンポス(ダン・シモンズ)
6位 擬態 -カムフラージュ-(ジョー・ホールドマン)
7位 老人と宇宙(ジョン・スコルジー)
8位 マジック・フォー・ビギナーズ(ケリー・リンク)
9位 火星の長城(アレステア・レナルズ)
10位 キルン・ピープル(デイヴィッド・ブリン)

2006年

デス博士の島その他の物語

ジーン・ウルフ

1位 デス博士の島その他の物語(ジーン・ウルフ)

The Island of Doctor Death and Other Stories

『ケルベロス第五の首』で絶讃を浴びた<言葉の魔術師>ジーン・ウルフ、本邦初の中短篇集が登場! 精緻を極めた超絶技巧の語りと華麗なる文体、そして綺想とエモーションに満ちた物語──読書の快楽/SFの愉楽へといざなう全5篇+α。
(「内容紹介」より)

2位 イリアム(ダン・シモンズ)
3位 シンギュラリティ・スカイ(チャールズ・ストロス)
4位 火星縦断(ジェフリー・A・ランディス)
5位 グリュフォンの卵(マイクル・スワンウィック)
6位 グラックの卵(ハーヴェイ・ジェイコブズ他)
7位 ベータ2のバラッド(サミュエル・R・ディレイニー他)
8位 移動都市(フィリップ・リーヴ)
9位 遺す言葉、その他の短篇(アイリーン・ガン)
10位 ページをめくれば(ゼナ・ヘンダースン)

2005年

ディアスポラ

グレッグ・イーガン

1位 ディアスポラ(グレッグ・イーガン)

Diaspora

30世紀、人類のほとんどは肉体を捨て、人格や記憶をソフトウェア化して、ポリスと呼ばれるコンピュータ内の仮想現実都市で暮らしていた。ごく少数の人間だけが、ソフトウェア化を拒み、肉体人として地球上で暮らしている。“コニシ”ポリスでソフトウェアから生まれた孤児ヤチマの驚くべき冒険譚をはじめ、人類を襲う未曾有の危機や、人類がくわだてる壮大な宇宙進出計画“ディアスポラ”などを描いた、究極のハードSF。
(「内容紹介」より)

2位 タフの方舟(ジョージ・R・R・マーティン)
3位 啓示空間(アレステア・レナルズ)
4位 どんがらがん(アヴラム・デイヴィッドスン)
5位 宇宙舟歌(R・A・ラファティ)
6位 アジアの岸辺(トマス・M・ディッシュ)
7位 《ネアンデルタール・パララックス》(ロバート・J・ソウヤー)
8位 高い城・文学エッセイ(スタニスワフ・レム)
9位 輝く断片(シオドア・スタージョン)
10位 太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記(チャールズ・シェフィールド)

2004年

万物理論

グレッグ・イーガン

1位 万物理論(グレッグ・イーガン)

Distress

2位 奇術師(クリストファー・プリースト)
3位 犬は勘定に入れません―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(コニー・ウィリス)
4位 ケルベロス第五の首(ジーン・ウルフ)
5位 ふたりジャネット(テリー・ビッスン)
6位 SF雑誌の歴史 パルプマガジンの饗宴(マイク・アシュリー)
7位 くらやみの速さはどれくらい(エリザベス・ムーン)
8位 白い果実(ジェフリー・フォード)
9位 夜更けのエントロピー(ダン・シモンズ)
10位 ソラリス(スタニスワフ・レム)

2003年

あなたの人生の物語

テッド・チャン

1位 あなたの人生の物語(テッド・チャン)

Story of Your Life

地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者のルイーズは、まったく異なる彼らの言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく……ネビュラ賞を受賞した感動の表題作(映画化名「メッセージ」)はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語――ネビュラ賞受賞作「バビロンの塔」ほか、全8篇を収録。
(「内容紹介」より)

2位 しあわせの理由(グレッグ・イーガン)
3位 海を失った男(シオドア・スタージョン)
4位 《ジーリー・クロニクル》(スティーヴン・バクスター)
5位 七王国の玉座(ジョージ・R・R・マーティン)
6位 カルカッタ染色体(アミタヴ・ゴーシュ)
7位 紙葉の家(マーク・Z・ダニエレブスキー)
8位 星海の楽園(デイヴィッド・ブリン)
9位 不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ(パトリック・オリアリー)
10位 イエスのビデオ(アンドレアス・エシュバッハ)

