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万城目学「鴨川ホルモー」の感想です。

万城目学「鴨川ホルモー」☆☆☆

鴨川ホルモー

京都大学の新入生・安倍は、エキストラのアルバイトとして参加した葵祭の帰りに、京大青竜会という奇怪なサークルの新歓コンパに誘われる。

二浪してやっと入学した為あまり親に負担をかけたくない安倍は、誘われた新歓コンパにはできるだけ参加して、飲み食いだけしてサークルには入らないようにしていたが、コンパの会場で出会った早良京子という女性に一目惚れ、何をするサークルかも分からないまま青竜会に入会してしまう。

ところがこの京都大学青竜会、実はとんでもないサークルで、京都産業大学玄武組、龍谷大学フェニックス、立命館大学白虎隊の三大学と、それぞれ10人のメンバーが鬼や式神を駆使して対戦する、千年以上も続く摩訶不思議な競技「ホルモー」を行う謎のサークルだった。

初めは馬鹿話だと思っていた新入生達も、夜の吉田神社での引き継ぎの儀式を終えて鬼が見えるようになると、ホルモーの世界へと引き込まれていく。


驚きの青春小説です。

何とも言えないユーモラスで重厚で奇妙で、恋と友情と若者の成長を描いていて、よくもまぁこんな事を思いつくなぁと感心することこの上ない。

もっと深刻な物語にして、京の夜を跋扈する百鬼夜行的な恐怖感を覚えさせても良いようなものですが、それをあくまでもただのゲームのような鬼同士の戦いに収束させて、それでいてどこか深いものを感じさせているのがスゴイ感じです。

この作品は本当に面白かった。