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キャサリン・アンダーソン 「陽だまりのふたり」の感想です。

キャサリン・アンダーソン「陽だまりのふたり」☆☆

陽だまりのふたり

ロデオ競技場に出かけた牧場経営者サマンサは、馬を虐待している大男の酔漢を諌めたところ逆上した男に襲われてしまう。

あわやという危ないところに現れてサマンサを救ったのは、ボランティアとして会場に来ていた獣医のタッカーだった。

危険を顧みず暴漢に勇敢に立ち向かう小柄で美しい女性サマンサに惹かれたタッカーはサマンサを食事に誘うが、別れた前夫から受けたDVの影響で男性に対して距離を置くサマンサはその誘いを断り、お互いを気にしながらも二人は別れた。

ある日、サマンサの牧場で飼育されている一頭の馬が原因不明の病気で倒れ、さらに彼女が育て上げたチャンピオン馬が突然興奮状態に陥り危険な状態になるという事態が起る。

これは自分の手に負えないと判断したサマンサは、名医と評判の高いタッカーに救いを求めた。

牧場を訪れ不眠不休で治療にあたるタッカー。動物たちに愛情を注ぐ彼の姿を見ているうちにサマンサの警戒心は和らぎ、タッカーに強く惹かれていく。

しかしタッカーは、この異変が毒物や麻薬によるものではないかと疑っていた。

事実、この事件にはサマンサを陥れようとする陰謀が隠されていた。


DV被害から立ち直り、牧場経営に生きがいを見出して逞しく生きようとする勇敢な女性サマンサと、そんなサマンサに惹かれる忍耐強く優しい獣医タッカーとの恋を描いたロマンス小説です。

失語症の美女と仕事一筋の若き獣医の恋を描いた「あなたに会えたから」の主人公アイザイア・コールターの双子の兄タッカー・コールターを主人公にしたロマンス小説ですが、「あなたに会えたから」ではクールで合理的な男性として描かれていたタッカーが、この小説では賢く逞しく忍耐強く優しくと出来すぎの立派な好青年になっています。

ロマンス小説としては悪くないけど、前作に比べるとやや平坦な作品という気がします。