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ジェフリー・ディーヴァー 「コフィン・ダンサー」の感想です。

ジェフリー・ディーヴァー「コフィン・ダンサー」☆☆☆

コフィン・ダンサー

不正な武器密売により巨万の富を得た男と男を内偵する警察。密売人は夜間に大きなダッフバックを持って飛行機に乗り、どこかでそれを処分した。

証拠隠滅を図ったその現場を、民間航空運輸会社の3人のパイロットが目撃していた。

不利となる証拠を残さない密売人を追い詰める重要な証人たちは、大陪審で証言をする予定になっている。

しかし3人の証人を殺すためにコフィン・ダンサー(棺桶の前で踊る死神)と呼ばれる正体不明の殺し屋が雇われ、まずは社長を兼任するパイロットが、操縦する飛行機に爆弾を仕掛けられ死んだ。

残る証人は彼の妻と友人の二人。

NY市警からの依頼を受けた科学捜査のスペシャリストで四肢麻痺の元警部補リンカーン・ライムは、コフィン・ダンサーを阻止すべく捜査を開始するが・・・。


ボーン・コレクターに続く四肢が麻痺した元NY市警の科学捜査官リンカーン・ライムを主人公にしたサスペンス・ミステリィです。

後から後から予想外の事件が起こり、意外な展開になり、読むのがやめられないジェットコースター・サスペンスで、特に終わり近くになって怒涛の展開をみせるところがスゴイです。

正直言ってこれは幾らなんでも力技すぎるのでは・・・と思うものの、でも彼の筆力の前ではそんな疑問も長続きしません。ともかく面白い。

寝たきりで自分の身体すら思うように動かすことが出来ないリンカーン・ライムと、そんな彼に惹かれていく元モデルでNY市警一の美人警察官アメリア・サックスとの関係にも興味が湧きます。