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ジェイン・アン・クレンツ「迷子の大人たち」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「迷子の大人たち」☆☆☆

迷子の大人たち

美術コンサルタントとして活躍するキャディは贋作を見抜く能力に長け、この業界の中でも信頼が厚い女性だった。

キャディは時折彼女に仕事を依頼してくる、消えた美術品の探索が専門の探偵マックに秘かに惹かれている。

キャディが良く似ていると言われる大おばは、サンフランシスコの名門ギャラリーを一代で築き上げ、仕事だけを生きがいにしてきた気難しい変り者の女性だったが、ある日その大おばが突然事故死したとの連絡がキャディの元に入った。

大おばが残した不可解な遺言と彼女の不自然な死因、そして大おばも乗り気だったはずなのに、なぜか延期されたギャラリーの合併案。

キャディはマックを調査員に雇って謎の解明に乗り出す。


クレンツらしい明るい印象のロマンチック・ミステリィです。

主人公のキャディが前向きで明るく一途な性格の女性で、逞しいけどユーモラスなマックと協力して事件の謎解きに挑戦しています。

こういうクレンツ作品らしい展開が、管理人はけっこうお気に入りです。

明るい雰囲気だけど、それなりに良く仕上がっているミステリィで、面白い作品でした。