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『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品の一覧です。

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作

『このミステリーがすごい!』大賞は、面白い作品・新しい才能を発掘・育成する新しいシステムを構築することを目的に、宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したミステリィ作品の公募文学賞です。
大賞には1200万円、優秀賞には200万円の賞金が贈呈され、受賞作品は宝島社から出版されます。

以下は大賞の受賞作です。

  • 第22回(2023年)

    白川尚史 : ファラオの密室

      紀元前1300年代前半、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見されたというのだ。この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか?タイムリミットが刻々と迫るなか、セティはエジプトを救うため、ミイラ消失事件の真相に挑む!
      (「内容紹介」より)

    • 第21回(2022年)

      小西マサテル : 名探偵のままでいて

        楓は、小学校教師をしている27歳の女性。彼女の祖父は素晴らしく頭の切れる人物だったが、71歳となった現在、認知症を患い介護を受けていた。「レビー小体型認知症」だったため、幼児退行するようなことはなかったものの、「青い虎が見える」といった幻視や記憶障害などの症状が現われているらしい。しかし楓がある時にちょっとした謎を持ち込むと、祖父はそれに対する解答を語ってくれたのだ。かつての知能と、レビー小体型認知症特有の症状とによって――。以降、楓は身辺で何か事件が起こると、祖父のところへ相談に行くのだった。やがて、彼女の人生に関わる重大な事件が……。
        (「内容紹介」より)

      • 第20回(2021年)

        南原詠 : 特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来

          特許権を盾に企業から巨額の賠償金をふんだくっていた凄腕の弁理士・大鳳未来。現在は「特許権侵害を警告された企業を守る」ことを専門にし東奔西走している。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され、活動休止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。調べるうちにさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気づいた未来は、トリィを守るため、いちかばちかの賭けに出る――。
          (「内容紹介」より)

        • 第19回(2020年)

          新川帆立 : 元彼の遺言状

            「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。
            (「内容紹介」より)

          • 第18回(2019年)

            歌田年 : 紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人

              どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。ある日そこに「紙鑑 定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井(はぶい)と出会い、意外な真相にたどり着く。さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り――。
              (「内容紹介」より)

            • 第17回(2018年)

              倉井眉介 : 怪物の木こり

                すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。自分は怪物なのか...では人とは何なのか...善悪がゆらいでいく主人公に「泣ける!」との声もあがったサイコ・スリラー、待望の文庫化!
                (「内容紹介」より)

              • 第16回(2017年)

                蒼井碧 : オーパーツ 死を招く至宝

                  貧乏学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのような瓜二つな男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、OOPARTS(オーパーツ)――当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品――の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル……謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、数多の不可解な殺人事件。変人鑑定士・古城とともに難攻不落のトリックに巻き込まれた鳳、“分身コンビ"の運命は?
                  (「内容紹介」より)

                • 第15回(2016年)

                  岩木一麻 : がん消滅の罠 完全寛解の謎

                    日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金三千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが四例立て続けに起きている。不審に感じた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。がんが完全に消失完治するのか?いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうか――。
                    (「内容紹介」より)

                  • 第14回(2015年)

                    城山真一 : ブラック・ヴィーナス 投資の女神

                      金に困っている人を助けたいという思いでメガバンクに就職したが、その内情に失望して三年で退職した百瀬良太。良太は、零細企業を営む兄の金策の過程で“黒女神"、二礼茜と知り合う。茜は目的のためなら手段を選ばない株取引のエキスパートで、依頼人が本当に大切に思っているものと引き換えに大金をもたらす。兄が必要な資金を得るかわりに、良太は茜の助手を務めることとなった。社屋建設費用の借金に苦しむ老舗和菓子屋社長、薬物中毒で死亡した人気歌手の娘の死因を隠そうとする父親など、さまざまな人物が茜を訪ねてくる。茜はなぜこのような活動をしているのか。金を通じて人の心を描き出す。
                      (「内容紹介」より)

                    • 第14回(2015年)

                      一色さゆり : 神の値段

                        メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知る――。
                        (「内容紹介」より)

                      • 第13回(2014年)

                        降田天 : 女王はかえらない

                          片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。エリカは、クラスの“女王"として君臨していたマキの座を脅かすようになり、クラスメイトを巻き込んで、教室内で激しい権力闘争を引き起こす。スクール・カーストのバランスは崩れ、物語は背筋も凍る、まさかの展開に――。二度読み必至! 伏線の張りめぐらされた学園ミステリー。
                          (「内容紹介」より)

                        • 第12回(2013年)

                          八木圭一 : 一千兆円の身代金

                            前代未聞の身代金を要求する、史上最凶の誘拐劇。若者へ負担を押しつける日本の政治や、財政赤字への不満・不安をブログで訴える平岡ナオト。彼のもとに保育士や大学生らが集まり、ある計画がスタートする。やがて、元首相の孫にあたる小学生が誘拐される事件が発生。犯人「革命係」からの要求は、財政赤字の見直し、もしくは一千兆円の身代金だった!政府、マスコミ、国を巻き込んだ事件の行方は……。
                            (「内容紹介」より)

                          • 第12回(2013年)

                            梶永正史 : 警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官

                              警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。32歳、独身、彼氏なし。捜査二課で贈収賄や詐欺、横領などの知能犯罪を追う彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため、周囲からは“電卓女"と呼ばれている。そんな彩香に、刑事部長から特命が下った。――「渋谷で銀行立てこもり事件が発生している。至急現場に向かい、指揮をとってくれ」。犯人から、現場の指揮および交渉役を郷間に任命するように名指しされたのだ。青天の霹靂に困惑しながらも、彩香は立てこもり現場である渋谷に急行する――。
                              (「内容紹介」より)

