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ローラ・リー・ガーク「不埒な公爵のキスの作法」の感想です。

ローラ・リー・ガーク「不埒な公爵のキスの作法」☆☆

不埒な公爵のキスの作法

お針子のプルーデンスはちょっと小太り気味の28歳の女性で、父親が身籠った母親を捨ててアメリカに渡ったため、私生児として育てられてきた。

母親の死後彼女を引き取った叔父夫婦の家では厳しい生活を強いられ、10代のうちにロンドンに出て女一人で今日まで生きてきた。

ところがプルーデンスの父親はアメリカに渡ってから大成功を収め大富豪になっていた。

その父親が亡くなりプルーデンスに莫大な遺産を遺したため、彼女はイギリスで一番の裕福な女性になると言う。

しかし遺産相続には条件が付けられ、1年以内に弁護士が認めた結婚をすることがその条件の一つだった。

一方時を同じくして、叔父である先代公爵の死により爵位を継いだものの、破産寸前の状態にあるセント・サイアス公爵リースは裕福な女性との結婚をどうしても必要としていた。

お針子をしていたプルーデンスの事が気に入っていたリースは、彼女が大金持ちの女相続人になった事を知ると、何とか結婚したいと策略を練るが、プルーデンスを知るほどに彼女に惹かれていく。


淑女にささげるキスの作法」に続く職業を持った女性を主人公にしたヒストリカル・シリーズ「ガール・バチェラー」の第2作目の作品になります。

高い地位を持ちながら貧乏な貴族と、社会的な地位は高くないけど裕福な女性のロマンスに加えて、突然の幸運に恵まれたプルーデンスの親戚が、何とかおこぼれに与ろうと集まってきて起こる騒動を描いています。

管理人はこの作者のロマンス小説がお気に入りです。

この作品も突然大金持ちになった女性の違和感が上手く描かれていたし、予定調和の物語は読んでいて安心感を感じさせてくれます。

ただどうにもラストシーンが今ひとつ盛り上がりに欠けていたように感じました。