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ジュード・デヴロー「運命のフォトグラフ」の感想です。

ジュード・デヴロー「運命のフォトグラフ」☆☆

運命のフォトグラフ

17世紀のアメリカ、写真を使ったお見合いで結婚を斡旋する慈善事業に取り組む大富豪の娘キャリーは、送られてきた1枚の写真に心を奪われてしまう。

幸せそうな家族を撮った写真なのに、キャリーの目には悲しげな微笑を浮かべた男性と二人の子供の姿が見える。

この写真の送り主ジョシュアこそ私の夫となるべき運命の人だと思い込んだキャリーは、結婚証明書を偽造してジョシュアの元に向かう。

しかしジョシュアの望む相手は、器量よしではなく、農作業や料理が出来て家庭を上手に切り盛りできる女性だった。

贅沢三昧に暮らしてきた美人で華奢なキャリーには家事の経験も農業の知識も全くないのだが・・・。


なかなかムリのある設定のロマンス小説ですが、主人公のキャリーが誰もが逆らえないような大らかで人に愛される性格の女性として描かれているので、深く考えないで読めばそれなりに楽しめる作品です。

しかし人は良いけど、ある意味ものすごくワガママな性格とも言えるから、正直言えば感情移入はしづらい気がします。

貧乏暮らしをしているジョシュアの事情も何だかビックリです。

まぁハッピーエンドなので良いか・・・。