ネロ・ウルフ賞受賞作
ネロ・ウルフ賞(The Nero Award)はアメリカのミステリィ作家レックス・スタウトの作品に登場する名探偵ネロ・ウルフのファンクラブ「ウルフ・パック」が主催する文学賞です。
ファンクラブ主催と言っても、もう30年以上も続き、それなりに権威ある賞になっています。
ネロ・ウルフの雰囲気が感じられフェア・プレイ精神のあるミステリィ小説に与えられます。
2020年
デイヴィッド・バルダッチ(David Baldacci)
(One Good Deed)
2019年
ウォルター・モズリイ(Walter Mosley)
流れは、いつか海へと(Down the River Unto the Sea)
身に覚えのない罪を着せられて、ニューヨーク市警を馘になった刑事。十年後、私立探偵となった彼は、かつての自分と同じように冤罪で苦しむジャーナリストの事件を引き受ける。一方、自身の事件についても新たな事実が浮上し……エドガー賞受賞の傑作ミステリ
(「内容紹介」より)
2018年
ステファン・マック・ジョーンズ(Stephen Mack Jones)
(August Snow)
2017年
アル・ラマンダ(Al Lamanda)
(With 6 You Get Wally)
2016年
デイヴィッド・C・テイラー(David C. Taylor)
ニューヨーク1954(Night Life)
赤狩りの風が強く吹く1954年、NY市警の刑事キャシディは奇妙な殺人事件にぶつかる。ブロードウェイの舞台を渡り歩くダンサーのイングラムが、自宅の安アパートで拷問を受けて殺されていたのだ。彼の部屋には彼の収入には不釣り合いな高級家具があり、どうやら何か不法な金づるを持っていたらしい。だが捜査にかかると、すぐにFBIが介入し捜査を妨害してきた。反発するキャシディは強引に捜査を続けるが……。 冷戦下のニューヨークを舞台にし、ネロ・ウルフ賞を獲得した注目の歴史ノワール!
(「内容紹介」より)
2015年
ジョン・ヴァードン(John Verdon)
(Peter Pan Must Die)
2014年
ディヴィッド・マレル(David Morrell)
(Murder as a Fine Art)
2013年
クリス・ノフ(Chris Knopf)
(Dead Anyway)
2012年
デイナ・スタベノウ(Dana Stabenow)
(Though Not Dead)
2011年
ルイーズ・ペニー(Louise Penny)
(Bury Your Dead)
2010年
ブラッド・パークス(Brad Parks)
(FACES OF THE GONE)
2009年
ジョセフ・テラー(Joseph Teller)
(The Tenth Case)
2008年
ジョナサン・サントロファー(Jonathan Santlofer)
赤と黒の肖像(ANATOMY OF FEAR)
二つの殺人事件は、一見何のつながりもなさそうだった。だが、そんなことはあり得ない。いずれの死体にも、ピンでスケッチ画がとめられていたのだ。被害者の死体を克明に描き写した不気味な絵が。事件を担当するニューヨーク市警のテリ・ルッソ刑事は困惑していた。絵は事件の前に描かれている。犯人はあらかじめ絵を描いて、その通りに殺人を犯すというのか?一計を案じた彼女は、以前に依頼したことのある似顔絵アーティストのネイト・ロドリゲスを呼び寄せる。画家の目で見れば、新たな発見があるかもしれない。依頼に応じたネイトはたちどころに犯人の特徴に気づき、その心理を看破する。だがそれは、恐るべき迷宮の入り口に過ぎなかった……
(「内容紹介」より)
2007年
ジュリア・スペンサー=フレミング(Julia Spencer-Fleming)
(All Mortal Flesh)
2006年
テス・ジェリッツェン(Tess Gerritsen)
(Vanish)
2005年
リー・チャイルド(Lee Child)
前夜(The Enemy)
ベルリンの壁が崩壊し、世界が冷戦終結に向けて動き始めた1989年暮れ、機甲師団の将軍が死体で発見された。場所はうらぶれたモーテル。重要な会議に向かう途中、なぜ片道500キロの寄り道をしてそんな所に行ったのか?続いて彼の妻が遠い自宅で、デルタ隊員が基地内で惨殺される。
(「内容紹介」より)
2004年
ウォルター・モズリイ(Walter Mosley)
(Fear Itself)
2003年
S・J・ローザン(S. J. Rozan)
冬そして夜(Winter and Night)
11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークへ来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を探すため、甥一家が住む町ワレンズタウンを訪れたビルと相棒のリディアは、アメリカン・フットボールの盛んな町が抱える歪みと醜聞に、否応なく直面するのだった。私立探偵小説シリーズ第8弾、MWA最優秀長編賞受賞作。
(「内容紹介」より)
2002年
リンダ・フェアスタイン(Linda Fairstein)
妄執(The Deadhouse)
2001年
ローラ・リップマン(Laura Lippman)
