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ディーン・クーンツ「インテンシティ」の感想です。

ディーン・クーンツ「インテンシティ」☆☆

インテンシティ

チーナは友人ポーラの誘いを受けて、ポーラの実家テンプルトン家に一緒に帰省した。

優しいテンプルトン夫妻のもてなしを受けて、用意された客間で休むチーナだったが、実は麻薬中毒で暴力的な母親に育てられた影響で、夜でも落ち着いて眠れなかった。

夜も更けた頃に何かの気配を感じたチーナは、なにか嫌な予感を感じてベッドの下に隠れ込んだ。

その直後、チーナの部屋に正体不明の謎の男が現れた。

ベッドの下から盗み見るチーナの目には、男の体から滴り落ちる血のあとがハッキリと見える。

チーナの存在を確信しているかの様に、部屋の中を探し回る謎の男の目的は果たして・・・・。

というような展開から始まるサイコ・サスペンスです。


登場人物が少なく、前半部はハリウッドのB級サスペンス映画のような盛り上げ方です。

恐怖に怯えながらも犯人を追うチーナの超人的な活躍が、あまりに凄すぎて管理人には興醒めですが、それでもシンプルでスピーディーな展開で、読みやすいサスペンス小説だと思います。

あまり良い評判を聞かないアカデミー出版の超訳シリーズですが、こういう作品ならたいした違和感もなく読める気がします。