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翻訳ミステリー大賞を受賞した作品の一覧です。

翻訳ミステリー大賞受賞作

翻訳ミステリー大賞は2009年10月1日に設立された文学賞で、日本語に翻訳された海外ミステリィ小説が対象となります。
特定のスポンサーに依存していない文学賞で、主催は翻訳ミステリー大賞シンジケート、運営はボランティア、運営資金はカンパとアフィリエイト収入で行われ、賞の選考は海外ミステリーの現役翻訳者の投票によって行われています。
以下は受賞した作品の一覧です。

  • 第14回
    (2022年)

    リチャード・ラング(Richard Lange)

    彼女は水曜日に死んだ(Sweet Nothing)

    翻訳:吉野弘人

      ギャングの少年の殺人を目撃した女性は、報復を恐れて通報するか苦悩する(「ベイビー・キラー」)。1988年フランスで、8人の子供を殺した囚人と看守の奇妙な交流を描く(「ボルドーの狼」)。メキシコから密入国する親戚を救うため、少年は父と山火事が広がる国境地帯に踏み入る(「灰になるまで」)。犯罪に関わった人々の孤独と希望を、美しく切なく真摯に描く。CWA賞最優秀短編賞受賞作を含む傑作短編集!
      (「内容紹介」より)

    • 第13回
      (2021年)

      紀蔚然

      台北プライベートアイ(Private Eyes)

      翻訳:舩山むつみ

        劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれ、警察から犯人と疑われる羽目に陥る。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?
        (「内容紹介」より)

      • 第12回
        (2020年)

        イーアン・ペアーズ(Iain Pears)

        指差す標識の事例(An Instance of the Fingerporst)

        翻訳:池央耿・東江一紀・宮脇孝雄・日暮雅通

          1663年、クロムウェルが没してのち、王政復古によりチャールズ二世の統べるイングランド。医学を学ぶヴェネツィア人のコーラは、訪れたオックスフォードで、大学教師の毒殺事件に遭遇する。誰が被害者の酒に砒素を混入させたのか? 犯人は貧しい雑役婦で、怨恨が動機の単純な殺人事件と目されたが──。衝撃的な結末の第一部に続き、その事件を別の人物が語る第二部の幕が開き、物語はまったく異なる様相を呈していく──。『薔薇の名前』とアガサ・クリスティの名作が融合したかのごとき、至高の傑作!
          (「内容紹介」より)

        • 第11回
          (2019年)

          ルー・バーニー(Lou Berney)

          11月に去りし者(November Road)

          翻訳:加賀山卓朗

            1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていた―MWA賞受賞作家が放つ、傑作犯罪小説!ハメット賞受賞作。
            (「内容紹介」より)

          • 第10回
            (2018年)

            アンソニー・ホロヴィッツ(Anthony Horowitz)

            カササギ殺人事件(Magpie Murders)

            翻訳:山田蘭

            • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

            1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
            (「BOOK」データベースより)

          • 第9回
            (2017年)

            R・D・ウィングフィールド(R.D.Wingfield)

            フロスト始末(A Killing Frost)

            翻訳:芹澤恵

              今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署に居合わせたフロスト警部は、強姦・脅迫・失踪と、次々起こる厄介な事件をまとめて担当させられる。警部がそれらの捜査に追われている裏で、マレット署長は新たに着任したスキナー主任警部と組み、フロストをよその署に異動させようと企んでいた…。史上最大のピンチに陥った警部の苦闘を描く、超人気警察小説シリーズ最終作。
              (「BOOK」データベースより)

            • 第8回
              (2016年)

              ジョー・ネスボ(Jo Nesbo)

              その雪と血を(Blood on Snow)

              翻訳:鈴木恵

                オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだった。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に、世界で著作累計2800万部を突破した北欧ミステリの重鎮が描く、血と愛の物語。
                (「内容紹介」より)

              • 第7回
                (2015年)

                アーナルデュル・インドリダソン(Arnaldur Indridason)

                声(Voices)