シュガー・ハウス(Sugar House)
2000年
フレッド・ハリス(Fred Harris)
(Coyote Revenge)
1999年
ジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)
ボーン・コレクター(The Bone Collector)
- 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆
捜査中の事故で脊髄を損傷し四肢麻痺の身体となってしまったNY市警の元科学捜査部長リンカーン・ライムに、NY市警からある事件に対して協力要請があった。ケネディ国際空港からタクシーに乗った男女が忽然と消え、その後生き埋めにされた男の死体は発見されたが、女は依然として行方不明だという。旧知の刑事からの協力依頼を渋ったライムだったが、遺体の第一発見者アメリア・サックス巡査を自分の目とする事で事件の解明に乗り出すことになるが・・・。リンカーン・ライム・シリーズの第1作目となる傑作ミステリィ。
1998年
デニス・ルヘイン(Dennis Lehane)
穢れしものに祝福を(Sacred)
大富豪ストーンの娘デズレイが死体で発見された。逮捕されたのはジェイ――私に探偵の技術を教えた人生の師だった。彼になにが起きたのか。そして混乱する私の前に、死んだはずの女デズレイが現れて……。
(「内容紹介」より)
1997年
マイクル・コナリー(Michael Connelly)
ザ・ポエット(The Poet)
1996年
ローリー・R・キング(Laurie R. King)
女たちの闇 (シャーロック・ホームズの愛弟子)(A Monstrous Regiment of Women)
信者の変死が相次ぐ宗教団体の謎とは?15歳でホームズに弟子入りしたメアリ。21歳になった今、彼を想って心が揺れる。そんな折、友人が入信する新興宗教の集会で殺人が発生。彼女の追及が始まる。
(「内容紹介」より)
1995年
シャーリン・マクラム(Sharyn McCrumb)
丘をさまよう女(She Walks These Hills)
1994年
アーロン・エルキンズ(Aaron J. Elkins)
画商の罠(Old Scores)
1993年
ジョン・ダニング(John Dunning)
死の蔵書(Booked to Die)
- 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆
二束三文で買い集めた古書の中から値打ちのある本を探し出して転売する古本掘出し屋のボビーが何者かに殺された。事件を担当する刑事クリフは実は古書収集が趣味で、本当言えば警察を辞めて本屋になりたいと思っている男。そんな古書業界の事情にも詳しいクリフは捜査を進めるうちにボビーがついに一山当てたのではないかと考えた。稀覯本取引に絡む殺人事件を描いたネロ・ウルフ賞受賞のミステリィ。
1992年
ロバート・バーナード(Robert Barnard)
(A Scandal in Belgravia)
1991年
トニイ・ヒラーマン(Tony Hillerman)
コヨーテは待つ(Coyote Waits)
1990年
該当作なし
1989年
該当作なし
1988年
該当作なし
1987年
シャーロット・マクラウド(Charlotte MacLeod)
ウーザック沼の死体(The Corpse in Oozak’s Pond)
1986年
ロバート・ゴールズボロ(Robert Goldsborough)
ネロ・ウルフの殺人交響曲(Murder in E Minor)
1985年
ディック・ロクティ(Dick Lochte)
眠れる犬(Sleeping Dog)
1984年
ジェーン・ラングトン(Jane Langton)
エミリー・ディキンスンは死んだ(Emily Dickinson is Dead)
1983年
マーサ・グライムズ(Martha Grimes)
「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察(The Anodyne Necklace)
バード・ウォッチングの老譲が女の死体を発見した。ロンドン近郊の牧歌的小村リトルボーン、パブに集まるいろどり鮮やかな人物群が楽しい"米国産英国ミステリー"
(「内容紹介」より)
1982年
ヒュー・ペンティコースト(Hugh Pentecost)
過去、現在、そして殺人(Past, Present and Murder)
1981年
アマンダ・クロス(Amanda Cross)
ハーヴァードの女探偵(Death in a Tenured Position)
1980年
ヘレン・マクロイ(Helen McCloy)
読後焼却のこと(Burn This)
1979年
ローレンス・ブロック(Lawrence Block)
泥棒は詩を口ずさむ(The Burglar Who Liked to Quote Kipling)
古本屋の主人におさまった私のもとにやってきた古書蒐集家は、私が泥棒だということを知っている様子だった。なにしろ世界に一冊しかない稀覯本を何が何でも手に入れろというのだから。ところが、盗んだばかりの本を奪われ、殺人事件にまで巻き込まれてしまった。
(「内容紹介」より)