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秋★枝「煩悩寺」の感想です。

秋★枝「煩悩寺」☆☆☆

煩悩寺

彼氏と別れたばかりのOL小沢さんが、お酒を飲んだ帰りにどうしても我慢ができなくなって、トイレを借りたのは小沢さんが住むマンションの下の階の住人でフリーのプログラマー小山田くん。

小山田くんの部屋にさり気なく置いてある不思議な物や小山田くんのお兄さんが送ってくる訳の分からないものを面白がっているうちに、小沢さんは小山田くんの家に入り浸るようになり、いつの間にか二人とも相手のことが気になっていくという内容のとてもゆるい感じのする恋愛ストーリーです。

あまりハッキリしたストーリーらしいストーリーは存在していなくて、結構忙しくて出来るOL小沢さんが仕事のことやプライベートな事でストレスをためて、小山田くんの部屋でお酒を飲んで部屋にある小道具を見て笑っているうちに元気を取り戻していくというような話から、二人の気になる関係は深まっていきます。

小山田くんは草食系のおっとりとした性格で優しくて気がきいて、そんな小山田くんに年上の小沢さんがチョット少女のような雰囲気になるところが可愛らしいですね。

それで付き合うようになってからも、何だか恋人と言うよりも友人みたいな関係が長くて、イチャイチャしたくても照れくさくて出来ないみたいな不思議な関係が割りと不自然さを感じさせずに続くというおかしさ。

読んでいて気持ちがささくれ立たない作品です。

名前のはっきりした登場人物が極端に少なくて、大体登場するのは小沢さんと小山田くん、小山田くんの友人の島ポンと小沢さんの同僚の渡辺さんくらいかなぁ。

人間関係が覚えやすくていいですね。

こういうふんわかした雰囲気のコミックは、ストレスが全くたまらないし、気楽でホッとして笑えて管理人はとても好きです。