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ロバート・R・マキャモン「マイン」の感想です。

ロバート・R・マキャモン「マイン」☆☆

マイン

ストーム・フロントというテロリスト集団のリーダーで恋人でも有ったロード・ジャックのことが今でも忘れられないメアリー・テラー。

警察の襲撃を逃れてから17年たった今もジャックの事を思い、表向きは普通の生活をしながらも満たされない生活をおくっている。

そうした中で目にした雑誌広告で、かつての仲間からの伝言めいた文章を見つけたメアリーは、退屈な日々を捨てる決心をする。

既に狂気が忍び寄っていたメアリーは、看護婦を装って病院に侵入し、自分とジャックの子供にするため生まれたばかりの新生児を盗み出し、ジャックのもとに向かった。

一方でメアリーに生まれたばかりの息子デイヴィッドを誘拐されたローラ・クレイボーンは、自分を裏切って浮気していた夫を見捨て、息子を取り戻すためメアリー追跡の旅に出る。


不死身の狂人女性テロリストと、息子を取り戻すために平凡な女から超人と化した母親の追跡行を描いて、緊迫感のあるロード・サスペンスです。

スピーディーに展開する二人の女性の物語は実に迫力満点で、気の休まる暇もなく、面白かったですけれども、読んでいて少し疲れました。