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アマンダ・クイック「オーロラ・ストーンに誘われて」の感想です。

アマンダ・クイック「オーロラ・ストーンに誘われて」☆☆

オーロラ・ストーンに誘われて

水晶占い師のリオーナ・ヒューイットは、一族に古くから伝わる不思議なパワーを持つ水晶「オーロラ・ストーン」を取り戻すため、「オーロラ・ストーン」を隠し持つデルブリッジ卿のパーティーに出向いた。

オーロラ・ストーンを探してデルブリッジ邸の博物館内に忍び込んだリオーナは、暗闇の中で女性の刺殺体とその近くで佇むアーケイン・ソサエティの調査員サディアス・ウェアと鉢合わせしてしまう。

サディアスの様子から見て彼は殺人犯ではないとリオーナは確信するが、人に見つかれば犯人と間違えられてしまう。

二人は屋敷を抜けだそうとするが、その時リオーナは戸棚の一つからオーロラ・ストーンが発するエネルギーを感知した。

サディアスが鍵のかかった戸棚を開けオーロラ・ストーンを取り出したところ、中から幻覚を生み出す毒が吹き出て、毒に侵されたサディアスは不気味な幻覚に囚われてしまう。

リオーナはサディアスの幻覚を取り除くため、自らの超能力を利用してオーロラ・ストーンの秘められた力を引き出した。

リオーナとサディアスのエネルギーが交差した時、二人は信じられないような絆を感じるが、サディアスの治癒が終わった後、疲れきったサディアスを宿屋に残してリオーナは姿を消してしまう。

一方でオーロラ・ストーンを盗まれたデルブリッジ卿は、超能力を持つ殺人狂の男にオーロラ・ストーンを取り戻すよう指令を下した。


超能力者の秘密組織アーケイン・ソサエティのメンバーを主人公にした、「運命のオーラに包まれて」に続くヒストリカル・ロマンス・シリーズの2作目です。

催眠能力の持ち主ということで誰からも恐れられ、友人も恋人もいないサディアスと、水晶占い師の家系に生まれて恵まれない生活をおくってきたリオーナのロマンスを中心にして、アーケイン・ソサエティ創設者の'秘薬'とそのライバルの水晶をめぐる事件を描いた作品です。

物語の落ち着く先は見当がつきますけど、何となく読みたくなるシリーズ物ですね。


「アーケイン・ソサエティ」シリーズ(ヒストリカル)。

運命のオーラに包まれて
「オーロラ・ストーンに誘われて」(本書)
禁じられた秘薬を求めて
虹色のランプの伝説