ジョン・クリーシー・ダガー賞(The John Creasey - New Blood Dagger)受賞作
ジョン・クリーシー(ニュー・ブラッド)・ダガー賞(The John Creasey - New Blood Dagger)は、英国推理作家協会(The Crime Writers' Association = CWA) が授与するミステリィ文学賞の一つで、その年の新人作家による最も優れたミステリィ小説に与えられる新人賞です。
英国推理作家協会の創設者の一人であるジョン・クリーシー( John Creasey )にちなんで1973年に創設されました。
以下は受賞作品です。
2024年
(Jo Callaghan)
(In The Blink of An Eye)
2023年
(Hayley Scrivenor)
(Dirt Town)
2022年
ジャニス・ハレット(Janice Hallett)
ポピーのためにできること(The Appeal)
イギリスの田舎町で劇団を主宰するマーティン・ヘイワードは地元の名士。次回公演を控えたある日、彼は劇団員に一斉メールを送り、2歳の孫娘ポピーが難病を患っていると告白。高額な治療費を支援するため人々は募金活動を開始したが、この活動が思わぬ悲劇を引き起こすことに──。 関係者が残したメール、供述調書、新聞記事など、資料の山から浮かび上がる驚愕の真相とは!? 破格のデビュー作。
(「内容紹介」より)
2021年
(Eva Bjorg Agisdottir)
(The Man on the Street)
2020年
(Trevor Wood)
(The Man on the Street)
2019年
クリス・ハマー(Chris Hammer)
渇きの地(Scrublands)
オーストラリアの田舎町で牧師が銃を乱射し、五人を殺して射殺された事件が発生した。町を訪れた記者のマーティンは、取材の中で牧師をかばう住民が多くいることを知る。だが、ひとりの老人が住民の言うことは信じるなと告げ……。事件の真相と町の秘密とは?
(「内容紹介」より)
2018年
メリッサ・スクリブナー・ラブ(Melissa Scrivner Love)
(Lola)
2017年
クリス・ウィタカー(Chris Whitaker)
消えた子供 トールオークスの秘密(Tall Oaks)
誰もが顔見知りの小さな町トールオークス。深刻な犯罪とは無縁のこの町で、嵐の晩に、三歳の子供が忽然と消えた。全米の注目を集めたこの失踪事件は、住民総出の捜索でも警察の捜査でも、手がかりすら出てこない。絶望に抗いながら捜し続ける母親。そして、町の住民たちそれぞれが抱えていた秘密が次第に明らかになっていくなかで、意想外の真相が姿を現して──CWA新人賞受賞の傑作ミステリ!
(「内容紹介」より)
2016年
ビル・ビバリー(Bill Beverly)
東の果て、夜へ(Dodgers)
ロサンゼルスのスラム街「ザ・ボクシズ」で犯罪組織に所属する15歳の少年、イースト。麻薬斡旋所の見張りを担当していた彼であったが、警察の強制捜査によって施設が押さえられてしまった。仲間から責任を問われたイーストにボスが命令を下す――「ある男を殺せ」。標的である裏切り者の判事は遠く東に離れたウィスコンシン州へ旅行中で、組織幹部が裁かれる法廷に証人として立つため、来週ロサンゼルスに戻ってくる。その前に始末する。イーストに同行するのは、13歳にして殺し屋である不仲の弟をはじめとした少年たち3名。崩壊の予感と軋轢を抱えながら、2000マイルに及ぶ旅が始まるが……。罪の意識。同行者たちとの衝突。そして初めて見るロサンゼルスの「外」の光景が、イーストの心をかき乱していく――。孤独なる魂の彷徨を描いて絶賛を浴びたロード・ノヴェルにしてクライム・ノヴェルの傑作。
(「内容紹介」より)
2015年
スミス・ヘンダーソン(Smith Henderson)
われらの独立を記念し(Fourth of July)
ソーシャルワーカーのピートは問題のある家庭の面倒をみる仕事をしている。一方で彼自身もまた家族との関係がぎくしゃくしており、妻娘とは別居中だ。あるとき、彼が出会った栄養失調の少年は山中で世間から離れて生活をしていると語り…。ときは大統領選直前の一九八〇年。何かが変わりつつあるアメリカ社会で、どうしようもなくなってしまった様々な人々、少年少女、家庭、そして犯罪者たち。自分の妻子と向き合うこともできないダメ男は、彼らを救うことができるのか。英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2014年
