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フィリップ・K・ディック記念賞を受賞した作品の一覧です。

フィリップ・K・ディック記念賞(The Philip K. Dick Memorial Award)受賞作

フィリップ・K・ディック記念賞(The Philip K. Dick Memorial Award)はフィラデルフィアSFソサエティ(Philadelphia Science Fiction Society)が運営する、SF作家フィリップ・K・ディックを記念して創設されたSF文学賞です。
前年にアメリカでペーパーバックで刊行されたSF小説の中から最優秀作品が選ばれます。
以下は受賞作の一覧です。

2023年

(Bethany Jacobs)

(These Burning Stars)

    2022年

    (Kimberly Unger)

    (The Extractionist)

      2021年

      (Kali Wallace)

      (Dead Space)

        2020年

        (Alison Stine)

        (Road Out of Winter)

          2019年

          サラ・ピンスカー(Sarah Pinsker)

          いずれすべては海の中に(Sooner or Later Everything Falls Into the Sea: Stories)

            最新の義手が道路と?がった男の話(「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」)、世代間宇宙船の中で受け継がれる記憶と歴史と音楽(「風はさまよう」)、クジラを運転して旅をするという奇妙な仕事の終わりに待つ予想外の結末(「イッカク」)、並行世界のサラ・ピンスカーたちが集まるサラコンで起きた殺人事件をサラ・ピンスカーのひとりが解決するSFミステリ(「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」)など。奇想の海に呑まれ、たゆたい、息を継ぎ、泳ぎ続ける。その果てに待つものは――。静かな筆致で描かれる、不思議で愛おしいフィリップ・K・ディック賞を受賞した異色短篇集。
            (「内容紹介」より)

            2018年

            オードリー・シュルマン(Audrey Schulman)

            (Theory of Bastards)

              2017年

              キャリー・ヴォーン(Carrie Vaughn)

              (Bannerless)

                2016年

                クラウディア・キャスパー(Claudia Casper)

                (The Mercy Journals)

                  2015年

                  ラメズ・ナム(Ramez Naam)

                  (Apex)

                    2014年

                    メグ・エリソン(Meg Elison)

                    (The Book of the Unnamed Midwife)

                      2013年

                      ベン・H・ウィンタース(Ben H. Winters)

                      カウントダウン・シティ(Countdown City)

                        失踪した夫を捜してくれないか――元刑事のパレスは知人にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅する日まであと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、パレスは地道に手がかりをたどりはじめる。『地上最後の刑事』に続く第二弾。
                        (「内容紹介」より)

                        2012年

                        ブライアン・フランシス・スラッテリー(Brian Francis Slattery)

                        (Lost Everything)

                          2011年

                          サイモン・モーデン(Simon Morden)

                          (The Samuil Petrovitch Trilogy(三部作)Equations of Life/Theories of Flight/Degrees of Freedom)

                            2010年

                            マーク・ホダー(Mark Hodder)

                            バネ足ジャックと時空の罠(The Strange Affair of Spring-Heeled Jack)

                              蒸気機関や優生学など科学技術の大発展により変貌した、もうひとつの19世紀ロンドン。天才探検家リチャード・バートンは首相の特命を受け、親友の詩人アルジャーノン・スウィンバーンとともに、帝都を騒がす人狼たちを追う。そのバートンを執拗に狙う怪人バネ足ジャックは、ロンドン変貌の原因とバートンの将来について重大な予言を口にする……伊藤計劃『ハーモニー』を抑えてP・K・ディック賞を受賞した快作スチームパンク!
                              (「内容紹介」より)

                              2009年

                              C.L.アンダースン(C. L. Anderson)

                              エラスムスの迷宮(Bitter Angels)

                              • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                              地球を中心とした人類の共同体パクス・ソラリスが銀河系に君臨する世界の中で、負債奴隷制度を持つエラスムス星系は政情不安だったが、平和を守るために組織された統一政府軍の守護隊の指揮官ビアンカが殺害されるという事件が起きる。ビアンカの最期のメッセージでは、エラスムスでは密かにパクス・ソラリスに対する開戦の準備が進んでいるという。親友であった亡きビアンカの指名を受けた守護隊の元野戦指揮官テレーズは、愛する家族の反対を押し切って危険な任務への復帰を決意するが・・・。

