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スーザン・ブロックマン「氷のプリンセスに口づけを」の感想です。

スーザン・ブロックマン「氷のプリンセスに口づけを」☆☆

氷のプリンセスに口づけを

コンピュータのコンサルティング会社を経営しているチェルシーは、路上強盗に大切なデータが入っているバッグをひったくられたところを、老人に食料品配送のボランティアをしているトラックの運転手ジョニーに助けられた。

何かお礼したいをというチェルシーをジョニーは週末の食事に誘うが、週末は彼女の結婚式の予定がありチェルシーは誘いを断る。

実はチェルシーの会社は資金不足に陥っていたが、彼女には資金の当てがあった。

それはチエルシーの亡くなった祖父が残した莫大な遺産で、もうじきその遺産を受け取ることが出来る。

但し遺産を相続するには、彼女が結婚している事という条件が付いていた。

チェルシーは知人に無理やり花婿になることを認めさせて結婚式を挙げる予定だったが、しかし何と式を3日後に控えて、イタリアにいる花婿になるはずの男性から結婚出来なくなったとの連絡が入る。

パニックに陥ったチェルシーの頭に思い浮かんだのは、彼女をひったくりから助けてくれた運転手ジョニーで、彼に謝礼を払って仮の花婿になってもらえば良いのではと考えたチェルシーはジョニーを探し出すが・・・。


何となくハリウッド映画のロマンチック・コメディのような雰囲気がある作品です。

ダラダラしないで話がストレートに展開するのも良いですね。

チェルシーが貧しいトラック運転手と自分より下に見ているジョニーが、実は市で一番の超高級レストランの天才シェフと呼ばれている男だったりするのもロマンス小説の定番です。

育った環境や階級が違う二人が、偽装結婚をしていくうちに心底惹かれあっていくけど、気持ちがすれ違う事件が起きてというストーリーも分かりやすい。

ただチェルシーに対して優しく鷹揚なジョニーと比べて、自分の考え方にとらわれて頑なな態度をとるチェルシーの態度はどうなんだろう。

全体的には、よく出来たロマンス小説だと思いますけど・・・。