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ロバート・R・マキャモン「遙か南へ」の感想です。

ロバート・R・マキャモン「遙か南へ」☆☆

遙か南へ

ベトナム帰りの大工ダン。

務めていた会社は倒産し。本人は白血病を病み余命3年と宣告されているが、スポットで入る大工仕事で細々と生きている。

そんな状況にあっても、別れた妻と知恵遅れの息子への仕送りは決して欠かさない誇り高き男ダン。

そんな誇り高き男が、ローン返済を迫る非情な銀行員の態度に切れてしまい、弾みで銀行員を射殺してしまった事から彼の逃避行が始まった。

ダンにかけられた1万5千ドルの賞金を狙うのは、腕が3本ある賞金稼ぎの男とエルヴィス・プレスリーにそっくりな男の二人組。

そしてダンの逃避行の道連れとなるのは、顔半分が痣になっている美女アーデン。

4人はそれぞれの思いを抱きながら南に向かう。


マキャモンは良いなぁ。

ホラー作家として知られていた頃のマキャモンは良く知らないけれども、管理人が読んだマキャモン作品はどれもこれも面白かった。

この作品もテンポ良く展開して一気に読ませる。

押し付けがましくはないけど、どこか人間愛を感じさせる作品です。