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泉鏡花文学賞を受賞した作品の一覧です。

泉鏡花文学賞受賞作

泉鏡花文学賞は泉鏡花の生誕100年を記念して1973年に制定された文学賞です。小説や戯曲などの単行本を対象に「ロマンの薫り高い作品」に与えられ、泉鏡花の生地である金沢市が主催しています。

以下は泉鏡花文学賞の受賞作です。

第51回(2023年)

北村薫 : 水 本の小説

    懐かしくて新しい物語の言葉が、映像や詩や短歌、歌のことばに結び合わされて光を放ち、豊かに輝き出す。向田邦子、隆慶一郎、山川静夫、遠藤周作、小林信彦、橋本治、庄野潤三、岸田今日子、エラリー・クイーン、芥川龍之介……思いがけなく繋がっていく面白さ。本の達人ならではの探索と発見が胸を打つ〈本の私小説〉。
    (「内容紹介」より)

    第51回(2023年)

    朝比奈秋 : あなたの燃える左手で

      ハンガリーの病院で、手の移植手術を受けたアサト。しかし、麻酔から覚めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手で――。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、傑作中篇!
      (「内容紹介」より)

      第50回(2022年)

      大濱普美子 : 陽だまりの果て

        時空や他己の隔たりを超えて紡がれる、懐古と眩惑に彩られた幻想譚6篇を収録。〈傾聴ボランティア〉の派遣先で出会った老婦人の作り話とも真実ともつかない昔語りと、主人公の過去現在が絡み合う交感の物語(「ツメタガイの記憶」) 。行きつ戻りつ繰り返される、老人の記憶の窓に映る追想(「陽だまりの果て」)。老いを意識し始めた主人公が姉御肌の老女と出会い、かけがえのないものを託される(「骨の行方」)。
        (「内容紹介」より)

        第49回(2021年)

        村田喜代子 : 姉の島

          85歳超えの退役海女たちは、後進の若者のために潜った海の海図作成に余念がない。カジメやアワビ、海底に突き刺ささる戦時の沈没船、水産大学校出の孫や嫁からきく天皇海山列と春の七草海山……円熟した作家による老女と潜水艦の異色冒険小説。
          (「内容紹介」より)

          第48回(2020年)

          髙樹のぶ子 : 小説伊勢物語 業平

            歌物語の不朽の名作にして、「恋の教科書」ともいわれることもある「伊勢物語」。その主人公とされる在原業平の一代記を「伊勢」の百二十五章段の和歌を物語の中に据えて大胆に周到に小説化。やまとことばに注目の集まった令和改元をはさみ日経新聞夕刊に連載された本作は、平安時代の古典に、千年かけて培われてきた日本人の情感、美意識を現代小説として吹き込み、活き活きとよみがえらせた傑作長編。連載時に小説に平安の都の風を吹き込んだ大野俊明氏の挿絵もカラーで16点収録。この作品を読んでから「伊勢物語」を読めば平安の「みやび」を五感で味わうことができるだろう
            (「内容紹介」より)

            第47回(2019年)

            田中慎弥 : ひよこ太陽

              道理で女が出てゆくわけだ――。妄想に取り憑かれた作家の姿を描く新しい私小説。今日も死ななかった。あの帽子を見たために、今日も死なずにすんだ――。一緒に住んでいた女に出ていかれ、切り詰めた生活でひたすら小説を書く40代の男。書けない日々が続き、いつしか死への誘惑に取り憑かれた男に、ある日人探しの依頼が届くが……。虚実のあわいで佇む作家の日常を描く連作小説集。芥川賞作家の新境地作。
              (「内容紹介」より)

              第46回(2018年)

              山尾悠子 : 飛ぶ孔雀

                シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。
                (「内容紹介」より)

                第45回(2017年)