レイ・セレスティン(Ray Celestin)
アックスマンのジャズ(The Axeman's Jazz)
1919年のニューオーリンズで、斧を使って殺人を繰り返す、アックスマンと呼ばれる犯人。「ジャズを聴いていない者は殺す」と予告までする殺人鬼を懸命に追う男女がいた。人種差別の強い街で、黒人の妻がいることを隠して困難な捜査をするタルボット警部補。ある事情から犯人を捕えるようマフィアに依頼された元刑事ルカ。ジャズマンと共に事件の解明に挑む探偵志願の若い女性アイダ。彼らの執念で明かされる衝撃の真相とは?実際に起きた未解決事件をもとに大胆な設定で描く、英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2013年
デレク・B・ミラー(Derek B. Miller)
白夜の爺スナイパー(Norwegian by Night)
シェルドン・ホロヴィッツ、82歳。孫娘夫婦と暮らすため、アメリカから嫌々ノルウェーに移ってきた。危うい記憶や言動で、周囲を振り回す生活だ。ところがある日、母親を殺された少年を守る羽目に陥る。少年を追う暴力男や、迫り来る尿意と闘いながらの逃避行。道中、覚醒していく元スナイパーの嗅覚。たぎるユダヤ人のプライド。彼らを待ち受ける意外な運命とは?傑作クライム・スリラー!英国推理作家協会(CWA)賞ジョン・クリーシー・ダガー賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
2012年
ワイリー・キャッシュ(Wiley Cash)
(A Land More Kind than Home)
2011年
S・J・ワトソン(S. J. Watson)
わたしが眠りにつく前に(Before I Go to Sleep)
「わたし」クリスティーン・ルーカスは、特殊な記憶障害を負っている。毎朝目覚める度、前日までの記憶が失われてしまうのだ。いまは長年連れ添った夫とふたり暮らし。毎日彼が誰かすらわからなくなるわたしを、夫は献身的な愛で受け入れてくれている。そんなある日、医師を名乗る若い男から電話がかかってくる。聞けば、すこし前から夫に内緒で彼の診察を受けているのだという。医師はここ数週間、あなたは毎日の出来事をひそかに書き綴ってきたと言い、日誌を見るように告げる。わたしは言われるまま、それを読み始めた。その先に何が待つのかも知らずに…。CWA最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2010年
ライアン・デイヴィッド・ヤーン(Ryan David Jahn)
暴行(Acts of Violence)
夜勤から戻ったキャットは、自宅のあるアパートメントの中庭で暴漢に襲われる。幾多の住人が犯行の模様を目撃しながら、誰も通報しない。彼らもそれぞれ、己の人生の岐路に立たされていたのだ―。“傍観者効果”という用語を定着させた現実の事件をベースに、人間の内なる闇と1960年代ニューヨークの病巣を鮮やかに抉り出す迫真の同時進行サスペンス。CWA賞最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2009年
ヨハン・テオリン(Johan Theorin)
黄昏に眠る秋(Echoes from the Dead)
霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは? スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞、英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞の傑作ミステリ。
(「内容紹介」より)
2008年
マット・ベイノン・リース(Matt Rees)
ベツレヘムの密告者(The Bethlehem Murders)
国連学校の歴史教師オマー・ユセフは、ジョージ・サバがイスラエルへの内通者と名指しされ、テロリスト射殺幇助の容疑で逮捕されたと知らされて耳を疑った。教え子のなかでもとびぬけて優秀で誠実なサバが内通者とは?動かない警察に業を煮やしたオマー・ユセフは、周囲の制止を振り切り、銃煙漂う街を徒手空拳で事件の真相を追い始めたが…。パレスチナの庶民の視点で描いた異色の本格ミステリ。CWA新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2007年