                            • 第11回(2012年)

                              安生正 : 生存者ゼロ

                                北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが……。
                                (「内容紹介」より)

                              • 第10回(2011年)

                                法坂一広 : 弁護士探偵物語 天使の分け前

                                  「殺した記憶はない」と、母子殺害事件の容疑者・内尾は言った。裁判のあり方をめぐって司法と検察に異を唱えたことで、弁護士の「私」は懲戒処分を受ける。復帰して間もなく、事件で妻子を奪われた寅田が私の前に現れ、私は再び、違和感を抱えていた事件に挑むことになる。その矢先、心神喪失として強制入院させられていた内尾が失踪。さらに周囲で不可解な殺人が起こり……。現役弁護士、鮮烈デビュー作。
                                  (「内容紹介」より)

                                • 第9回(2010年)

                                  乾緑郎 : 完全なる首長竜の日

                                    少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。
                                    (「内容紹介」より)

                                  • 第8回(2009年)

                                    中山七里 : さよならドビュッシー

                                      祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞大賞受賞作。
                                      (「内容紹介」より)

                                    • 第8回(2009年)

                                      太朗想史郎 : トギオ

                                        捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。村八分に遭い、クラスメイトからの陰湿ないじめを受けた主人公は、村を捨て、港町に流れついたのち、やがて、暴力とセックスの蔓延する大都会・東暁<TOGIO>を目指す……。悪事に手を染めながらも、社会の最下層で生きる彼が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった——。
                                        (「内容紹介」より)

                                      • 第7回(2008年)

                                        柚月裕子 : 臨床真理

                                          臨床心理士・佐久間美帆が担当した青年・藤木司は、人の感情が色でわかる「共感覚」を持っていた……。美帆は友人の警察官と共に、少女の死の真相に迫る! 著者のすべてが詰まった鮮烈なデビュー作!
                                          (「内容紹介」より)

                                        • 第7回(2008年)

                                          山下貴光 : 屋上ミサイル

                                            美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこでリーゼント頭の不良・国重嘉人、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望をもつ平原啓太と知り合う。国重の強引な提案で、「屋上部」を結成した4人は、偽の神様を騙る通り魔、ストーカー、絵画詐欺、殺し屋との遭遇など、屋上の平和を脅かす事件に次々と巻き込まれていく。最良のライトノベル的楽しさに満ちた、青春ミステリー。
                                            (「内容紹介」より)

                                          • 第6回(2007年)

                                            拓未司 : 禁断のパンダ

                                              神戸でフレンチスタイルのビストロを営む柴山幸太は、妻とともに友人の結婚披露宴に出席することになった。披露宴は「パリの三ツ星レストランを凌ぐほどの味」と称賛されているレストラン。その席上で幸太は、人間離れした味覚を持つ伝説の料理評論家・中島に出会う。幸太は彼に料理人としてのセンスを認められ、幸太のビストロを訪問することを約束する。その頃、神戸ポートタワーでは男性の刺殺体が発見されていた……。新進気鋭の料理人と、伝説の料理評論家が覗き見た美食界の闇とは!?
                                              (「内容紹介」より)

                                            • 第5回(2006年)

                                              伊園旬 : ブレイクスルー・トライアル

                                                門脇と丹羽は、1億円の賞金のため、大イベント〈ブレークスルー・トライアル〉への参加を決めた。ミッションは、最新セキュリティ・システムの突破。二人の人生を賭けた挑戦は成功するのか。
                                                (「内容紹介」より)

                                              • 第4回(2005年)

                                                海堂尊 : チーム・バチスタの栄光

                                                • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ"は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。さらには、厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔もやってきて……。
                                                (「内容紹介」より)

                                              • 第3回(2004年)

                                                水原秀策 : サウスポー・キラー

                                                  旧弊な体質が抜けない人気プロ野球チームの中で孤軍奮闘する、クールな頭脳派ピッチャー。彼は奇妙な脅迫事件に巻き込まれていく……犯人の狙いはいったい何なのか? 孤高のヒーロー大奮闘!
                                                  (「内容紹介」より)

                                                • 第3回(2004年)

                                                  深町秋生 : 果てしなき渇き

                                                    元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、別れた妻から連絡があった。彼は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。自殺を考えていたところを、藤島加奈子に救われる。彼は彼女に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが……。
                                                    (「内容紹介」より)

                                                  • 第2回(2003年)

                                                    柳原慧 : パーフェクト・プラン

                                                      代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある”犯罪“を企てる。そして始まる「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇! 幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形……現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ。予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー、ここに登場!
                                                      (「内容紹介」より)

                                                    • 第1回(2002年)

                                                      東山彰良 : 逃亡作法─TURD ON THE RUN

                                                        脱獄すれば目玉が飛び出す“アイポッパー”というマイクロ・チップが埋め込まれ、逃亡不可能と言われる囚人収容施設〈キャンプ〉の囚人たちに、千載一遇のチャンスが!? ツバメは囚人仲間のミユキ、モモと、なぜかついてきた連続少女暴行殺害犯の川原昇とともに、自由を求めて駆け出すが――。『流』で直木賞を受賞以後、破竹の勢いの著者、伝説のデビュー作!!
                                                        (「内容紹介」より)

                                                      • 第1回(2002年)

                                                        浅倉卓弥 : 四日間の奇蹟

                                                          脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす ....
                                                          (「内容紹介」より)