                松浦理英子 : 最愛の子ども

                  日夏(ひなつ)と真汐(ましお)と空穂(うつほ)。夫婦同然の仲のふたりに、こどものような空穂が加わった。私立玉藻(たまも)学園高等部2年4組の中で、仲睦まじい3人は〈わたしたちのファミリー〉だ。甘い雰囲気で人を受け入れる日夏。意固地でプライドの高い真汐。 内気で人見知りな空穂。3人の輪の中で繰り広げられるドラマを、同級生たちがそっと見守る。ロマンスと、その均衡が崩れるとき。巧みな語りで女子高生3人の姿を描き出した傑作長編。
                  (「内容紹介」より)

                  第44回(2016年)

                  川上弘美 : 大きな鳥にさらわれないよう

                    遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭けー。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。
                    (「内容紹介」より)

                    第43回(2015年)

                    篠原勝之 : 骨風

                      十七歳、家出少年の人生は、挫折、家族解散、借金返済の自転車操業。愛猫、ビンボー暮らし、ゲージツ、室蘭、深沢七郎、モンゴル草原、青函連絡船、編み物、ベネチア、父親、どぶろく、スキンヘッド、弟、甲斐駒ケ岳……老いてなお逃げ続ける脚力で描き切った、崖っぷちの連作集!
                      (「内容紹介」より)

                      第43回(2015年)

                      長野まゆみ : 冥途あり

                        川辺の下町、東京・三河島。そこに生まれた父の生涯は、ゆるやかな川の流れのようにつつましくおだやかだった──と信じていた。亡くなってから父の意外な横顔に触れた娘の家族のルーツを巡る旅が始まる。遠ざかる昭和の原風景とともに描き出すある家族の物語。
                        (「内容紹介」より)

                        第42回(2014年)

                        小池昌代 : たまもの

                          40歳になって、別れた恋人から山尾という名の赤ん坊を預かった「わたし」。以来10年余、せんべい工場の契約社員をしながら山尾を育ててきた。知人男性との逢瀬を重ねながらも、山尾に実の息子同然の愛情を注ぐ「わたし」。初老にさしかかり、母と女の狭間を生きる、シングルマザーの日常。
                          (「内容紹介」より)

                          第42回(2014年)

                          中島京子 : 妻が椎茸だったころ

                            妻との死別の後、泰平は自炊を始めた。残された妻のレシピメモを見ながら格闘する日々、やがて泰平は料理教室に通いはじめるが……。亡くなった妻を思う男の気持ちを少しユーモラスに、切なく綴る表題作「妻が椎茸だったころ」のほか、温泉宿とその土地に纏わる物語、偶然出会った石の収集家との会話の中から浮かび上がるもうひとつの物語「蔵篠猿宿パラサイト」、亡くなった叔母の家に突如現れ家族のように振る舞う男が語った叔母との関係をコミカルに描いた「ハクビシンを飼う」など、日常の片隅に立ち上がる「ちょっと不思議な」五編を物語。
                            (「内容紹介」より)

                            第41回(2013年)

                            磯崎憲一郎 : 往古来今

                              語り手の「私」が、自分の子供のころの母親の思い出を語りだす。と思いきや、突然思い出を断ち切るように、二十歳ごろのうらぶれた京都旅行の話が始まる。線路で泣いている仔犬を救おうとした話、田舎の郵便局で働く巨漢の元力士、千年前の源平時代の領主の話、裸の大将・山下清の話、そして行き着くのは百年前にハワイに移民した日本人の話――自在に空間と時間を往来する、「私」を巡る五つの物語。
                              (「内容紹介」より)

                              第40回(2012年)

                              角田光代 : かなたの子

                                生まれなかった子に名前などつけてはいけない――日常に形を変えて潜む、過去の恐怖。著者の新境地、泉鏡花賞の傑作短編集
                                (「内容紹介」より)

                                第39回(2011年)