ギリアン・フリン(Gillian Flynn)
KIZU―傷―(Sharp Objects)
歯を引き抜かれた少女たちの遺体が発見され、新聞記者カミルは取材のためにやってきた。母との確執で飛び出した故郷の町に。取材を始めた彼女は、犯人は被害者の身内なのではとの町の噂を聞く。そんな時、カミルは母と腹違いの妹に再会した。そして事件の真相とともに彼女の過去の傷がぱっくりと口をあけ……傷つき壊れる直前の人々が、悲劇を紡ぐサスペンス。
(「内容紹介」より)
2006年
ルイーズ・ペニー(Louise Penny)
スリー・パインズ村の不思議な事件(Still Life)
家に鍵をかける習慣さえない、ケベック州の平和な小村スリー・パインズ。感謝祭の週末の朝、森の中で老婦人の死体が発見された。死因は矢を胸に受けたと見える傷。一見、ハンターの誤射による事故死に思えた。だが、凶器の矢がどこにも見当たらないことから、ガマシュ警部は顔見知りによる殺人事件として捜査を始めた・・・・。「ボアロとモース警部へのケベックからの回答!」と絶賛される本格ミステリの新シリーズ第1弾。
(「内容紹介」より)
2005年
(Dreda Say Mitchell)
(Running Hot)
2004年
マーク・ミルズ(Mark Mills)
アマガンセット 弔いの海(Amagansett)
かつては捕鯨でにぎわった風光明媚なアメリカ東海岸の保養地アマガンセット。二度の大戦の傷も癒えぬ頃、その波打ち際で、ひとりの若く美しい女性の溺死体が網にかかった。遺体の身元は隆盛をきわめるウォーレス家の末娘リリアンとわかったが、他殺なのか自殺なのかすらはっきりしない。副署長のホリスは粘り強く捜査を続ける。そうこうするうち、死体の発見者である孤高の漁師コンラッドが、リリアンのことを探っているのが発覚した。コンラッドの目的は何なのか?リリアンの死の真相は?美しい自然を背景に、ミステリアスな仕事を叙情的に描きあげる、注目作家デビュー。
(「BOOK」データベースより)
2003年
ウィリアム・ランデイ(William Landay)
ボストン、沈黙の街(Mission Flats)
田舎町の若き警察署長ベンは、麻薬組織が牛耳るボストンの無法地帯に乗りこむ。検事殺しの容疑がかかる極悪ギャングを追っているのだ。殺人捜査など未経験のベンは、隠居中の敏腕刑事の助力を得る。しかし、癒着、裏切り、沈黙の掟、数々の障害に捜査は迷走、証人も次々と殺されていく。だがやがて、ベンの抱えていたある秘密が事件の突破口になるのだった―発表前から世界中のミステリ界を揺るがした必読の新世代小説。
(「BOOK」データベースより)
2002年
ルイーズ・ウェルシュ(Louise Welsh)
カッティング・ルーム(The Cutting Room)
頽廃的な生を謳歌する同性愛者の競売人リルケ。彼は死んだ老富豪の遺品を売りに出してほしいと依頼され、ほどなく老富豪の部屋でポルノ本の蔵書を発見する。その中には修道女が拷問具で責めたてられた末、恍惚とした表情で死んでいる写真が挟まれていた。はたしてこれは殺害の過程を克明に写したスナップ写真なのか?写真の妖しさに魅了されたリルケは調査をはじめるが、アンダーグラウンドの世界に足を踏み入れ、徐々に精神を病んでいく…。精神と肉体を堕落させるクライム・サスペンス。英国推理作家協会が脱帽した最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
2001年
スザンナ・ジョーンズ(Susanna Jones)
アースクエイク・バード(The Earthquake Bird)
彼は傘もささず、雨の新宿で写真を撮っていた―。東京に住むイギリス人女性ルーシーは、激しい恋に落ちた日本人男性禎司との出会いを回想する。しかし来日して間もない友人リリーを彼に紹介したときから、奇妙な三角関係がはじまった。そして今、ルーシーはリリーの殺人容疑で事情聴取を受けている。はたして東京で、佐渡島で、故郷イギリスで、何が起きていたのか?英国推理作家協会賞受賞のサスペンス。映画化原作。
(「BOOK」データベースより)
2000年
ボストン・テラン(Boston Teran)
神は銃弾(God Is a Bullet)
- 再読度 ☆:読後感 ☆
元妻を殺し、娘を拉致したカルトを追え。復讐に燃える男の追撃行を鮮烈に描く傑作ノワール、登場。英国推理作家協会新人賞受賞作!
