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カレン・ローズ「闇に消える叫び」の感想です。

カレン・ローズ「闇に消える叫び」☆☆☆

闇に消える叫び

看護師アレックスの元に、麻薬中毒患者だった義妹ベイリーが行方不明となり、ベイリーの幼い娘が一人残されているとの連絡が入った。

急遽ベイリーが住んでいた町ダットンに向かうアレックス。しかしアレックスの生まれ故郷でもあるダットンは、彼女にとって忌まわしい記憶が残る場所だった。

一方、実の弟が起こした猟奇殺人事件から復帰した州調査局の捜査官ダニエルは、早速若い女性が変死体で発見された事件の担当となるが、その殺害手口は13年前にダニエルの生まれ故郷ダットンで起きた事件と酷似したものだった。

忌まわしい過去に引き寄せられ出会うアレックスとダニエルの二人。そこにはおぞましい秘密が隠されていた。


精神を病んだ殺人狂を主人公にしたロマンチック・サスペンス「誰にも聞こえない」の続編にあたる作品です。

前作を読まなくても問題はないと思いますが、実質的に3部作のようになっていますし、登場人物も重なることが多いので、順番に読んだ方が良いでしょう。

主人公は前作のおしまいの方に登場するジョージア州調査局の特別捜査官ダニエル・ヴァータニアンと、13年前に双子の姉を殺害されて、その直後に母親が拳銃自殺をしたとされる女性アレックスです。

それぞれの事情を抱えた二人が、殺人事件と誘拐事件をきっかけに出会い、お互いの事件のつながりから行動を共にする内に結ばれていくというようなロマンチック・サスペンスです。

カレン・ローズ作品はロマンス小説のカテゴリーに入れられていますが、全体的にサスペンス・ミステリィ色が強い小説を書いています。

この作品もロマンスが主体というよりもサスペンスが主体になっています。

ダニエルがこの手の作品の主人公にしては正義感が強くて真面目な人という印象で好感が持てました。