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日本漫画家協会賞を受賞した作品の一覧です。

日本漫画家協会賞受賞作

日本漫画家協会賞は、公益社団法人日本漫画家協会が漫画文化の普及と漫画界の向上発展をはかるために1972年に創設した賞です。
その年の出版物や活動の中で応募・推薦された作品を対象にして、漫画家や漫画関係者などの選考委員により大賞・優秀賞などの各賞が選ばれていますが、全体的にあまり商業的ではない作品が選ばれる傾向があるように思います。
第43回(2014年度)から大賞がコミック部門と一コマ漫画などのカーツーン部門に分かれました。以下は大賞受賞作です。

第53回(2024年)

コミック部門 小田ゆうあ「かろりのつやごと」

恋って美味しいものですか? 食べることが幸せ。それでいい、と思っていました。男の人に興味がないわけではないのだけど、私、こんなだし。でも、あんなことやこんなこともちょっとはしたいな、って心のどこかで思ってるんです。『ふれなばおちん』の小田ゆうあ、令和を彩る新シリーズ!
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 古川タク「TAKUPEDIA」

第52回(2023年)

コミック部門 遠藤達哉「SPY×FAMILY」

名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘"は心を読む超能力者! “妻"は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 西田淑子「風刺漫画で説く 女を待つバリア」

国際漫画コンペティション参加作品など、カラーのひとコマ漫画53点に毒のある解説を付けた。ひとコマ漫画は文字でストーリーを語るコミックマンガとは違い、鑑賞には対象としている事象への知識と、ユーモアセンス理解の若干のトレーニングが必要だ。ここが足かせとなってひとコマ漫画は大衆の娯楽の地位をコミックに明け渡し、衰退の一途をたどっているが、いっぽうファンにとっては、知性をともなう奥深いユーモアこそが代替を許さない魅力となっている。自信作53コマを一冊にした。オールカラー。
(「内容紹介」より)

第51回(2022年)

コミック部門 野田サトル「ゴールデンカムイ」

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 塵芥居士「丁寧な暮らしをする餓鬼」

Twitterで大人気のイラストを4コマ漫画に大・改・編!!描きおろし短編漫画やお坊様のコラムを含む未公開作品50ページ以上を収録。丁寧な暮らしをするおちゃめな餓鬼・ガッキーの暮らしを餓鬼草紙タッチのイラストでお送りします。
(「内容紹介」より)

第50回(2021年)

コミック部門 吾峠呼世晴「鬼滅の刃」

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 ジョルジュ・ピロシキ「NEW NORMAL!」

自費出版

第49回(2020年)

コミック部門 みなもと太郎「風雲児たち」

慶長五年九月十五日、天下分け目の戦いは東軍・福島正則、西軍・宇喜多秀家の間で最初の戦闘が始まった。
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 佐藤正明「風刺漫画/政治漫画」

長年の政治漫画・風刺漫画の連載によりカーツーン部門を受賞。

第48回(2019年)

コミック部門 山田参助「あれよ星屑」

敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 横田吉昭「横田吉昭のカートゥーン」

自費出版

第47回(2018年)

コミック部門 諸星大二郎「ゴールデンカムイ」

不思議で奇怪な新作、満載。 怪異な世界と通じる祭り。日常に潜む不気味な出来事。今、最も身近な怪獣の物語。意志を持ってしまった影……。鬼才・諸星大二郎が描く、コミックス初収録の奇怪譚、満載。あなたはきっとまだ見ぬ不思議に遭遇する。
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 篠原ユキオ「HITOKOMART」

自費出版

第46回(2017年)

コミック部門 つげ義春「つげ義春夢と旅の世界 他一連の作品」

不気味、だけどクセになる。あの名作の原画も初公開! 1960~70年代、マンガの常識を打ち破った「ねじ式」など4作を、描かれたままの姿=原画で堪能。全国を旅して撮った写真からは、失われた侘しい日本がにじみでる。〝いま?を語る4時間ロング・インタヴューも充実のデビュー60周年記念保存版! 「この本は買っても買わなくても後悔するでしょう」(つげ義春)
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 クリ・ヨウジ「クレージーマンガ」

自身の創作活動の原点であるマンガに、新たに取り組み、88才にして新鮮な感性で描かれた作品群。戦争・政治・犯罪・こども・宇宙人・タブー・動物・サイエンス・ナンセンス・エロス・欲望・老人の性・男と女・原発・未来・etc・・・今だ泉から溢れるようなアイデアの数々に驚愕! 得意の一コママンガから、著者初の長編作品まで全て、人間の本質をえぐる風刺精神こそクリ・ヨウジの天才である。60年代イギリスのアニメ雑誌に掲載された幻の作品も収録。カバー、本文イラスト全て本書のための描きおろし。本文英語訳付き。現在出版されているクリ・ヨウジの作品集は本書だけ!
(「内容紹介」より)