2002年

航路

コニー・ウィリス

1位 航路(コニー・ウィリス)

Passage

マーシー総合病院で、臨死体験者の聞き取り調査を行なっていた認知心理学者のジョアンナは、神経内科医のリチャードから新規プロジェクトへの協力を求められる。NDE(臨死体験)を人為的に発生させ、その時の脳の活動を詳細に記録しようというのだ。しかしその実験にはトラブルが続出し、被験者が不足してしまう。ジョアンナはみずからが被験者となることを申し出るが、彼女が擬似臨死体験でたどり着いた場所は……!?
(「内容紹介」より)

2位 ダイヤモンド・エイジ(ニール・スティーヴンスン)
3位 90年代SF傑作選(山岸真編)
4位 最果ての銀河船団(ヴァーナー・ヴィンジ)
5位 イリーガル・エイリアン(ロバート・J・ソウヤー)
6位 地球礁(R・A・ラファティ)
7位 グリーン・マーズ(キム・スタンリー・ロビンスン)
8位 フリーウェア(ルーディ・ラッカー)
9位 デイヴィー 荒野の旅(エドガー・パングボーン)
10位 壜の中の手記(ジェラルド・カーシュ)

2001年

祈りの海

グレッグ・イーガン

1位 祈りの海(グレッグ・イーガン)

二万年前に惑星コブナントに移住し、聖ベアトリスを信奉する社会を築いた人類の子孫たち。そこで微小生物の研究を始めた敬虔な信者マーティンが知った真実とは? ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した表題作、バックアップ用の宝石を頭のなかに持った人類の姿を描いた「ぼくになることを」ほか、遙かな未来世界や、仮想現実における人間の意志の可能性を描く作品までヴァラエティにとむ全十一篇を収録。
(「内容紹介」より)

2位 20世紀SF(中村融、山岸真編)
3位 タクラマカン(ブルース・スターリング)
4位 ネバーウェア(ニール・ゲイマン)
5位 フラッシュフォワード(ロバート・J・ソウヤー)
6位 ゲーム・プレイヤー(イアン・M・バンクス)
7位 オンリー・フォワード(マイケル・マーシャル・スミス)
8位 オルガスマシン(イアン・ワトスン)
9位 ハッカー / 13の事件(J・ダン、G・ドゾワ編)
10位 過ぎ去りし日々の光(A・C・クラーク&S・バクスター)

2000年

エンディミオンの覚醒

ダン・シモンズ

1位 エンディミオンの覚醒(ダン・シモンズ)

The Rise of Endymion

青年エンディミオンが少女アイネイアーを守り、地球にたどりついて四年。アイネイアーは救世主たる自らの使命を果たすべく、パクス支配領域への帰還を決意した。だが、パクスを裏で操る〈テクノコア〉は、ひそかに彼女の追跡を再開していた……現代SFの頂点を極めた未来叙事詩四部作完結篇
(「内容紹介」より)

2位 影が行く ホラーSF傑作選(P・K・ディック、D・R・クーンツ 他)
3位 フレームシフト(ロバート・J・ソウヤー)
4位 ダーウィンの使者(グレッグ・ベア)
5位 終わりなき平和(ジョー・ホールドマン)
6位 エンダーズ・シャドウ(オースン・スコット・カード)
7位 太陽の王と月の妖獣(ヴォンダ・N・マッキンタイア)
8位 SFの殿堂 遥かなる地平(ロバート・シルヴァーバーグ編)
9位 パヴァーヌ(キース・ロバーツ)
10位 タイムライン(マイクル・クライトン)

1999年

宇宙消失

グレッグ・イーガン

1位 宇宙消失(グレッグ・イーガン)

Quarantine

2位 スタープレックス(ロバート・J・ソウヤー)
3位 順列都市(グレッグ・イーガン)
4位 キリンヤガ(マイク・レズニック)
5位 エンディミオン(ダン・シモンズ)
6位 星ぼしの荒野から(ジェイムズ・ティプトリー・Jr.)
7位 ワン・オヴ・アス(マイケル・マーシャル・スミス)
8位 ゾッド・ワロップ あるはずのない物語(ウィリアム・B・スペンサー)
9位 ダスト(チャールズ・ペレグリーノ)
10位 フェアリイ・ランド(ポール・J・マコーリイ)