                                瀬戸内寂聴 : 風景

                                  思いがけない安吾賞受賞を契機に、かつての破滅的な恋が胸によみがえる「デスマスク」。戦時下の北京で運命的に出会った恩人との思い出、その邂逅と別れとを描く「絆」。およそ四十年前、心密かに準備してきた得度を目前にして揺れた女心と、師僧の言葉を初めて明かす「そういう一日」――。激動の半生をもとに、胸に深く刻まれた体験と道ならぬ情愛の記憶を渾身の筆でつづる、珠玉の自伝的短編小説集。第39回泉鏡花賞文学賞受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                  第39回(2011年)

                                  夢枕獏 : 大江戸釣客伝

                                    時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。やがて、義父・吉良上野介の計らいで「生類憐れみの令」を発布した、将軍綱吉に仕えることになるが・・・。同じ頃、絵師朝湖と俳人基角は江戸湾で土左衛門を釣り上げた。果たしてその正体は? 釣りの泥沼から覗く元禄時代。
                                    (「内容紹介」より)

                                    第38回(2010年)

                                    篠田正浩 : 河原者ノススメ-死穢と修羅の記憶

                                      芸能がつくりあげた荒唐無稽こそ、宇宙の片隅で漂う人間の叡智の産物かもしれない。構想50年―日本映画界の旗手が、芸能者たちの“運命”を追跡し、この国の“歴史”が時系列で記される単純化に抗する、渾身の書き下ろし作品。
                                      (「BOOK」データベースより)

                                      第37回(2009年)

                                      千早茜 : 魚神

                                        遊女屋が軒を連ねる、閉ざされた小さな島。美貌の姉弟は引き裂かれ、姉は女郎、弟は裏華町の男娼を経て、薬売りとして生きている。互いを求める二人の運命が、島の「雷魚伝説」と交錯し…。第21回小説すばる新人賞・泉鏡花文学賞受賞作!
                                        (「内容紹介」より)

                                        第36回(2008年)

                                        南木佳士 : 草すべり

                                          高校の同級生だった女性から手紙が届き、四十年ぶりに再会して登った浅間山での一日。青春の輝きに満ちていた彼女だったが…。人生の復路に始めた山歩きだからこそ知るかけがえのないものとは。過ぎゆく時のいとおしさが稜線を渡る風とともに身の内を吹きぬける山歩き短篇集。各賞で絶賛された珠玉の四篇収録。
                                          (「BOOK」データベースより)

                                          第36回(2008年)

                                          横尾忠則 : ぶるうらんど

                                            生と死のあいだ、此岸と彼岸をただよう永遠の愛の物語(短編連作『ぶるうらんど』第36回泉鏡花文学賞受賞作)に、異国(スペイン、アマゾン、カシミール)を旅する極彩色の幻想奇譚集『ポルト・リガトの館』をあわせて傑作幻想小説集。
                                            (「BOOK」データベースより)

                                            第35回(2007年)

                                            大鷹不二雄 : 鏡花恋唄

                                              第35回(2007年)

                                              立松和平 : 道元禅師

                                                源平戦乱の余燼さめやらぬ鎌倉初期、京都の摂関家・藤原基房の娘伊子を母に、村上源氏の流れを汲む名門家の歌人・久我通具を父に生まれた道元は、瞳が二重の「重瞳の子」のため天下人か大聖人になるとの予言を受ける。幼少のうちに母を失い世の無常を身に染みて感じた道元は、真実の道を求めて出家。建仁寺で栄西の弟子・明全に師事したが、正法を求める思い止み難く宋へと向かった。
                                                (「内容紹介」より)

                                                第34回(2006年)

                                                嵐山光三郎 : 悪党芭蕉

                                                  ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密…いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良だった!「俳聖」を敢えて俗人と同じレベルで再考し、犯罪すれすれのところに成立した俳諧の真の凄味に迫る、画期的芭蕉論。第34回泉鏡花文学賞&第58回読売文学賞W受賞。
                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                  第33回(2005年)

