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ジェイン・アン・クレンツ「ダークカラーな夜もあれば」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「ダークカラーな夜もあれば」☆☆

ダークカラーな夜もあれば

ベンチャー企業が社運を賭けて開発したハイテク製品「ソフト・フォーカス」の、ただ一つだけのサンプルが何者かの手によって持ち出された。

しかも製品開発者の行方も分からない。

2週間後の大手取引先に対するプレゼンまでにサンプルを取り戻さなければ、この会社の存続は難しくなる。

ベンチャー企業CEOのジャックとこの会社に投資しているベンチャー・キャピタル社長のエリザベスは、半年前の衝突を忘れて、「ソフト・フォーカス」を盗んだ犯人と見られる製品開発者が現れそうな映画祭に出かけた。

実はジャックとエリザベスは半年前まで付き合っていた元恋人同士で、今でもお互いが気になっている。窃盗事件の解決のために映画祭が開かれているコロラドに来たが、ちょっとした手違いからコテージを共有することになってしまって・・・。。


以前の恋人同士が協力して最先端技術の盗難事件の謎を追うロマンティック・サスペンスで、B級映画祭、フィルム・ノワールなどが事件に絡んで、なかなか面白い作品です。

登場人物の性格や雰囲気もあって、深刻な話でもどことなくユーモラスに仕上がっているのがクレンツ作品の良いところ。

気軽に楽しめる作品です。