(「内容紹介」より)
1999年
ダン・フェスパーマン(Dan Fesperman)
闇に横たわれ(Lie in the Dark)
夜間は外出禁止となる内戦下のサラエボ。ある夜、殺人課のブラド警部は帰宅途中に特殊警察本部長の射殺死体を発見した。事件の担当を命じられたブラドは、本部長が闇マーケットに関係していたという証言を得る。やがて、彼の扱っていたものが莫大な金を生みだすことを突きとめたとき、ブラドを裏切りの罠が!瓦礫の街サラエボの暗部をリアルに描いた、話題沸騰の警察小説。英国推理作家協会賞最優秀処女長篇賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1998年
デニーズ・ミーナ(Denise Mina)
扉の中(Garnethill)
二日酔いの頭を抱えたモーリーンが目の端でとらえた鮮やかな赤色。彼女の自宅の居間には、幾重にも巻きつけられた紐が皮膚にくいこみ、頭がごろりと落ちてきそうなほど深く切りつけられた喉元から、身体中の血を噴き出して息絶えた恋人の無残な姿があった…過去の精神病歴が災いし、警察や家族から殺人犯と目された彼女は、嫌疑を晴らすため自ら辛い過去の記憶を手繰り寄せる。陰鬱な秋空のグラスゴーを舞台に、新進気鋭作家の放った衝撃のデビュー作。英国推理作家協会賞最優秀処女長篇賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1997年
ポール・ジョンストン(Paul Johnston)
ボディ・ポリティック(Body Politic)
舞台は21世紀初頭。イギリスが内乱で分裂した後、奇妙な理想主義的独立都市国家エディンバラが誕生していた。そこでは議会の専制支配のもと、一般市民は国家の体であるという完全管理の「ボディ・ポリティック」(肉体政策)が推進されていた。だがこの統制の下で、肉体の一部を切り取ったうえ絞殺するという連続殺人事件が起こる。体制に反抗して降格されていた敏腕刑事ダルリンプルが捜査に抜擢されるが―。
(「BOOK」データベースより)
1996年
該当作なし
1995年
ジャネット・イヴァノヴィッチ(Janet Evanovich)
私が愛したリボルバー(One for the Money)
ステファニー・プラムは30歳でバツイチ、ただ今独身。下着専門店でバイヤーとして働いていたが、会社が身売りに出されたため、やむなく失業の身に。背に腹はかえられないとばかりに飛びついた仕事はなんとバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)。保釈中の身でありながら裁判にも出頭せずに失踪した逃亡者を捕まえて警察に引き渡すというものだ。生まれて初めて手にしたスミス&ウェッソンを携えて、彼女は颯爽と犯罪者たちに対峙していく。CWA(英国推理作家協会)賞最優秀処女長篇賞に輝いた傑作クライム・ノベル。
(「BOOK」データベースより)
1995年
ローリー・R・キング(Laurie R. King)
捜査官ケイト(A Grave Talent)
サンフランシスコ郊外で、3件の連続幼女殺人事件が発生。新鋭の女刑事ケイトは、ベテランのホーキン刑事と組んで、恐るべき犯人を追う…。
(「内容紹介」より)
1994年
ダグ・J・スワンソン(Doug J. Swanson)
ビッグ・タウン(Big Town)
やり手の検事補だったものの、不倫が元でクビになったジャック。今は浮気調査を請け負って日銭を稼いでいる。そんな彼のもとに大企業社長バディの妻から夫の浮気調査の依頼が舞いこんだ。情事の盗聴には成功したが、バディも録音テープを奪おうと必死の様子。さらに依頼人の女が身元を偽り、バディから大金を巻きあげる魂胆だったことが判明し…虚飾の街ダラスに展開する丁々発止の騙し合い。英国推理作家協会賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1993年
該当作なし
1992年
ミネット・ウォルターズ(Minette Walters)
氷の家(The Ice House)
フレッド・フィリプスが走っている……その言葉は八月の静かな午後、さながら牧師のお茶会で誰かが発したおならのように鳴りひびいた。庭師を周章狼狽させたのは、邸の氷室に鎮座していた無惨な死骸——性別は男。だが、胴体を何ものかに食い荒らされたその死骸は、人々の嘔吐を誘うばかりで、いっこうに素姓を明示しようとしない。はたして彼は何者なのか? 迷走する推理と精妙な人物造形が読む者を八幡の藪知らずに彷徨わせ、伝統的な探偵小説に織りこまれた洞察の数々が清冽な感動を呼ぶ。新しい古典と言うにふさわしい、まさに斬新な物語。
(「内容紹介」より)
1991年
ウォルター・モズリイ(Walter Mosley)