                                                  寮美千子 : 楽園の鳥-カルカッタ幻想曲-

                                                    仕事が成功しても、孤独な心は癒せない。消えた恋人を追い「世界の果て」へとさまよいでたミチカは、三十代の童話作家。バンコク・カルカッタ・カトゥマンドゥ・ヒマラヤ山中、そしてベンガル湾。混沌の都市と美しい自然を舞台に傷ついた心が交錯する。ガンジスの源流から河口までを巡る旅に救いはあるのか?死ぬほど美し大地を見下ろしながら、脚のない「楽園の鳥」は飛びつづける。ディープ・アジアを旅する恋愛冒険紀行小説。
                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                    第32回(2004年)

                                                    小川洋子 : ブラフマンの埋葬

                                                      ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      第31回(2003年)

                                                      丸谷才一 : 輝く日の宮

                                                        女性国文学者・杉安佐子は『源氏物語』には「輝く日の宮」という巻があったと考えていた。水を扱う会社に勤める長良との恋に悩みながら、安佐子は幻の一帖の謎を追い、研究者としても成長していく。文芸批評や翻訳など丸谷文学のエッセンスが注ぎ込まれ、章ごとに変わる文章のスタイルでも話題を呼んだ、傑作長編小説。朝日賞・泉鏡花賞受賞作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        第31回(2003年)

                                                        桐野夏生 : グロテスク

                                                          名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。
                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                          第30回(2002年)

                                                          野坂昭如 : 「文壇」およびそれに至る文業

                                                            第29回(2001年)

                                                            久世光彦 : 蕭々館日録

                                                              夜ごと「蕭々館」でくりひろげられる、文学談義、名文暗誦合戦、そして嘘か真か判然としない話の数々…。芥川龍之介、菊池寛、小島政二郎。青春をともにした三人の作家を描きながら「大正」という時代への想いを綴る傑作長篇。泉鏡花文学賞受賞作。
                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                              第29回(2001年)

                                                              笙野頼子 : 幽界森娘異聞

                                                                五感で選び取った世界を唯一無二の絢爛たる文章で描き、今も熱心に読み継がれ愛される作家、「森娘」。春の日、雑司が谷の路上で主人公は彼女の姿を?「贅沢貧乏を読むまで人は死ねない」と断言する著者が無上の愛と敬意をもって織りなし時空を震わす、作家同士、魂と言葉の一大セッション。泉鏡花文学賞受賞作。
                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                第28回(2000年)

                                                                多和田葉子 : ヒナギクのお茶の場合

                                                                  緑の髪の舞台美術家と小説家のわたしの交友を描いてえもいわれぬ可笑しみを湛えた表題作、恋愛小説ぐるいの少女が“ボクトーキタン”を追体験する「所有者のパスワード」ほか全8篇。日本語小説の閾を見据えたスリリングな最新短篇集。
                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                  第27回(1999年)

                                                                  吉田知子 : 箱の夫

                                                                    夫を運ぶのにちょうどいい大きさの箱はあるかしら?“小さな”夫との奇妙で幸福な日々。しかし、ある日…。たしかな手ごたえを持っていたはずの現実が、ふとあやうくなる瞬間を鮮やかに描き出す、待望の作品集。
                                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                                    第27回(1999年)

                                                                    種村季弘 : 種村季弘のネオ・ラビリントス 幻想のエロス ほか

                                                                      単行本から未収録作品まで、各巻毎にテーマ別に分類し、種村季弘の新たな迷宮世界を現出させた待望の著作集。
                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                      第26回(1998年)

                                                                      田辺聖子 : 道頓堀の雨に別れて以来なり─川柳作家・岸本水府とその時代

                                                                        大阪の川柳結社「番傘」を率いた岸本水府と、川柳に生涯を賭けた盟友たち…。川柳への深い造詣と敬愛で、その豊醇、肥沃な文学的魅力を描き尽す伝記巨篇。上巻は、若き水府と、柳友たちとの出会い、「番傘」創刊、大正柳壇の展望から新興川柳の抬頭までを描く。
                                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                                        第25回(1997年)

