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東野圭吾「レイクサイド」の感想です。

東野圭吾「レイクサイド」☆☆☆

レイクサイド

湖畔のコテージに中学受験を控えた4組の家族と塾講師が、勉強合宿だとして宿泊していた。

その家族の一人並木俊介は遅れて現地に着くが、彼の部下の高階英里子が彼を追うように書類を持って突然訪れてくる。

用事が済んだ事で英里子を帰そうとする俊介だったが、みんなは英里子を夕食に誘い、英里子もその誘いを受けてしまう。

実は俊介と妻・美菜子の仲はうまくいっていなかったし、高階英里子は俊介の愛人だった。

俊介が英里子と会って話そうとしたその夜、英里子の死体がコテージで発見される。

死体を前に困惑する俊介に向かって、美菜子は「私が殺したの」と語り、英里子が殺されたことを知った他の3組の夫婦は、英里子の死体を遺棄して殺人を隠蔽する事を提案する。


成る程こうなるのかという展開のミステリィです。

家族再生の物語という見方も出来るかも知れません。

何故縁もゆかりもない女性の死体遺棄をみんなでしたのかとか、強引すぎて今ひとつ納得できない部分もありますけど、子どもを思う親の気持としては理解できないこともないか。

管理人は好きなタイプの小説ですけど、本格的なミステリィが読みたい人向けではないかも知れません。

小説の中の登場人物に過ぎませんが、何だか殺された被害者は少々気の毒でしたね。