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O・ヘンリー「O・ヘンリー短編集」の感想です。

O・ヘンリー「O・ヘンリー短編集」☆☆☆

O・ヘンリー短編集

アメリカの短編小説の名手とされるO・ヘンリーの短編集。

彼の作品はO・ヘンリーという名前を知らなくても、一度くらいは何らかの形で読むか観るか(映画化されていたり)しているように思います。

有名な作品は、入院患者の女性を励まそうと考えた貧乏画家の物語「最後の一葉」、貧しい若夫婦がお互いのために何とかクリスマス・プレゼントを用意する「賢者の贈り物」、改心した元金庫破りが金庫に閉じ込められた子どもを救おうとする「よみがえった改心」などがあります。

管理人が一番最初にO・ヘンリーの作品と出会ったのはマンガでした。

管理人が小学生の頃、赤塚不二夫が少年サンデーに連載していた「おそ松くん」。

その「おそ松くん」に出てくるサブキャラを主人公にして別冊少年サンデーだかに読み切りで掲載されたのが「よみがえった改心」でした。(赤塚マンガのタイトルは忘れましたが・・・)

主人公の元金庫破りはチビ太、絶対に再犯するはずだと彼をつけ狙っている刑事はイヤミでした。

金庫に閉じ込められた子どもを救うかどうか、葛藤の末にイヤミの前で金庫破りをして、両手を差し出したチビ太に対して、イヤミが何も知らなかったふりをするという作品を、管理人は少し涙ぐみながら本屋で立ち読みした記憶があります。

O・ヘンリーの短編の中には皮肉めいた作品やピンと来ない作品もありますけど、人が持つ良い心が胸を打つ作品が多くて、やっぱりO・ヘンリーはいいなぁ。

ちなみに管理人は「賢者の贈り物」が大好きです。