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アマンダ・クイック「約束のルビーは闇に輝く」の感想です。

アマンダ・クイック「約束のルビーは闇に輝く」☆☆

約束のルビーは闇に輝く

大衆新聞に旅行記を掲載している女性旅行家のアミティ・ドンカスターは、航海の途中で立ち寄ったセント・ヘレナ島で何者かに銃撃されて負傷した青年ベネディクト・スタンブリッジを救った。

ベネディクトを助けながら何とか船に戻り、アミティの献身的な介護を受けるうちベネディクトの傷は癒え、アミティとベネディクトは惹かれ合うようになる。

しかし船がニューヨークに着いた時、重要な使命を帯びたベネディクトはカリフォルニアに向かい、アミティはベネディクトと別れて一人故郷のロンドンに戻った。

別れた後ベネディクトからの連絡は途絶え、二人の仲はかりそめの縁だったと思って自分を慰めるアミティだったが、ある日「死者の花婿」と呼ばれる若い女性を惨殺する連続殺人犯に囚われてしまい、危ういところを護身用に持っていた武器を使ってからくも逃れるという大事件に遭う。

「死者の花婿」から逃れた女性ということで評判になったアミティ。そんな彼女の前に突然ベネディクトが現れて・・・。


独立心が旺盛で行動的な女性と、自分では学究肌の退屈な男だと思い込んでいる男性とのロマンスを交えながら、連続殺人犯とロシアの諜報員を追うという内容のロマンチック・サスペンスです。

アマンダ・クイックらしい風変わりで明るい二人が主人公で楽しく読めますが、恋にも冒険にも今ひとつ劇的なものがなかったように思います。

もう少し二人の恋の進展に山場があると良いのにね。