相当高望みして、両親も担任教師も、そして本人すらも合格はムリだろうと思っていた超難関の有名私立高校国分学園に奇跡の合格となったジュンペー。

文武両道の国分学園は偏差値も高いがスポーツも強く、ジュンペーは全国レベルの国分学園でバスケットボールをするのが夢だった。

しかしそんなジュンペーを待っていたのは、バスケ部の３年生が不祥事を起こして１年間の対外試合禁止処分を受けたという事実だった。

それでも入部願いを出した１年に対して、３年のとばっちりで処分を受け腹を立てている２年生は、入部届けは受け取れないと言い出した。

バスケ部顧問の先生のとりなしで何とか入部届は受けてくれたものの、２年生は１年生を一切無視して何もさせてくれない。

そんな中で１年生部員は一人去り二人去り、そして残ったのは国分学園の授業についていけずに成績がダントツ最下位の「バカ王」ジュンペーと、奨学金を貰っている優等生のツルの二人だけ。

２年生にワン・オン・ワンで挑み惨敗したジュンペーとツルは、夏休み最後の日にバスケ部員の地位をかけた正規の試合をすることを２年に申し入れる。

青春ですなぁ。

バスケをしたくて身の丈に合わない超難関校に入学したのにバスケが出来ないジュンペーと、ジュンペーに付き合う優等生ツルが、１年の中からバスケをしそうな仲間を探しだして、ひとつのチームを作って上級生に挑むという青春ストーリーは、お決まりの展開ではあるものの彼らを応援したくなります。

現実にはいくら生徒の自主性に任せるのが伝統といっても、こんな風に部活が行われる学校はないだろうし、そもそもジュンペーは赤点取って部活どころではないような気がする。

それとジュンペーとツルに、バスケ経験があるドッポとサルまでは戦力として分かるけど、メガネやウトウは素人だったわけで、それが２～３月猛特訓しただけで、日々練習を続けていた強い２年生に勝てる訳もないような・・・。

でも素直に面白かったですけど。