                                                                        村松友視 : 鎌倉のおばさん

                                                                          父であり祖父である村松梢風の、最後の道連れだったひと。母であり祖母である梢風の妻に育てられた私にとって、梢風とそのひとが暮らす鎌倉の家は特別な場所だった。放蕩三味の文人梢風との生活のなかで、そのひとは、年齢や経歴をさまざまに偽って人生を紡ぎだしてゆき、それはいつしか、父も母も死んだと言い聞かされて育てられた私の、出生と生い立ちへの思いに、複雑に交錯してゆく…。村松家の秘められた物語。
                                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                                          第25回(1997年)

                                                                          京極夏彦 : 嗤う伊右衛門
                                                                          • 再読度 ☆:読後感 ☆☆

                                                                          鶴屋南北「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、伊右衛門とお岩夫婦の物語を怪しく美しく、新たによみがえらせる。愛憎、美と醜、正気と狂気……全ての境界をゆるがせる著者渾身の傑作怪談。
                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                          第24回(1996年)

                                                                          柳美里 : フルハウス

                                                                            「家を建てる」が口癖だった父は、理想の家族を夢みて、本当に家を建ててしまう。しかし、娘たちも、十六年前に家を出た妻もその家には寄りつかなかった。そこで、父はホームレスの一家を家に招き、一緒に暮らし始めるのだが…。第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞受賞の表題作のほか、不倫の顛末を通して家族の不在をコミカルに描いた「もやし」を収録。
                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                            第24回(1996年)

                                                                            山田詠美 : アニマル・ ロジック

                                                                              主人公は、ヤスミン。黒い肌の美しき野獣。人間の動物園、マンハッタンに棲息中。あらゆる本能を手下にして幸福をむさぼる彼女は、言葉よりも、愛の理論よりも、とりこになった五感のせつなさを信じている。物語るのは、私。かねてヤスミンとは、一喜一憂を共にしてきた。なにせ彼女の中を巡り流れる「無垢」に、棲みついている私だから…。小説の奔流、1000枚の至福。泉鏡花賞。
                                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                                              第23回(1995年)

                                                                              辻章 : 夢の方位

                                                                                夢と現実との境界“日暮し坂”。幼年期に遡る魔術の瞬間、“日暮し坂”に佇む男の胸に去来する美しくも危うい光景…。人生の原景を透明な視線で描き、時空を超えた魂の永遠を謳う渾身の長篇力作。
                                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                                第22回(1994年)

                                                                                該当作なし

                                                                                  第21回(1993年)

                                                                                  山本道子 : 喪服の子

                                                                                    南国の大自然を背景に繊細な感覚で描く人生の幸福とは?秀作中・短篇5篇。
                                                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                                                    第20回(1992年)

                                                                                    鷺沢萠 : 駆ける少年

                                                                                      なぜ少年は走り続けるのか。ある夜見た夢がきっかけとなって、龍之は死んだ父のことを調べ始める。過去帳の中に記された見知らぬ名前から明らかになってゆく父の複雑な人生。父とは誰だったのか。私とは何なのか。青年の感性をみずみずしくとらえた表題作をはじめとする三篇を収録。第二十回泉鏡花文学賞受賞。
                                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                                      第20回(1992年)

                                                                                      島田雅彦 : 彼岸先生

                                                                                        ポルノなんだか、SFなんだか、政治小説なのか、ミステリーなのかわからない不思議な恋愛小説を書いている小説家の先生は川の向う岸に住んでいる。だから…彼岸先生。東京、ニューヨークで女性遍歴を重ねたドン・ファンで、プロの嘘つきである先生を、ぼくは人生の師と見立てたのだった。ロシア語を学ぶ十九歳のぼくと三十七歳の先生の奇妙な師弟関係を描いた平成版「こころ」。泉鏡花文学賞受賞作。
                                                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                                                        第19回(1991年)