第45回(2016年)

コミック部門 一ノ関圭「鼻紙写楽」

『茶箱広重』『裸のお百』『らんぷの下』などの名作で知られる伝説の漫画家・一ノ関圭、待望の単行本です。歌舞伎と浮世絵を題材にした『鼻紙写楽』は、2003年~2009年にビッグコミック増刊で不定期連載されました。その全8話を大幅に加筆・再構成し、三部作としてついに単行本化。多くの漫画家から、また漫画好きの読者から絶賛されるも、あまりに寡作なために幻の漫画家といわれる一ノ関圭の、代表作『茶箱広重』をこえる24年ぶりの傑作最新作です。 物語は、江戸期・田沼の時代。町方役人の次男坊・勝十郎は長じて、座頭・五代目市川団十郎らの下で芝居小屋・中村座の囃子方「笛吹き勝」となって下働きをしていた。しかし、同心の兄・一馬が殺され、勝十郎は再び武士に戻り見習い同心に。時を同じくして江戸市中に連続幼女殺しが起き… (収録:「勝十郎」「卯之吉」「仲蔵」、巻末描き下ろし「初鰹」)
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 植田まさし「かりあげクン」

万年ヒラ社員でイタズラの天才、かりあげクン。初登場の時から、独特のヘアスタイルは変わっていません。サラリーマンの癒しバイブルコミック、バブル期もリストラ時代も平常心でスィースィー。植田まさし、永遠の笑宇宙。
(「内容紹介」より)

第44回(2015年)

コミック部門 おざわゆき「凍りの掌 シベリア抑留記」「あとかたの街」

小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
(「凍りの掌 シベリア抑留記 内容紹介」より)

カーツーン部門 今日マチ子「いちご戦争」

少女が夢見た戦争は、恐怖とお菓子の匂いがした――――。戦争を描いた超話題作『cocoon』『アノネ、』に続き、〈新世代の叙情作家〉今日マチ子が描く、「少女と戦争」最新作! 。撃たれた飛び散る内臓はいちごとなり、戦線にはシロップの血が流れ、マシュマロ戦艦が沈んでいく……。戦慄のオールカラー戦記。
(「内容紹介」より)

第43回(2014年)

コミック部門 室山まゆみ「あさりちゃん」

日本一元気な小学4年生のあさりには、ケンカの強い姉のタタミや、さらに強い母のさんごがいる。この強敵2人をたおすため、あさりのハチャメチャなギャグパワーはいつも全開!この3人のドタバタギャグバトルに、父のいわしは毎日たじたじ…。浜野家の大騒動に爆笑!元気いっぱいの明るい美少女(?)あさりちゃんが巻き起こす、痛快ドタバタコメディー!!
(「内容紹介」より)

カーツーン部門 小河原智子「Two Faces」

自費出版

第42回(2013年)

新田たつお「静かなるドン」

関東最大の暴力団・新鮮組の総長が射殺された! 跡目を継いだのは息子の静也。しかし彼の本業は、ランジェリー会社「プリティ」のデザイナーだったのだ。かくして、昼はしがないサラリーマン、夜はヤクザの大親分という、奇妙な生活が始まった……。
(「内容紹介」より)

第41回(2012年)

尾田栄一郎「ONE PIECE」

時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!
(「内容紹介」より)

横山キムチ「ねこだらけ ナイス」

どんな漫画かと聞かれるのが一番困るのですが、しいて言えば「ねこがしょうもないことをやって、最後にドヤ顔する4コマ漫画」でしょうか。爆笑するも良し。脱力するも良し。ホンワカいやされるも良し。放り投げるのもちょっとイヤだけど、良し。どうぞお好きなようにお楽しみください! ※読むと緊張感がなくなってしまう可能性がありますので、大事な仕事、試験、試合などの前はくれぐれもご用心ください。
(「内容紹介」より)

第40回(2011年)

くさか里樹「ヘルプマン!」

現実を真正面で受け止めなければならない介護の現場に入所した百太郎は、様々な体験を重ねて行く。そして老人との交流の中で百太郎はひとつの答えに辿り着く。ジジババ介護に風穴を開けろ! 今まで誰も描かなかったリアルな「老人介護」漫画!!
(「内容紹介」より)

