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デイヴィッド・エディングス「マロリオン物語」の感想です。

デイヴィッド・エディングス「マロリオン物語」☆☆☆

マロリオン物語

邪神トラクとの対決に勝利した「西方の大君主」ことリヴァ王のガリオンだったが、平穏な日々は長く続かなかった。

「ザンドラマスに気をつけよ」という警告と彼の周辺で起る様々な事件。

ついにはガリオンの息子ゲランが謎の存在ザンドラマスに誘拐されたことにより、ガリオンは再び仲間たちとともに、ゲランの救出とザンドラマスとの対決のために旅に出ることになる。


ベルガリアード物語」の続編になる全5巻のファンタジィ大作です。(旧版では文庫本10巻になっていましたが・・・)

ベルガリアード物語で一旦物語は終わっていますけど、実は完全には終結していなかったという展開です。こういう展開にはムリがある場合が多いのですけど、この作品の場合は前作の謎が残されていたりするので、それほど不自然には感じません。

長大なファンタジィでとても面白い作品ですが、前作のベルガリアード物語を読んでからでないとピンと来ない場面や設定が多いと思いますので、この作品から読むことはあまりお勧めできません。

この作品で、前作から続いた光と影の対決をテーマにした物語は大円団となります。

こういう世界観のファンタジィは管理人の好みですので、終わっちゃうのが勿体ないと思っていたら、後日談としてる「魔術師ベルガラス」「女魔術師ポルガラ」が書かれていますが、やっぱり本編には敵いませんでしたね。