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五十嵐貴久「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」の感想です。

五十嵐貴久「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」☆☆☆

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

昔から優等生タイプだった44歳の専業主婦が、同級生に誘われて軽いノリで始めたガールズバンド。

素人ばかりで始めたバンドに元プロだという女性が参加して、目指すはディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を演奏することだが・・・。


オバサン達がガールズ・ロックグループを作るという設定が中々いい感じがします。

現実にもロックバンドとまでは言わないまでも、中高年になってから新しい何かを始める人はいるでしょう。

そういう何かに打ち込めるようになった事で新しい生き方のようなものが見つけられた人はラッキーですね。

オジサンである管理人も何かやりたくなりますが、現実にはなかなかです。

黒木瞳と真矢みきが出演した映画「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」を観て興味が湧いて読んだ作品ですが、原作小説もなかなか面白かったです。

映画の方が今どきの人には分かりやすく描かれていると思いますけど、原作の方がリアリティがあるように思いました。