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翻訳ミステリー読者賞を受賞した作品の一覧です。

翻訳ミステリー読者賞受賞作

翻訳ミステリー読者賞は翻訳ミステリー大賞の読者企画として2013年から開催された、一般読者のメール又はTwitterによる投票によって決定される翻訳ミステリーを対象とした文学賞です。
前年度(第5回以降は1/1から12/31)に出版された海外ミステリィが対象で、賞は翻訳ミステリー大賞の発表と同日に、同じ会場で発表されています。
読者賞の運営は翻訳ミステリー大賞シンジケートとは別の翻訳ミステリーを愛好する有志によって行われ、その経費は翻訳ミステリー読書会に参加されている方や一般の方からのカンパにより賄われています。
以下は翻訳ミステリー読者賞受賞作の一覧です。

第11回(2022年)

莫理斯 (トレヴァー・モリス)(Trevor Morris)

辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿(神探福邇、字摩斯)

翻訳:舩山むつみ

    19世紀の偉大なる名探偵シャーロック・ホームズがもし、ビクトリア朝時代の英国人ではなく、清末の時代に生きた中国人だったとしたら……。そして、彼が奇妙な事件を次々に解決したのが大英帝国の首都ロンドンではなく、東の果ての植民地香港だったら……。ホームズとワトソンを彼らとまったく同じ時代に生きた中国人、福邇(フー・アル)と華笙(ホア・ション)とし、物語の舞台を香港にした極上のパスティーシュ作品。正典ホームズ・シリーズからの換骨奪胎ぶりが絶妙だ。
    (「内容紹介」より)

    第10回(2021年)

    ホリー・ジャクソン(Holly Jackson)

    自由研究には向かない殺人(A Good Girl's Guide to Murder)

    翻訳:服部京子

      イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ!
      (「内容紹介」より)

      第9回(2020年)

      ディーリア・オーエンズ(Delia Owens)

      ザリガニの鳴くところ(Where the Crawdads Sing)

      翻訳:友廣純

      • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

      ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──
      (「内容紹介」より)

      第8回(2019年)

      ロバート・クレイス(Robert Crais)

      指名手配(The Wanted)

      翻訳:高橋恭美子

        私立探偵エルヴィス・コールは、ある母親から、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査してほしいという依頼を受ける。どうやら少年は仲間とともに裕福な家からの窃盗を繰り返しているらしい。警察より先に身柄を確保し、自首させたいという母親。だが、コールの先をいくように、何者かが少年の仲間を殺していた。そして少年の身にも…。『容疑者』『約束』に続く第3弾。
        (「内容紹介」より)

        第7回(2018年)

        アンソニー・ホロヴィッツ(Anthony Horowitz)

        カササギ殺人事件(Magpie Murders)

        翻訳:山田蘭

        • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

        1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
        (「内容紹介」より)

        第6回(2017年)

        陳浩基(Chin Kouki)

        13・67(13・67)

        翻訳:天野健太郎

          2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。
          (「内容紹介」より)

          第5回(2016年)

          ジョー・ネスボ(Jo Nesbo)

          その雪と血を(Blood on Snow)

          翻訳:鈴木恵

            標的であるボスの妻に恋をした瞬間、殺し屋の運命の歯車は狂い始めた……世界中で4000万部を売り上げる北欧ミステリの旗手がクリスマス前夜のオスロを舞台に描く、愛と血の物語
            (「内容紹介」より)

            第4回(2015年)

            アーナルデュル・インドリダソン(Arnaldur Indridason)

            声(Voices)

            翻訳:柳沢由実子

              クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下で、一人の男が殺された。ホテルの元ドアマンだった男は、サンタクロースの扮装でめった刺しにされていた。捜査官エーレンデュルは捜査を進めるうちに、被害者の驚愕の過去を知る。一人の男の栄光、悲劇、転落……そして死。自らも癒やすことのできない傷をかかえたエーレンデュルが到達した悲しい真実。全世界でシリーズ累計1000万部突破。翻訳ミステリー大賞・読者賞をダブル受賞の傑作。
              (「内容紹介」より)

              第3回(2014年)

              ケイト・モートン(Kate Morton)

              秘密(The Secret Keeper)

              翻訳:青木純子

                少女ローレルは庭のツリーハウスから、見知らぬ男が現われ母ドロシーに「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と話しかけるのを見た。そして母はナイフで男を刺したのだ。男は死んだが、ローレルは目撃したすべては話さず、事件は多発していた強盗事件のひとつとされ、母の正当防衛が認められた。50年後、女優となったローレルは、死の床にある母の過去を知りたく思う。古い写真に母と映る美しい女性は誰? あの事件は何だったのか?
                (「内容紹介」より)

                第2回(2013年)

                アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム(Anders Roslund & Borge Hellstrom)

                三秒間の死角(Three Seconds)

                翻訳:ヘレンハルメ美穂

                  麻薬密売組織の中枢まで上り詰めた優秀な警察の潜入捜査員パウラ。重罪刑務所に麻薬密売の拠点を築くべく、法務省上層部の極秘の後ろ盾を得て、刑務所内へ潜り込み商売を始めたが、その正体を知らぬまま、入所前に彼がかかわった殺人事件を捜査するグレーンス警部の追及の手が伸びるや、法務省上層部は保身のためにパウラ切り捨てを決定した……
                  (「内容紹介」より)

                  第1回(2012年)

                  ネレ・ノイハウス(Nele Neuhaus)

                  深い疵(Tiefe Wunden)

                  翻訳:酒寄進一

                    殺害されたユダヤ人は、実はナチスの武装親衛隊員だった! ? 不可解な連続殺人事件に刑事オリバー&ピアが挑む。ドイツでシリーズ累計150万部突破、弩級の傑作!
                    (「内容紹介」より)

                    第1回(2012年)

                    キャロル・オコンネル(Carol O'connell)

                    吊るされた女(Crime School)

                    翻訳:務台夏子

                      娼婦が何者かに吊された。金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。マロリーは連続殺人と断定するが……。ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。
                      (「内容紹介」より)

                      第1回(2012年)

                      スティーヴ・ハミルトン(Steve Hamilton)

                      解錠師(The Lock Artist)

                      翻訳:越前敏弥

                      • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                      八歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。孤独な彼は錠前を友に成長する。やがて高校生となったある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に……
                      (「内容紹介」より)