ブルー・ドレスの女(Devil in a Blue Dress)
1948年、ロサンゼルス。失業中の黒人労働者イージーは、家のローンを返済するため、美貌の白人女性ダフネを捜しだす仕事を引き受けた。調査を始めたイージーは、ダフネが出入りしていたもぐり酒場を訪れ、彼女の知人の黒人女性を見つけ出した。が、数日後、その女性が殺され、事件は思わぬ方向へ―アメリカ私立探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞新人賞を受賞し、ミステリ界に旋風を巻き起こした衝撃のデビュー作。
(「BOOK」データベースより)
1990年
パトリシア・コーンウェル(Patricia Cornwell)
検屍官(Postmortem)
- 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆
襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。バージニア州都リッチモンドに荒れ狂った連続殺人に、全市が震え上がっていた。犯人検挙どころか、警察は振回されっ放しなのだ。最新の技術を駆使して捜査に加わっている美人検屍官ケイにも魔の手が――。
(「内容紹介」より)
1989年
アネット・ルーム(Annette Roome)
私のはじめての事件(A Real Shot in the Arm)
子供は手を離れたし、夫は今夜もクリケット。これまでは家事に追われてきたけれど、わたしも自分の生きがいを見つけなければ―。一念発起した専業主婦のクリスは地元の新聞社に就職した。ところが仕事を始めて早々、取材先のホテルで男の首吊り死体を発見してしまい、彼女は思いがけない事件の渦中に…。等身大の主人公が直面する殺人事件とちょっぴり危険な恋をウィットたっぷりに描く、英国推理作家協会賞新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1988年
ジャネット・ニール(Janet Neel)
天使の一撃(Death's Bright Angel)
ロンドンの裏通りで起きた殺人事件は背後に異常な動機をうかがわせた。最初の一撃で意識を失い瀕死の男に、金づちでとどめの一撃を加えるという残忍な手口だったのだ。捜査にあたるマクリーシュ警部は、被害者が勤めていた繊維会社が倒産寸前であることを知る。一方、資金援助を検討していた貿易産業省は、女性事務官フランチェスカを派遣し経営状態の調査にあたらせていた。協力して調査を進める二人の前で意外な犯人が明らかになる。無骨な警部とキャリアウーマンの活躍をスタイリッシュに描く新シリーズ。英国推理作家協会賞新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1987年
デニス・キルコモンズ(Denis Kilcommons)
最後の暗殺(Dark Apostle)
キンギ牧師暗殺は、じつは本人の意志であり、その実行には、牧師の後継者で副大統領候補のバーネットが加担していた、という驚くべき情報がM16にもたらされる。休職中だった中年アナリスト、レイシーは、その真偽を確かめるべくスペインに飛ぶ。だが、情報提供者は殺され、レイシーは国際的な大陰謀に巻き込まれてゆく。老練な謎の暗殺者と中年スパイの死闘を描く長編サスペンス。
(「BOOK」データベースより)
1986年
ネヴィル・スティード(Neville Steed)
ブリキの自動車(Tinplate)
結局、赤いフェラーリの美女などに気をとられていたのがまちがいだった。熱心なコレクターに頼まれ、フランスにまで行って買い付けた高価なアンティーク玩具が、いつのまにか安っぽいプラスチックのカマロに変わっていたのだ。破産の憂き目に会いたくなかったから、不届ききわまる強奪犯人をなんとしてでも捕まえなけれなばならない。かくして玩具屋ピーターの涙ぐましい捜査が始まったが、一方、近所では不可解な殺人事件の騒動が…ブリキ玩具のエンスージアストたちをめぐるロマンチックで危険な世界。英国推理作家協会賞新人賞を受賞した快作。
(「BOOK」データベースより)
1985年
ロバート・リチャードソン(Robert Richardson)
誤植聖書殺人事件(The Latimer Mercy)
ロンドン近郊ヴァーカスター市の大聖堂から16世紀の誤植聖書「ラティマー・マーシー」が盗まれた。折しも、当地で催されるアート・フェスティヴァルのためにやって来た劇作家マルトラヴァースは自分の推理力を試す絶好の機会とみて調査に乗り出した。ところがその矢先、彼の演劇仲間で当地を訪れていた女優ダイアナ・ポーターが姿を消したのだ。しばらく後、彼女の手首とおぼしきものが発見された…。1986年度CWA最優秀新人賞受賞作品!
