ジョン・グリシャム「裏稼業」☆☆
刑務所に服役中の元判事の3人組は悪知恵を働かせ、ホモ雑誌に若者を偽って広告を出し、連絡してきた相手の正体を調べ上げて、ゆすりたかりで金を巻き上げていた。
そんな彼らの罠にかかりそうな一人の男、彼は何と突然大統領選挙の有力候補に躍り出た無名の下院議員だった。
しかし実はそれには裏が有り・・・・というように進行する、少しとぼけた味わいのサスペンスです。
全体的にリアリティが感じられず、共感できる登場人物も出て来ない作品で、何やら寂しい気がします。
結末にも特に意外性がなかったし、まぁサクサクは読めるものの、グリシャム作品らしからぬ凡庸な小説と言うところでした。