ウノ・カマキリ「落画・他一連の作品」

池袋演芸場展覧会作品

第39回(2010年)

安倍夜郎「深夜食堂」

歓楽街の端にある小さな店『深夜食堂』。営業時間が夜の12時から朝の7時頃までだから、みんなが勝手にそう呼んでいる。そこは、メニューはわずか、あとは食べたいものを勝手に注文すれば、作れるものならなんでも作ってくれる変わった店だった…。
(「内容紹介」より)

鮎沢まこと「WILIGHT HOSPITAL 院内感染笑候群」

90歳を迎え、病院への入院・通院も多くなった漫画界の大御所・鮎沢まことが50日の病床で描きとった現代医療の現場と問題提起をウィットに富んだギャグとともにお届けします。漫画賞を数多く受賞し、病床に何社もの編集者が原稿を取りに訪れる現役最高齢漫画家が見た医療の現場とは!?
(「内容紹介」より)

第38回(2009年)

西岸良平「鎌倉ものがたり」

鎌倉に住む推理作家、一色正和はスゴ腕の名探偵でもある。愛妻亜紀子とともに、鎌倉内外の魔物、亡霊、神様、仏様、宇宙人ともお付き合い。知人、友人には警察関係者から不思議な動物まで幅広い。豊富なキャラクターとともに、鎌倉におこる難問、珍事件を解決するミステリーは、大人から子供まで楽しめる。ロングセラー人気コミック!
(「内容紹介」より)

所ゆきよし「政治漫画」

毎日新聞に連載の政治漫画

第37回(2008年)

浦沢直樹「20世紀少年」「21世紀少年」

1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが!
(「内容紹介」より)

南ひろこ「ひなちゃんの日常」

産経新聞1面で好評連載中のほのぼのまんが。1巻は1998年9月から2004年12月までの掲載分をまとめました。幼児である主人公のひなちゃんの日常生活を描きながら、人の優しさ、暖かさ、思いやりの大切さなどを描いています。子供や女性だけでなく、大人の男が読んでも“はまる”漫画という評判です。
(「内容紹介」より)

第36回(2007年)

大西巨人・のぞゑのぶひさ・岩田和博「神聖喜劇」

驚異の記憶力を持つ東堂は昭和十七年一月、対馬の要塞重砲兵連隊へと配属。そこでの三カ月の教育期間に彼が体験したものは何か?漫画化絶対不可能と言われた日本文学の金字塔ついに出現!
(「内容紹介」より)

砂川しげひさ「タマちゃんとチビ丸」他一連の作品

ワガハイ、チビ丸、のらノ助、コトメ、ボスノラとクロなど、かわいさ全開のネコたちが大活躍。
(「内容紹介」より)

第35回(2006年)

勝又進「赤い雪」

「このふるさとはまぼろしだ。けれども、だからこそ、すべての人のふるさとになりうる※」────近藤ようこ ※『アックス48号』(青林工藝舎・2005)より 水木しげる、つげ義春が絶賛し、2006年に日本漫画家協会賞・大賞を受賞した作品集が普及版で再登場。
(「内容紹介」より)

秋竜山「秋竜山マンガ通信」

特定の人たちに向けられて送られた漫画通信

第34回(2005年)

私の八月十五日の会「私の八月十五日」

森田拳次氏やちばてつや氏などが中心となって発起された戦争の記憶を持つ漫画家や作家の任意団体「私の八月十五日の会」によって、戦争の体験談をイラストと文章で表現した作品集。

吾妻ひでお「失踪日記」

突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。著者自身が体験した波乱万丈の日々を、著者自身が綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション! 。
(「内容紹介」より)

第33回(2004年)

佃公彦「ほのぼの君」

自然や動物の世界を無邪気な子供の目を通して描いた、大人の童話。
(「内容紹介」より)

佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」

永禄大学附属病院の研修医・斉藤英二郎の月収は3万8千円。医学部卒業から3ヶ月、初めて患者を受け持つことになる。理想とかけ離れた日本の医療の矛盾に苦悩しつつも、懸命に日々を送る!日本医療の現実を描いた衝撃作!
(「内容紹介」より)

第32回(2003年)

弘兼憲史「黄昏流星群」

52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。ホテルのレストランで食事の後、部屋で飲み直すことになるが、連絡先も本名も知らないまま、気まずく別れるはめに。彼女への恋心を抑えきれず、苦悩の日々を過ごしていたある日、意外な場所で再会を果たす。ふたりの恋心は一気に燃え上がるが、そこには障害も少なくなかった。
(「内容紹介」より)

いしいひさいち「一連の作品」