(「BOOK」データベースより)
1984年
エリザベス・アイアンサイド(Elizabeth Ironside)
とても私的な犯罪(A Very Private Enterprise)
インド駐在の英国高等弁務官事務所代表ヒューゴー・フレンチャムが自宅で殺害された。インド警察は強盗の居直りと断定したが、本国から派遣された保安調査員シンクレアは意外な事実を発見する。ヒューゴーの寝室に大量の金塊が隠匿されていたのだ。金塊は何を物語るのか?事件の背後に潜むヒューゴーの秘められた私生活を追うシンクレアは、わずかな手がかりをたどって、喧噪のデリーから悠久の地、ヒマラヤ山麓のラダック地方へ飛ぶ―期待の女流新鋭がロマンあふれる秘境を舞台に描く、スリルと冒険の旅。英国推理作家協会最優秀新人賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
1983年
エリック・ライト(Eric Wright)
神々がほほえむ夜(The Night the Gods Smiled)
1983年
キャロル・クレモー(Carol Clemeau)
アリアドネの糸(The Ariadne Clue)
1982年
アンドリュー・テイラー(Andrew Taylor)
あぶない暗号(Caroline Miniscule)
1981年
ジェイムズ・リー(James Leigh)
サバイバル・ゲーム(The Ludi Victory)
1980年
リザ・コディ(Liza Cody)
見習い女探偵(Dupe)
初めての本格的な仕事にアンナ・リーは張り切った。警察の捜査結果に納得できない両親が、娘の死因を調べてほしいというのだ。親元を離れロンドンで映画の勉強をしていた娘の死因は、交通事故とされていた。アンナは娘の暮らしぶりと交友関係を探っていくが、他殺の手掛かりはなかなか出てこない。やがて、アンナの調査を拒んだ若者が謎の自殺を遂げ…健気な新米探偵の奮闘を描く英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
1979年
ポーラ・ゴズリング(Paula Gosling)
逃げるアヒル(A Running Duck)
広告会社に勤める美貌のOLクレアは、ある日何者かに狙撃された。幸いにも軽傷ですんだが、追い打ちをかけるように彼女のアパートが爆発し、元恋人が巻き添えになって死んだ。まったく身に覚えがないクレアだったが、やがて、おぼろげな記憶の中から、数日前に言葉を交わした一人の男が浮かび上がった。彼こそ警察が血眼で追っている名うての殺し屋だったのだ。護衛についた元狙撃兵の刑事とともに逃避行に出たクレアに、暗殺者の執拗な銃口が迫る。熾烈な追撃戦をスリリングに描き英国推理作家協会賞新人賞を受賞した女流の傑作サスペンス。
(「BOOK」データベースより)
1978年
デイヴィッド・セラフィン(David Serafin)
栄光の土曜日(Saturday of Glory)
1977年
(Jonathan Gash)
(The Judas Pair)
1976年
パトリック・アレクサンダー(Patrick Alexander)
大統領暗殺指令(Death of a Thin Skinned Animal)
1975年
(Sara George)
(Acid Drop)
1974年
ロジャー・L・サイモン(Roger L Simon)
大いなる賭け(The Big Fix)
1973年
キリル・ボンフィリオリ(Kyril Bonfiglioli)
チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦(Don't Point That Thing at Me)
マドリードで盗まれたゴヤの名画。イギリスで捜査を担当する臨時主任警視のマートランドは、学友の画商チャーリー・モルデカイを訪ね手がかりを得る。ナショナル・ギャラリー、ターナー作品の裏に隠された一枚の写真。石油王クランプフのビンテージ・カーを、外交封印のもとにアメリカに運ぶ仕事を引き受けたモルデカイだが、マートランドに弱みを握られ汚れ仕事を押しつけられ―。
(「BOOK」データベースより)