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ジェイン・アン・クレンツ「ガラスのかけらたち」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「ガラスのかけらたち」☆☆

ガラスのかけらたち

シアトル沖合の離島で暮らしていたガラス美術品のコレクターが死亡し、彼の遺言によりコレクションを遺贈されたリーブルック・ガラス博物館の館長ユージニアは、寄贈品のリストを作るため島へ向かった。

ユージニアは寄贈品リストを作ることもさりながら、コレクターと愛人関係にあったユージニアの友人の死因を調べるつもりでいた。

その彼女に同行したのは、セキュリティ企業の経営者サイラス。

サイラスは、彼が以前運搬中に何者かに奪われた美術品「ハデスの杯」が死んだコレクターの元にあるとのウワサを聞きつけ、その調査をするつもりだった。

都会的で洗練されたユージニアとアロハシャツを着た野性的なサイラスという性格の全く違う二人は、島に行く目的も違うし、それぞれに思惑があってお互いを信頼出来ずにいたが、不可解な事件を協力して追ううちに惹かれあっていく。


クレンツ作品らしい真っ直ぐな性格の女性と、一見野暮だが実際にはそれなりに洗練された男性のロマンスと謎解きが、全体的にユーモラスな雰囲気の中で描かれています。

クレンツ作品も何冊も続けて読むとどれも同じような印象を受けますけど、それでもやっぱり管理人はこういうロマンス小説が好きです。