ピーター・ストラウブ「シャドウランド」☆☆

シャドウランド

私立高校に入学したばかりの少年が、学校内や親しくなった友人の伯父さんの家で味わう不思議な体験を描いたファンタジィです。

15歳の少年が不可解な経験をする事で少年から大人になっていく青春物語ですけど、何となくとりとめのない話という印象を受けました。

欧米の昔からの由緒正しい私立の学校を舞台にしたファンタジィというのは、どことなくゴシックホラー風の幽霊話が似合う話が多いように思いますが、この作品も一部にそんな雰囲気を感じさせるところがあります。

ただ、全体的には作者の自己満足的な作品という印象を受けました。

怖い訳でもワクワクする訳でもないファンタジィで、それなりには楽しめますが、題材からするともっと面白く出来たんじゃないの?と思ってしまいます。

ただこういう雰囲気が好きな読者も居そうな気はします。

 

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