                              2008年

                              アダム=トロイ・カストロ(Adam Troy Castro)

                              シリンダー世界111(Emissaries from The Dead)

                                2007年

                                M・ジョン・ハリスン(M. John Harrison)

                                (Nova Swing)

                                  2006年

                                  クリス・モリアーティ(Chris Moriarty)

                                  (Spin Control)

                                    2005年

                                    M・M・バックナー(M.M.Buckner)

                                    ウォー・サーフ(War Surf)

                                      2004年

                                      ギネス・ジョーンズ(Gwyneth Jones)

                                      (Life)

                                        2003年

                                        リチャード・モーガン(Richard Morgan)

                                        オルタード・カーボン(Altered Carbon)

                                          テクノロジーの発達によって命の定義が変えられたこの時代、人間の意識は、今や脳に保存され、新しい肉体(スリーヴ)にダウンロードできるようになった。その結果、死などレーダー上の小さな輝点にすぎなくなった。元特命部隊隊員タケシ・コヴァッチは何度か殺されたことのある男だが、最後の死はことさら苦痛をともなうものだった。その後、ベイ・シティで新たなスリーヴをまとって再生した彼は、怪しげで暗く大きな謀略のど真ん中に放り込まれる。その謀略は存在が売買可能となった社会の標準に照らしても、邪悪この上ないものだった。タケシにとっては胸に銃弾を食らい、風穴をあけられたことさえただのはじまりにすぎなかった。
                                          (「内容紹介」より)

                                          2002年

                                          キャロル・エムシュウィラー(Carol Emshwiller)

                                          (The Mount)

                                            2001年

                                            (Richard Paul Russo)

                                            (Ship of Fools)

                                              2000年

                                              マイケル・マーシャル・スミス(Michael Marshall Smith)

                                              オンリー・フォワード(Only Forward)

                                              • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                              「行動センター」の極めて重要な地位にある男が失踪する事件が発生し、特異な能力を持つ探偵スタークが捜査に乗り出した。それぞれが自分の望む街「近隣区」に住む近未来で捜査を始めたスタークだが、行く先々で様々なトラブルに巻き込まれていく。2001年フィリップ・K・ディック賞を受賞したユニークな発想の傑作SF。

                                              1999年

                                              スティーヴン・バクスター(Stephen Baxter)

                                              プランク・ゼロ / 真空ダイヤグラム(Vacuum Diagrams)

                                                邦訳ではプランク・ゼロと真空ダイヤグラムに2分冊。

                                                1998年

                                                ジェフ・ライマン(Geoff Ryman)

                                                (253: The Print Remix)

                                                  1997年

                                                  (Stepan Chapman)

                                                  (The Troika)

                                                    1996年

                                                    スティーヴン・バクスター(Stephen Baxter)

                                                    タイム・シップ(The Time Ships)

                                                      1891年、時間航行家は再び未来へ旅立った。タイム・マシンを発明した時間航行家は、最初の時間旅行で出会ったエロイ族のウィーナを救うためマシンを再起動し、西暦80万2701年の未来をめざした。だが、彼がたどり着いたのは高度な知性を有するモーロック族が支配する異なる時間線の未来であった。H・G・ウエルズの名作『タイム・マシン』刊行百周年を記念して書かれ、英米独日四カ国のSF賞を受賞した量子論SFの傑作
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      1995年

                                                      (Bruce Bethke)

                                                      (Headcrash)

                                                        1994年

                                                        ロバート・チャールズ・ウィルスン(Robert Charles Wilson)

                                                        (Mysterium)

                                                          1993年

                                                          ジャック・ウォマック(Jack Womack)

                                                          エルヴィシー(Elvissey)

                                                            1993年

                                                            ジョン・M・フォード(John M. Ford)

                                                            (Growing Up Weightless)

                                                              1992年

                                                              (Richard Grant)

                                                              (Through the Heart)

                                                                1991年

                                                                イアン・マクドナルド(Ian McDonald)

                                                                黎明の王 白昼の女王(King of Morning, Queen of Day)

                                                                • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

                                                                1990年

                                                                パット・マーフィー(Pat Murphy)

                                                                (Points of Departure)