                                                                                        有為エンジェル : 踊ろう、マヤ

                                                                                          イギリスのミュージシャンFと結婚したウイは1人娘マヤを生む。が、Fとその母親たちのエゴと異国での生活に疲れたウイは4歳のマヤを伴って日本へ帰国する。3年後、愛らしく成長したマヤは残酷な運命の下、車に轢かれ死ぬ。マヤを失ったウイとFは葬儀の日に再会したが……。泉鏡花賞受賞の愛の佳品。
                                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                                          第18回(1990年)

                                                                                          日影丈吉 : 泥汽車

                                                                                            ある日原っぱに敷かれた線路、毎日泥を運んで来ては池を埋めたてる汽車。その汽車に乗って森に着いた少年が、伐採された木々の中に見たものは―。風変りな夢物語6編。
                                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                                            第17回(1989年)

                                                                                            石和鷹 : 野分酒場

                                                                                              東京・下町にある居酒屋の暖簾をくぐる仲間たちの間に漂然と巻き上がる一陣の野分。市井の物語を軽妙な語り口で綴り、その底にある荒涼とした風景を現前させた力作短篇集。
                                                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                                                              第17回(1989年)

                                                                                              北原亞以子 : 深川澪通り木戸番小屋シリーズ
                                                                                              • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                                                              川沿い澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この二人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女を、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞の名作集。
                                                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                                                              第16回(1988年)

                                                                                              泡坂妻夫 : 折鶴

                                                                                                縫箔の職人田毎はパーティでかつての恋人だった鶴子と再会した。この出逢いが悲劇へとつながる表題作「折鶴」。友禅差しの模様師脇田が旅先でふと聞いた新内がきっかけで、酒と女で身を持ちくずした名新内語りの末路を知る「忍火山恋唄」など、職人の世界に男と女の結びつきの不可解さをからませた好短篇四作。
                                                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                                                第16回(1988年)

                                                                                                吉本ばなな : ムーンライト・シャドウ

                                                                                                  私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな"のすべてはここから始まった。
                                                                                                  (「内容紹介」より)

                                                                                                  第15回(1987年)

                                                                                                  倉橋由美子 : アマノン国往還記

                                                                                                    モノカミ教団が支配する世界から、幻の国アマノンに布教のため派遣された宣教師団。バリヤの突破に成功した唯一の宣教師Pを持っていたのは、一切の思想や観念を受け容れない女性国だった。男を排除し生殖は人工受精によって行われるこの国に〈男〉と〈女〉を復活させるべく,Pは「オッス革命」の遂行に奮闘するが…。究極の女性化社会で繰り広げられる、性と宗教と革命の大冒険。
                                                                                                    (「内容紹介」より)

                                                                                                    第15回(1987年)

                                                                                                    朝稲日出夫 : 朝稲日出夫シュージの放浪

                                                                                                      パリ、ブラッセル、アムステルダム、ハンブルグ、そしてラスパルマス。折り紙を売りながらの、あてのない旅。街々で女の熱い肌にふれ、友をつくり、ときには警官に追われる日々。どんな時にも、青年の躰には澄明な風が吹きつけていた。さまざまな人種の、民族の、若い男女のゆきかいを描く秀作。
                                                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                                                      第14回(1986年)

                                                                                                      増田みず子 : シングル・セル

                                                                                                        孤細胞(シングル・セル)のように生きる一大学院生と女子学生の共生と別離―単独者の生の論理を思考実験的に追究し、人間の永遠の孤独を豊かな筆力で描き切った最新長篇小説!
                                                                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                                                                        第13回(1985年)