                翻訳:柳沢由実子

                  クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下で、一人の男が殺された。ホテルの元ドアマンだった男は、サンタクロースの扮装でめった刺しにされていた。捜査官エーレンデュルは捜査を進めるうちに、被害者の驚愕の過去を知る。一人の男の栄光、悲劇、転落……そして死。自らも癒やすことのできない傷をかかえたエーレンデュルが到達した悲しい真実。全世界でシリーズ累計1000万部突破。翻訳ミステリー大賞・読者賞をダブル受賞の傑作。
                  (「内容紹介」より)

                • 第6回
                  (2014年)

                  ケイト・モートン(Kate Morton)

                  秘密(The Secret Keeper)

                  翻訳:青木純子

                    『忘れられた花園』のモートンが再び読者を誘う物語の迷宮。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。母は、なぜあの見知らぬ男を殺したのか?少女だったローレルは確かに聞いた―「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と彼が言ったのを。
                    (「BOOK」データベースより)

                  • 第5回
                    (2013年)

                    スティーヴン・キング(Stephen King)

                    11/22/63(11/22/63)

                    翻訳:白石朗

                      平凡な国語教師ジェイクは死期の迫った友人アルから「1958年にタイムトラベルできる扉」の存在を知らされる。その扉は常に1958年に通じており、「過去」でどんなに長く過ごそうとも、「現在」に戻ればわずか数分しか経過していないという性質をもっていた。アルはジェイクに果たせなかった夢を託す――ケネディ大統領暗殺の阻止。アルは何度も過去へ旅をし、暗殺阻止を試みてきた。しかし「歴史」は容易な改変を拒み、企ては失敗を繰り返してきた。ジェイクは友人の悲願を引き継ぐことを約束した。ジェイクは「過去」へと旅をして、そこで暮らしながら歴史との戦いを開始した。しかし歴史改変は困難をきわめた。ある悲劇を阻止すれば別の悲劇が発生し、ジェイクは苦悩する。何度も旅を繰り返し、ジェイクは徐々に暗殺の核心へとにじり寄ってゆく――
                      (「内容紹介」より)

                    • 第4回
                      (2012年)

                      スコット・トゥロー(Scott Turow)

                      無罪 INNOCENT(Innocent)

                      翻訳:二宮馨

                        かつて検事補殺しの裁判で無罪を勝ち取り、今や判事の座に昇りつめたラスティ・サビッチ。彼の妻バーバラが変死した、遺体の発見から通報までに空白の一日があったことに疑惑を抱いた検事局の調べで、サビッチに愛人がいたという事実が浮かび上がった。次々に状況証拠が積みあがる中、かつてサビッチの裁判で屈辱的な敗北を喫した地方検事トミー・モルトは、ついにサビッチを妻殺しで訴追することを決意した。そして因縁の法廷が幕を開ける。サビッチは妻を殺したのか、遺体発見後の空白の時間は何を意味するのか、彼は何を隠しているのか?嘘と真実と駆け引きが白熱する。そして衝撃の真実はすべてが終わったあとに明かされる。それはあまりに悲しく痛ましく、人間の愛と憎悪を描き出す―歴史的名作『推定無罪』続編の名に恥じぬ重厚なる傑作。
                        (「BOOK」データベースより)

                      • 第3回
                        (2011年)

                        ケイト・モートン(Kate Morton)

                        忘れられた花園(The Forgotten Garden)

                        翻訳:青木純子

                          1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。
                          (「BOOK」データベースより)

                        • 第2回
                          (2010年)

                          ジェラルディン・ブルックス(Geraldine Brooks)

                          古書の来歴(People of the Book)

                          翻訳:森嶋マリ

                            100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。ハガダーはユダヤ教の祈りや詩篇が書かれた書で、今回発見されたのは実在する最古のものと言われ、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていた。鑑定を行なったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。それを皮切りに、ハガダーは封印してきた歴史をひも解きはじめる…。翻訳ミステリー大賞受賞作。
                            (「BOOK」データベースより)

                          • 第1回
                            (2009年)

                            ドン・ウィンズロウ(Don Winslow)

                            犬の力(The Power Of The Dog)

                            翻訳:東江一紀

                            • 再読度 ☆:読後感 ☆☆☆

                            メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。
                            (「BOOK」データベースより)