                                                                  1989年

                                                                  (Richard Paul Russo)

                                                                  (Subterranean Gallery)

                                                                    1988年

                                                                    ルーディ・ラッカー(Rudy Rucker)

                                                                    ウェットウェア(Wetware)

                                                                      月の私立探偵ステイ=ハイは、ユカワ博士から女性秘書の捜索を依頼された。人体の蛋白質を溶かす違法の麻薬"マージ"がらみの事件らしい。ロボットがこの麻薬を悪用し、人類・ロボット双方を超越する存在を創りだそうとしたことで驚天動地の騒動が・・・シュールでポップな正調マッドSF
                                                                      (「出版社の解説目録」より)

                                                                      1988年

                                                                      ポール・J・マコーリイ(Paul J. McAuley)

                                                                      4000億の星の群れ(Four Hundred Billion Stars)

                                                                        1987年

                                                                        パトリシア・ギアリー(Patricia Geary)

                                                                        ストレンジ・トイズ(Strange Toys)

                                                                          危険に満ちた魔術的世界へと足を踏み入れてしまった、一人の少女。60年代アメリカを舞台に、現実と非現実、幻想と日常がまじりあう旅がはじまる。
                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                          1986年

                                                                          ジェイムズ・P・ブレイロック(James P.Blaylock)

                                                                          ホムンクルス(Homunculus)

                                                                            1985年

                                                                            ティム・パワーズ(Tim Powers)

                                                                            奇人宮の宴(Dinner at Deviant's Palace)

                                                                            • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                                            馬にひかれた真紅のシボレーが大通りを走り、通貨は稀少な蒸溜酒、昼夜をとわず武装自転車暴走族が略奪のかぎりをつくす奇妙な世界…だがこれこそ核戦争後の廃墟から甦ったロサンゼルスの姿だった!しかも、妖しげな“儀式”を行なって信者をふやす淫祠邪教が不気味に勢力を拡大している。ミュージシャンのリーヴァスは、かつての恋人がこの教団に囚われたと知り、その奪還を決意した。だが、総本山《奇人宮》への単身潜入した彼を待っていたのは、想像をはるかに超えた異様な光景だった!米SF界に新風を吹きこんだ期待の俊英が暗黒の近未来を描くディック記念賞受賞作。
                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                            1984年

                                                                            ウィリアム・ギブスン(William Gibson)

                                                                            ニューロマンサー(Neuromancer)

                                                                            • 再読度 ☆:読後感 ☆

                                                                            ハイテクと汚濁の都、千葉シティの空の下、コンピュータ・ネットワークの織りなす電脳空間を飛翔できた頃に思いを馳せ、ケイスは空虚な日々を送っていた。今のケイスはコンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だがその能力再生を代償に、ヤバい仕事の話が舞いこんできた。依頼を受けたケイスは、電脳未来の暗黒面へと引きこまれていくが……新鋭が華麗かつ電撃的文体を駆使して放つ衝撃のサイバーパンクSF!
                                                                            (「内容紹介」より)

                                                                            1983年

                                                                            ティム・パワーズ(Tim Powers)

                                                                            アヌビスの門(The Anubis Gates)

                                                                            • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                                            さえない中年の英文学者ブレンダン・ドイルは、好事家として有名な大富豪ダロウの話に思わず耳を疑った。なんとダロウは時間旅行の方法を発見したというのだ。なんでも時の流れには〈孔〉が開いていて、そこを通れば過去へ行くのも未来へ行くのも思いのままらしい。19世紀に赴いてコールリッジの生の講演を聞くというダロウの計画にすっかり乗せられ、時間旅行に参加することに決めたドイルを待ち受けていたものは…。フィリップ・K・ディツク記念賞受賞。
                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                            1982年

                                                                            ルーディ・ラッカー(Rudy Rucker)

                                                                            ソフトウェア(Software)

                                                                              隠退した天才ロボット学者コッブは、新たな肉体を提供するという申し出を受けて月に赴いた。月では、コッブに自意識を与えられて人間に叛乱したロボットたちが都市を築いている。招待に応じたコッブは、ロボット同士の大抗争にまきこまれた!マッドSFの鬼才が描く奇想天外な大騒動!
                                                                              (「出版社の解説目録」より)