                                                                                                        宮脇俊三 : 殺意の風景

                                                                                                          私の彼は毎日一人で樹海へ入っていく。植物採集のため?木に結びつけられたリボンを頼りにあとを追ってみるけれど、彼の姿は見えない。私はリボンをひとつひとつ…。(樹海の巻)日本全国18カ所―大自然の中の特異な景観を舞台に、人間の心の奥底に潜む本能的な怯え、戦慄を描いたスリリングな旅のミステリー。著者唯一の連作小説集。泉鏡花賞受賞作。
                                                                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                                                                          第12回(1984年)

                                                                                                          赤江瀑 : 海峡 / 八雲が殺した

                                                                                                            「ワイン・グラスの赤い液体に映った人間の影、肉体の悪魔--あの美しい酒が、わたしの体のなかで、いま悪魔の肉に変わりはじめている」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談物語「茶わんのなか」を題材に女性の魔性とエロスの世界を描く表題作(昭和59年第12回泉鏡花文学賞受賞作)ほか「葡萄果の藍暴き昼」「象の夜」「破魔弓と黒帯」「ジュラ紀の波」「艶刀忌」「春撃ちて」「フロリダの鰭」。多彩で絢爛たる異色作八篇を収録した。(八雲が殺した)
                                                                                                            (「内容紹介」より)

                                                                                                            第11回(1983年)

                                                                                                            三枝和子 : 鬼どもの夜は深い

                                                                                                              第11回(1983年)

                                                                                                              小檜山博 : 光る女

                                                                                                                「おまえ俺の嫁にならんか」が仙作の口癖だった。北海道の過疎村に生まれ育った仙作は何事にも真直ぐな生き方を好んだ。たった一度の契りを交わした栗子を求め東京のウズの中にまき込まれた。栗子がくれた1枚のハガキをたよりに…。歯切れよい文体の中に濃厚なエロティシズムが勾う長篇力作。泉鏡花文学賞・北海道新聞文学賞受賞作。
                                                                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                                                                第10回(1982年)

                                                                                                                日野啓三 : 抱擁

                                                                                                                  大都会のまんなかに静かに佇む洋館に心引かれ導かれた私は、その一室で幻想的な少女、霧子と出会う。身を固く包んで口さえ開こうとしない霧子に、私の興味はふくらむ。そしていくどかの奇妙な触れ合いの末に、霧子の心は徐々に開かれてゆく…。泉鏡花賞に輝くロマネスク長篇小説。
                                                                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                                                                  第9回(1981年)

                                                                                                                  澁澤龍彦 : 唐草物語

                                                                                                                    古今東西の典籍を自在に換骨奪胎し、小説とエッセイのあわいを縫って物語られた12の幻想。
                                                                                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                                                                                    第9回(1981年)

                                                                                                                    筒井康隆 : 虚人たち

                                                                                                                      第8回(1980年)

                                                                                                                      清水邦夫 : わが魂は輝く水なり

                                                                                                                        第8回(1980年)

                                                                                                                        森万紀子 : 雪女

                                                                                                                          第7回(1979年)

                                                                                                                          眉村卓 : 消滅の光輪

                                                                                                                            植民星ラクザーンでは、人類と瓜二つの穏和な先住民と、地球人入植者とが平和裡に共存し発展を謳歌していた。だがその恒星系の太陽が、遠からず新星化する。数年内に惑星のすべての住民を待避させよ――。新任司政官マセ・PPKA4・ユキオはロボット官僚を率い、この空前ともいえる任務に着手するが。緻密な設定のもと周到なオペレーションを描きあげ、《司政官》シリーズの最高作にして眉村本格SFの代表作と謳われる傑作巨編。
                                                                                                                            (「内容紹介」より)

                                                                                                                            第7回(1979年)

                                                                                                                            金井美恵子 : プラトン的恋愛

                                                                                                                              第6回(1978年)

