面白い本を探す

ジェイン・アン・クレンツ「楽園に響くソプラノ」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「楽園に響くソプラノ」☆☆

楽園に響くソプラノ

自分を殺そうとたくらんだ雇い主を返り討ちにして、身元を変えて「アーケイン・ソサエティ」の調査部に入り込んだグレイスは、ソサエティ・メンバー殺人事件の容疑者を調査するためにハワイに派遣される。

能力者のオーラを判定する超能力を持つグレイスなら、容疑者のオーラを読めば犯人かどうかの判断がつくはず。

比較的簡単な任務についたグレイスのボディガードに指名されたのは、ハワイ在住の調査員ルーサー。

元警察官のルーサーは任務中に自分の能力を過信して足に大きな傷を負い、常に杖を携行している催眠能力を持つ人物だった。

グレイスとルーサーは夫婦という名目で、目当ての容疑者が宿泊する高級ホテルにチェックインするが、そのホテルに「アーケイン・ソサエティ」と敵対する組織'夜陰'の幹部が集まりだす。

ここで何かが起ころうとしている?。

ホテルの庭を散歩していた二人は、能力者を狩る力を持つ男が来るのを感じ、とっさにルーサーが自分の能力を行使して危機を逃れるが、人に接触すると鋭い痛みを感じるグレイスは、ルーサーに触られたのに気がつかなかった事に驚く。

ルーサーとは何かある。

しかしグレイスが監視する容疑者が、セイレーンの能力を持つ謎の女性に暗殺されてしまい、その現場にいたグレイスも彼女の標的となり・・・。


超能力者の組織「アーケイン・ソサエティ」のメンバーを主役にしたロマンチック・サスペンス・シリーズ作品です。

孤独な人生を歩んできた二人が運命の人に出会うロマンスの行方も素直で、サスペンスの部分も良かったですね。