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蔵石ユウ&西木田景志「我妻さんは俺のヨメ」の感想です。

蔵石ユウ & 西木田景志「我妻さんは俺のヨメ」☆☆☆

我妻さんは俺のヨメ

在床高校2年の青島等は、勉強もスポーツもダメで、クラスでも目立たない冴えない高校生。

いつも一緒の悪友、伊東と小松も同じようなモテない仲間で、バレー部の補欠でダラダラした高校生活を送っている。

そんな青島だが、ある夜気がつくと、口を利いたこともないクラスメートで在床高校一の美少女・我妻亜衣さんと結婚していた。

なんて素晴らしい夢なんだと大喜びする青島だけど、夢の中の我妻さんが青島と初めて話した時に買ったという変な形のストラップを、現実の我妻さんが昨日買ったんだと友達に話しているのを目撃して、あれ?ひょっとしてオレ、タイムスリップしたの???

しかし何がどうして、冴えないオレが才色兼備の人気者我妻さんと結婚できたのか?

ここにタイムスリップ能力を持つ高校生・青島の奇妙な物語が始まる。


けっこう笑えるドタバタ・ラブコメディです。

ギャグのスタイルがやや古目で、それが何だか管理人のツボにうまく嵌ったみたいで、妙に可笑しかった。

青島は未来にタイムスリップ出来ますけど、彼が垣間見る未来は確定した未来ではなく、我妻さんと結婚できるかどうかも実は微妙なところで、違う女の子と結婚している未来もあります。

だからこそ青島は、何としてでも我妻さんと結婚しようと頑張るのですけど、時にはそれが裏目に出たりすることもあります。

主人公の青島が案外ネガティブな性格で、でもすごく人が良くて、自分に不利になるような事でも、他人を助けるために行動するようなところがあって、魅力的な主人公という気がします。

そういう点では、ヒロインの我妻さんは良い子過ぎて面白みに欠ける感じがするのが残念。

全13巻のコミックですけど、こういう設定の話はあまり引きずらない方が良かったように思います。後半は少しダラダラした感じでした。