                                                                                                                              唐十郎 : 海星・河童

                                                                                                                                第5回(1977年)

                                                                                                                                色川武大 : 怪しい来客簿

                                                                                                                                  戦後色濃い世相を行き来しながら、人生の奥行と陰翳を幻想的に描いた連作短篇。私が関東平野で生まれ育ったせいであろうか、地面というものは平らなものだと思ってしまっているようなところがある―「門の前の青春」。亡くなった叔父が、頻々と私のところを訊ねてくるようになった―「墓」。独自の性癖と感性、幻想が醸す妖しの世界を清冽に描き泉鏡花賞を受賞。
                                                                                                                                  (「内容紹介」より)

                                                                                                                                  第5回(1977年)

                                                                                                                                  津島佑子 : 草の臥所

                                                                                                                                    見わたす限り青く深い、草のうねりの中に身をうずめ、別れた男への絶望とたえがたい憧憬を内に焦がす二人の女の、怪しげな交友と亀裂、時にひびわれて暴発する性への傾斜、足を踏みいれた沼地の闇を手探りに探す愛の形を、凄まじい生理感覚で描き出し、津島文学の一転機を画したとされる傑作集。
                                                                                                                                    (「内容紹介」より)

                                                                                                                                    第4回(1976年)

                                                                                                                                    高橋たか子 : 誘惑者

                                                                                                                                      噴煙をあげる三原山に、女子大生が2人登っていった。だが、夜更けに下山してきたのは1人きりだった。ちょうど1ヵ月前にも、まったく同じことがあった。自殺願望の友人2人に、それぞれ三原山まで同行して、底知れぬ火口の縁に佇たせた自殺幇助者鳥居哲代の心理の軌跡を見事に辿り、悽絶な魂のドラマを構築した、高橋たか子の初期長篇代表作。
                                                                                                                                      (「内容紹介」より)

                                                                                                                                      第3回(1975年)

                                                                                                                                      森茉莉 : 甘い蜜の部屋

                                                                                                                                        裕福な家庭の一人娘として父親の愛情を一身に受け、何不自由なく育った美少女モイラ。生来の類稀な美貌と不可思議な香気を放つ皮膚、無意識な媚態は、周囲の男たちを翻弄し、次々と破滅させていく。一方で彼女は心の中では終始、父親との甘く濃密な愛の部屋に棲んでいた……。十年の歳月を費やして完成された傑作長編。
                                                                                                                                        (「内容紹介」より)

                                                                                                                                        第2回(1974年)

                                                                                                                                        中井英夫 : 悪夢の骨牌

                                                                                                                                          泉鏡花文学賞に輝く鮮やかな言語魔術。精緻な構想による幻想の宇宙体――ゴシック風の豪奢な洋館のサロンで開かれる賀宴の出席者は、10人の客とサロンの女主人、そして令嬢・柚香。そこで語られるのは、現実と非現実をあざなう奇譚の数々。ことばの錬金術師として当代随一の著者が、鮮やかな言語魔術と精緻な構想を駆使、幻想の宇宙体を作る、連作とらんぷ譚2。
                                                                                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                                                                                          第1回(1973年)

                                                                                                                                          半村良 : 産霊山秘録
                                                                                                                                          • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                                                                                                          〈ヒ〉一族――三種の神器と人智を超えた異能をもって、日本の歴史の動乱期に暗躍し、数多の危機を救ってきたとされる集団。時は戦国の世。織田信長に天下を獲らせるべく、今、一族の長・随風が動き出す。本能寺の変、関ヶ原の戦い、激動の幕末、太平洋戦争、そして戦後……。数百年にわたる日本の趨勢と〈ヒ〉一族の宿命を撚り合わせて紡いだ、壮大なる伝奇SFの金字塔にして第一回泉鏡花文学賞受賞作。
                                                                                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                                                                                          第1回(1973年)

                                                                                                                                          森内俊雄 : 翔ぶ影